受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

未来を期待される学校

(「19年8月号」より転載/18年7月公開)

国本女子中学校・高等学校

2020年4月から新体制 日本とカナダの2か国の
高校卒業資格が
取得できる
グローバル一貫教育校に

所在地〒157-0067 東京都世田谷区喜多見8-15-33

交通小田急線「喜多見」駅より徒歩2分

TEL03-3416-4721

HPwww.kunimoto.ed.jp

 1942年の創立以来、一貫して女子教育に取り組んできた国本女子中学校・高等学校は、その歴史と伝統を守りつつ、2020年度から中高6年間のグローバル一貫教育校へと生まれ変わります。柱となるのが英語教育です。かなりの授業時間数を確保する一方、カナダの教育プログラムを導入することで、日本とカナダの両方の高校卒業資格が取得できる環境が整います。注目を集める今回の学校改革について、校長の島野英一先生に伺いました。

カナダ・アルバータ州教育省と提携
ダブルディプロマが可能に

校長写真
校長 島野 英一 先生

広野 来年度からの学校改革に注目が集まっています。

島野 新しい時代に相応しい改革の一環として、中高6年一貫のダブルディプロマ(DD)コースを開設します。世界的な教育先進地として知られるカナダ・アルバータ州の教育省と提携し、現地の教育プログラムに基づく授業を展開することで、日本とカナダの両方の高校卒業資格が取得できる仕組みが整いました。

広野 なぜ、カナダなのですか。

島野 日本では2020年度から大学入試改革が始まるほか、学習指導要領も変わります。そうしたなか、ただ知識を身につけるだけではなく、みずから考え行動する力が求められているわけですが、世界的には1990年代からこうした教育改革が始まっています。カナダはその先駆けとなった国の一つで、なかでもアルバータ州は教育水準が高く、先進的な取り組みを行っています。実際に見てみると、アルバータ州の教育プログラムには、これからの時代に必要な力が育つ学びがすべて入っていることがわかりました。これを本校にもぜひ導入したい。そういう強い思いを持って、アルバータ州教育省との提携を決めました。来年4月からは、現地から教員を迎えてアルバータ教育プログラムに基づく授業を実施する予定です。

広野 海外留学となるとリスクもありますし、費用もかかりますが、DDコースであれば、日本にいながら現地の教育を受けられるということですね。

島野 安心で安全な国内留学のイメージです。カナダの学校がこちらに来てくれると思ってください。

広野 アルバータ州の高校卒業資格を取得すると、どんなメリットがあるのですか。

島野 カナダの大学はもちろん、アメリカやヨーロッパの大学への進学にも有利になります。また、国内の難関大学にも推薦入試やAO入試、あるいは帰国生入試を中心に選択肢が広がります。

現地から教員を招いて
アクティブ・ラーニングを実践

広野 DDコースでは、具体的にどんな教育が受けられるのでしょうか。

島野 中学校では、現地の「English Language Arts(ELA)」という授業に重点を置きます。ELAは日本の国語のような位置づけですが、教科の枠を超えて広く学ぶのが特徴です。現在、本校の英語の授業は週6コマですが、DDコースでは倍の12コマに増やしたうえで、中1ではそのうち5コマをELAに充てます。

広野 現地からいらっしゃる先生が授業を担当するのですね。

島野 そうです。この授業を中核に、日本人教員が文法を教える授業や、カナダ人教員の授業を加えたチームティーチングを展開。学年が上がるごとにネイティブ教員の授業を増やして、高校につなげていくイメージです。

広野 確実に英語力がつきそうですね。

島野 高校卒業時に、国際的な外国語評価基準である「CEFR・B2」レベル、つまり英検®準1級、あるいは、TOEFL iBTで90点以上が取得できるレベルをめざします。また、生徒が主体的に考えるアクティブ・ラーニングの実践も大きな特徴です。英語の習得はもちろんですが、それ以外にも、アルバータ州のプログラムを取り入れる意義は大きいと考えています。

広野 授業がおもしろいと思えるプログラムを体験した生徒は、きっと勉強が好きになるでしょうね。実際にカナダに行く機会もあるのですか。

島野 中3と高2の夏に、現地のサマープログラムを受講する授業を組み込みたいと思っています。英語の習得という点ではDDコースのカリキュラムで充分ですが、それでも実際に行ってみたいという生徒には、高校で1年間、アルバータ州の提携校に留学する制度もつくりたいと思っています。

広野 本物の力がつきますね。とても楽しみなプログラムです。

豊かな情操を育む
伝統の女子教育も重視

イメージ01

広野 DDコースと同時にリベラルアーツ(LA)コースも開設されますね。

島野 LAコースは、教科の枠を超えて、幅広い教養を身につけられるコースで、キャリア教育にも力を入れ、多様な進路にも対応します。もちろん、英語教育も重視します。

広野 新しい二つのコースが誕生する一方で、ここは変えないというところはありますか。

島野 本校は創立から77年目になりますが、伝統的に培ってきた女子教育が今も脈々と生きています。「礼儀正しさ」「思いやりを持つ」「感謝の気持ちを忘れない」といった、校訓に基づく教育は、これからも大切にしていきたいと考えています。

広野 日本の伝統や文化を取り入れているのもすばらしいと思います。

島野 茶道・華道・音楽など、豊かな情操を育む教育は非常に大事にしています。掃除もその一つで、授業が終われば、生徒は自分たちで教室や使用した施設を掃除します。これも教育上大切な時間と考えています。

広野 そういった体験を中学や高校でしていると、海外に行ったときにも日本人のアイデンティティーを示すことができますね。

島野 守るべき伝統はしっかりと守りながら、新しいことにもチャレンジしていきたいと思います。

広野 最後に、受験生と保護者の皆さんへメッセージをお願いします。

島野 二つの新しいコースは本当にすばらしい教育プログラムです。特にDDコースは、国本の女子教育とアルバータ州の教育の良さを融合させた、今までの中等教育とは異なる日本の子どもたちの未来を約束するまったく新しい教育、まさに「国本アルバータメソッド」です。我々をご信頼いただき、大切なお嬢様の将来を本校に託していただければ大変うれしく思います。

ONE POINT CHECK サピックスのワンポイントチェック

 中学生と高校生が一緒に部活動に取り組んでいるのも国本女子の特色です。強豪として知られる吹奏楽部は、毎年のように全国大会に出場するなど高いレベルで活躍中。中高生が共に練習することで、日常生活のなかでの思いやりや、支えてくれる人への感謝の気持ちを育てているそうです。一方で地域のイベントにも参加し、音楽を通した交流を深めています。ほかの運動部や文化部の活動も盛んで、生徒たちはそれぞれ充実した放課後を過ごしています。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

INFORMATION
学校説明会
 7月20日(土)14:00~
 8月25日(日)10:00~
 9月  8日(日)10:00~
11月23日(土・祝)10:00~
入試説明会

12月15日(日)10:00~

※吹奏楽部クリスマスミニコンサートを実施

入試直前個別相談(要予約)
 1月15日(水)~31日(金)
国本学園記念祭(学園祭)

10月19日(土)・20日(日)

※19日13:00より中学校説明会
 19日・20日10:00より中学校個別入試相談(随時

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