受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

未来を期待される学校

(「19年10月号」より転載/19年9月公開)

駒込中学校・高等学校

多様な入試制度で個性を評価。
時代に先行する学校改革で 世界に羽ばたく生徒を育てる

所在地〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25

交通東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩5分、東京メトロ千代田線「千駄木」駅・都営三田線「白山」駅より徒歩7分

TEL03-3828-4141

HPwww.komagome.ed.jp

 一般入試に加えて、2019年度から「自己表現入試」「STEM(Science,Technology,Engineering,Mathematics)入試」「適性検査型入試」「英語入試」を導入し、多くの受験生を集めた駒込中学校。カリキュラムの自由度が高い併設型中高一貫校として進める学校改革では、仏教主義に基づく心の教育を重視する一方、独自のグローバル教育やSTEM教育も推進しています。新型の特色入試も、こうした改革と連動するものとして注目を集めています。同校の今後の教育について、校長の河合孝允先生にお聞きしました。

AI時代にこそ必要な心の教育
仏教主義の下で新しい学力を

広野 創立337年という伝統を持つ駒込学園は、仏教主義に基づいた心の教育を大切にされています。これはグローバル化が進む今だからこそ、注目すべきことだと思います。

校長写真
校長 河合 孝允 先生

河合 グローバル時代、AI時代だからこそ、仏教の教えの下での人間教育が必要です。考える前に行動する、自分自身と向き合って坐禅する、そこから何かが生まれると考えています。坐禅は自分の心のなかに下りていく訓練です。「唯我独尊」といいますが、自分を大切にするのと同様に、ほかの人も大切にしなければなりません。まずは自己肯定感を持ち、そこから人を愛することを仏教主義的に教えています。

広野 伝統的な教育を実践する一方で、新しい教育にも力を入れています。

河合 文部科学省が提示している「ディープラーニング・コンピテンシー」という新学力観をもとに、新たな学びを展開しています。ディープラーニング・コンピテンシーとして定義されているのは、キャラクター、シチズンシップ、コラボレーション、コミュニケーション、クリエイティビティー、クリティカルシンキングという六つの能力です。こうした新しい能力を育てるために、アクティブ・ラーニングとICTを組み合わせた新時代の教育を始めています。授業は生徒主体で能動的に展開。生徒全員がタブレットを持ち、電子黒板を駆使して自己表現をする授業が特徴です。

2コース制で得意を伸ばし
体験を通してグローバルに学ぶ

広野 中学・高校のそれぞれで大幅にコースを再編されました。中学は昨年度から「国際先進コース」と「本科コース」の2コース制になりましたね。

河合 基本的には「国際先進コース」は、高校で「国際教養コース」「理系先進コース」のいずれかに接続し、「本科コース」は「Sコース」に接続します。充実したグローバル教育を行うために立ち上げた「国際教養コース」は、海外大学への進学も視野に入れ、世界標準カリキュラムで学びます。「理系先進コース」には、いち早くSTEM教育を導入。「Sコース」では、国公立大や医歯薬系、難関私立大をめざします。

広野 英語教育、グローバル教育の特色をお聞かせください。

河合 新しい大学入試を見据えて、4技能の習得に力を入れています。アクティブ・ラーニング型の授業を中心に、タブレットを使った反転授業も実施。「国際先進コース」には英語力の高い生徒向けに「スーパーイングリッシュコース」を設けて、ネイティブ教員による英語の取り出し授業を行っています。

広野 英語力を伸ばす環境がそれだけ整っていると安心ですね。

河合 中1から参加できる「ハワイセミナー短期語学研修」や中3修了時の「セブ島語学研修」、高1・2が対象の「マルタ島短期留学」など、研修や留学も充実させています。マルタ島の短期留学では、地中海文明について調べたことを論文にし、ポートフォリオ化して大学に提出できるようにしています。

新たな学びに対応できる
特色ある入試を次々導入

イメージ012泊3日の比叡山研修では坐禅や写経のほか、約30kmを歩く回峰行を実施。自己を見つめる貴重な体験です

広野 学校改革と合わせて入試改革も進んでいますね。

河合 「自己表現入試」「STEM入試」「適性検査型入試」「英語入試」を導入しています。いずれも大学入試の新しいカテゴリーに合わせたもので、リーダーシップやクリエイティビティー、非認知能力といった数値化できない能力を評価したいと考えています。2科・4科選択入試はこれまでどおり実施しますが、新しい入試を希望する受験生は大幅に増えています。

広野 それぞれの入試内容は、どのようになっていますか。

河合 「自己表現入試」は調査力、思考力、判断力、表現力を総合的に評果する入試で、クリエイティブ型とディベート型のどちらかを選択して受けることができます。「STEM入試」は、実際にプログラミングをしてもらい、数学を軸とした思考力や思考を序列化する能力を見ようというもの。「適性検査型入試」は、公立中高一貫校が実施している適性検査型入試と同じで、経済協力開発機構(OECD)が行っている学習到達度調査「PISA」をベースにしています。「英語入試」では、英検®4級レベルを対象にリスニングやスピーキング試験も行います。3級以上の取得者には加点もあります。

広野 多様なタイプの入試を実施することで、さまざまな個性を持つ生徒が入ってきますね。メリットは大きいと思います。

河合 新しい入試はグローバル化、世界標準化、多文化共生が始まっている時代に応じたものです。従来型の入試を否定するわけではありませんが、知識を自分のものにする力や行動に結びつける力を持つ生徒に来てほしいと考えています。

広野 入試を通じて、中高での楽しい学びが予感できるでしょうし、入学後も生徒それぞれが自分の長所や個性に合わせた居場所を見つけられそうです。最後に、受験生と保護者の方へのメッセージをお願いします。

河合 主体性があり、好奇心旺盛な人に、ぜひ入学してほしいと思います。「好きこそものの上手なれ」ということばがありますが、一点突破で構いません。そこから翼を広げて、いろいろなところに羽ばたいてほしいと思います。駒込が求める生徒像は、好きなものを究めたいという思いを持った子どもたち。それが学問の原点です。もう一つ加えるなら、高い志を持っていただきたい。志さえあれば、どんなに苦しい勉強もできるはずです。まずは心をつくること、そして志を立てること。そのための教育を6年間きちんとやっていきます。

ONE POINT CHECK サピックスのワンポイントチェック

 仏教主義に基づいた人間教育を大切にする駒込学園。特徴的な行事が中2での「日光山研修」と、高1での「比叡山研修」です。いずれもお寺に滞在しての研修で、坐禅止観、写仏、写経を通じて自分自身と対峙。日常とは異なる環境で自分を見つめ直し、新たな目標を定め、決意を固めることを目的にしています。「比叡山研修」では、最終日に約30kmを巡拝する回峰行にも挑戦。生徒たちは厳しい修行体験から多くを学んでいるそうです。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

INFORMATION
入試説明会(要予約・当日受付可)
 9月27日(金)18:30~ 先生たちとの座談会
10月26日(土)10:00~ 秋の給食試食会
11月16日(土)14:00~ 在校生による学校説明会
12月15日(日)10:00~、14:00~
入試問題の傾向と対策・過去問体験と解説
 1月12日(日)10:00~ 合格力UP入試トライアル
個別相談会 各回9:00~

11月 2日(土)、9日(土)、16日(土)、23日(土・祝)、30日(土)、12月7日(土)

※11月9日、16日、12月7日は要予約

玉蘭祭(文化祭)
 9月21日(土)10:30~15:00
 9月22日(日) 9:00~15:00

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