受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

未来を期待される学校

(「18年10月号」より転載/18年9月公開)

駒込中学校・高等学校

一人ひとりの夢の実現へ 教育特区校だからできる 学校改革がさらに進化

所在地〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25

交通東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩5分、
    東京メトロ千代田線「千駄木」駅・都営三田線「白山」駅より徒歩7分

TEL03-3828-4141

HPhttp://www.komagome.ed.jp

 仏教主義に基づいた心の教育に力を注ぎ、生徒一人ひとりの個を育てることを大切にしている駒込中学校・高等学校。330年を超える伝統を守る一方で、教育特区校※として認可された中高一貫校だからこそできる大胆な学校改革を進めています。その一環として、中学校では今年度から2コース制がスタートしました。これから、同校はどのような教育に取り組んでいくのでしょうか。校長の河合孝允先生にお聞きしました。

仏教の教えで心を育て
先進の学びで未来を開く

校長写真
校長 河合 孝允 先生

広野 駒込学園は、仏教主義に基づいた伝統校として知られますね。

河合 仏教主義は本校のアイデンティティーです。仏教の教えを学ぶことで、生徒たちは心の折れない人間に成長していきます。本校の建学の精神は「利他の精神」、教育理念は「一隅を照らす」です。この考えの下に仏教の基本的精神を教えています。伝統行事となっている高1での比叡山研修もその一環です。2泊3日で実施し、坐禅や写経といった修行体験をした後、最終日に約30キロを巡拝する回峰行を行います。生徒たちには、自分自身が目覚める貴重な機会になっています。

広野 良い経験になりますね。中学での給食も、仏教の教えの下に行われているとお聞きしました。

河合 「食前観」「食後観」をきちんと唱えて感謝を学んでいます。生き物の命を頂いて生きているという原点に気づくことはもちろん、それを3年間続けることで、食と命を大切にする感覚が備わります。

広野 一方で、常に時代を先取りした学校改革にも果敢に挑戦されています。

河合 STEM教育(Science, Technology,Engineering, Mathematics)や国際バカロレア(IB)の要素を備えた世界標準カリキュラムや、オールイングリッシュによるイマージョン授業の導入、全生徒にタブレット端末を導入したICT授業の展開など、改革内容は多種多様です。教育特区校だからこそできる大胆な学校改革を断行していきます。

6年を見据えた2コース制
新しい入試制度もスタート

広野 中学・高校それぞれで大幅なコース再編も行われました。

河合 中学は今春から「国際先進コース」と「本科AGS(アカデミック・グローバル・スタディ)コース」の2コース制になりました。人工知能(AI)が全産業分野に投入されようとしている今、人類が残すべき能力を発展させる教育の在り方が問われています。知識を習得するだけでなく、社会の在り方を考察しながら自分の人生を振り返ったり、人間の能力とは何かを問い直すために哲学や文化を学び直したりすることが重要なのです。そういった意味からも、本校の授業は教員が一方的に教えるのではなく、一歩踏み込んで、「なぜ、あなたはそう考えるのか」を問う場になっています。自己表現ができなくては意味がないのです。規格化された能力ではなく、他人の興味・関心を引き出したうえで、自分の考えを表現できる生徒たちを育てたいと考えています。

広野 中学では、それがこの2コースに集約されているのですね。

河合 高校には「本科AGSコース」に加え、世界標準カリキュラムで学ぶ「国際教養コース」と、STEM教育を基盤とする「理系先進コース」があります。中学で「国際先進コース」に在籍していた生徒は、高1進級時に「国際教養コース」または「理系先進コース」に分かれます。「国際教養コース」では、すでにクラスが“多国籍化”してきました。そういう時代がスタートしていると実感しますし、保護者の方の期待の高さもひしひしと感じています。

広野 来年度の中学入試でも新たな取り組みを始められるそうですね。

河合 はい。2月2日午後に特色入試として「STEM入試」と「自己表現入試」をスタートさせます。高校で「国際教養コース」「理系先進コース」に進んだ際に、より専門的な領域で発揮できる才能をすくい上げたいと考えています。

グローバル化に対応
「世界の中の駒込」へ

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ICTを導入しアクティブラーニングを実践。一人が1台のタブレットを持ち、主体的な学習に取り組んでいます

広野 大学進学だけではなく、その先を見据えた教育が行われていることがよくわかります。

河合 グローバル化が進むなかで、海外に行く機会も数多く提供しています。たとえば、海外語学短期留学には中1から参加が可能で、夏休みを利用して出掛ける7泊9日のハワイセミナーがあります。中3になると、本格的な英語力を養うために7日間のフィリピン・セブ島語学研修を実施。中3の終わりには全員が英検®準2級を取得する力をつけています。また、「文明の揺り籠」と呼ばれる地中海のマルタ島での語学研修も始まりました。ここでは地中海文明を論文にし、ポートフォリオ化して大学に提出できるようにしています。「世界の中の駒込」という位置づけを生徒一人ひとりが持つところから、積極性や主体性が出てくると考えています。

広野 英語の授業は中1からオールイングリッシュで進められますね。

河合 入学直後からタブレットを活用して、無理なくオールイングリッシュの授業に慣れていくよう、工夫しています。最初は戸惑っても、生徒たちは英語だけの授業にすぐに慣れ、実践的な英語力を着実に身につけていきます。高校からは、英語以外の科目を英語で学ぶイマージョン講座もスタート。少人数で数学・理科・地歴公民・保健体育などを学びますが、この取り組みを始めてから、留学希望者が急激に増えています。

広野 最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

河合 受験生の皆さんが自分の好きな学校を選んで入学すれば、必ず花が咲くと思います。もし、そうした選択肢の一つとして駒込学園との出会いがあり、入学してもらった場合は、「駒込に来てよかった」と思えるような6年間を保証します。本校はどんな才能もきちんと伸ばしていくことができる学校であり、本校の生徒は誰もが「一隅を照らす」人です。わたしたちは、その一人ひとりの夢の実現を全力でサポートします。

ONE POINT CHECK サピックスのワンポイントチェック

 駒込中学校が来年度から新たに導入する「STEM入試」ではアルゴリズムと四則計算、プログラミングに関する試験が、「自己表現入試」では提示テーマに対して作文や図で自分の考えを表現する試験が行われます。適性検査型入試はこれまでの1回から3回に。その一方で、2科・3科・4科入試は従来どおり実施されるので、入試の選択肢が格段に増えます。英検®取得者への優遇制度もあり、得意分野で力を発揮できるチャンスといえそうです。

※‌教育特区校…学習指導要領によらない多様なカリキュラム編成などの特例措置が設けられている学校。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

INFORMATION
入試説明会(要申込・当日受付可)
10月27日(土)10:00~ 秋の給食試食会
11月17日(土)14:30~ 過去問解説
12月16日(日)10:00~、14:00~  入試問題の傾向と対策・過去問体験と解説
※午前:私立型、午後:適性検査型
2019年1月13日(日)10:00~ 合格力UP入試トライアル
個別相談会 各回9:00~
11月3日(土・祝)、10日(土)、18日(日)、24日(土)
12月1日(土)、8日(土)
※11月10日(土)、12月1日(土)は要申込
玉蘭祭(文化祭)
  9月29日(土)10:30~15:00
  9月30日(日)  9:00~15:00

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