受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

未来を期待される学校

(「20年10月号」より転載/20年9月公開)

駒込中学校・高等学校

「好き」を追求し、個性を伸ばす
来春からのコース一本化で 進路選択をより細やかに支援

所在地〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25

交通東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩5分、東京メトロ千代田線「千駄木」駅・都営三田線「白山」駅より徒歩7分

TEL03-3828-4141

HPwww.komagome.ed.jp

 仏教主義に基づき、世の「一隅を照らす」人物を育てる教育に力を注ぐ駒込中学校・高等学校。生徒一人ひとりの「好き」「得意」を大切に、思う存分個性を発揮できる環境を用意しています。そのために観点の異なる多様な入試制度をいち早く導入。来春からは6年一貫のコースを一本化し、進路選択へのサポートをこれまで以上に充実させます。同校の教育の特色とコロナ禍での対策について、校長の河合孝允先生にお聞きしました。

休校中の対策は万全
ICTの活用で学習を保障

校長写真
校長 河合 孝允 先生

広野 コロナ禍で大変な新学期となりました。駒込学園ではどのような対策をされましたか。

河合 基本方針として、生徒の身体・生命の安全を守り抜き、学力を保障することを掲げました。学内に対策本部を設置し、保護者との情報共有にも努めました。

広野 休校中の学習は、どのように進んだのでしょうか。

河合 本校では十数年前から電子黒板などのICTを活用した授業を行っているほか、5年前からは1人1台のタブレットを使用しています。そのため、休校後すぐにZoomを使用した双方向でのオンライン授業に切り替えました。ただ、すべての授業が双方向だと生徒の負担が大きいので、録画した動画を見てもらうオンデマンド型も並行して行いました。

広野 オンライン授業の環境が整っていた学校とそうでない学校では、休校中の学びに大きな差ができました。生徒が自分専用の端末を持っていないために、オンタイムの授業に苦労した学校もあったと聞いています。

河合 ホームルームや個別面談もZoomで行いました。生徒の不安解消にもICTが役立ったと実感しています。授業だけではなく、休校中の生徒の心の安定と成長をどうサポートするか、教員たちは一生懸命に取り組んでいました。また、手作りのマスクホルダーを区役所に寄贈して新聞で紹介されるなど、コロナ禍でも駒込生らしい行動をしてくれた生徒も少なくありません。

「新しい学力観」に先駆けて
多様な教育プログラムを確立

広野 今後の教育の方向性についてお聞かせください。

河合 文部科学省は2022年度をめどに高校の普通科を再編しようと計画しています。それによると、卒業後の希望進路によって中学・高校での学び方が変わってきます。本校ではそうした動きを踏まえ、生徒の適性や個性を生かす教育を実践しています。

 また、「新しい学力観」として、読解力や情報活用能力が一層求められるようになります。文科省は「GIGAスクール構想」で、1人1台の端末を使える環境を提供し、情報活用力を育てるとしていますが、これもまた本校では実施済みです。中学入試においても、多様なタイプのものを導入することで、時代が求める学力を育ててきました。

広野 新しい学びと、そこにつながる入試をすでに導入しているのですね。

河合 本校は、1682年の創立当時から、庶民のための学校です。エリート教育校ではありません。普通のお子さんが新しい価値観に触れ、なりたい自分になるための教育をしています。

広野 来春はコースを再編するそうですね。

河合 はい。中高一貫の国際先進コースと本科コースを国際先進コースに一本化します。これにより、生徒の進路選択をより細やかにサポートし、実現に導きたいと考えています。

広野 貴校の面倒見の良さには定評があります。

河合 放課後には大学生による学習サポートを実施していますし、オンラインでの英会話学習、プログラミング学習も以前から行っていました。

広野 学びの幅が非常に広いと感じます。

河合 大学の先生がプログラミングやSTEMの特別講座を本校で開いてくれるなど、幅広い分野を学ぶ機会は多いと思います。校外の活動でも、東京都主催の「ベンチャー企業立ち上げコンテスト」で優秀賞を受賞したり、日本初のドローンサッカーの大会で優勝と準優勝を勝ち取ったりと、生徒たちは多方面で活躍しています。自分のやりたいことで未来を開いていく、これからの時代に合った新しい学びを深めたいという生徒が多いのです。

自由で平等な学園をめざす
好奇心を持った子どもを歓迎

広野 仏教主義に基づく心の教育も大切にされています。

イメージ01休校中も学習を止めないようにオンラインで授業を展開。理科では生徒の自宅にキットを送付し、オンライン実験を実施しました

河合 仏教には、人が集まる寺院を指す「サンガ(僧伽)」ということばがありますが、学校もサンガです。わたしたちは、生徒と保護者と教員とが三位一体となって、自由で平等な学園を築くことを大切にしています。

広野 来年の入試について、概要をお聞かせください。

河合 「2科型」「3科型」「4科型」の入試に加え、「適性検査型」「自己表現入試」「プログラミングSTEM入試」と、多様な形態で実施するほか、新たに算数1科入試も行います。2科・4科・算数1科は、コロナ禍への対応として、出題範囲については配慮します。

広野 どんなお子さんに来てほしいとお考えですか。

河合 たとえば中高6年間、独りで星を眺めていてもいい。駒込では、そういう青春を保障したいと思っています。一方で、東大に行こうと思うなら、妥協せずに勉強しなくてはなりません。今春、東大の大学院に進学した卒業生もいますが、自分で決断して、そのような道に進んでいけるお子さんに来てほしいと思います。

広野 保護者の皆さんは今、わが子に合った教育が受けられる学校を望んでいます。自分が将来何をやりたいのか、中学・高校で自分の志について考えることが、ますます大切になっていると思います。

河合 はい。そのためにも、自己肯定感を持てる生徒を育てたいですね。

広野 学力という物差ししかない学校であれば、その物差しから外れると自己肯定感が持てません。いろいろな価値観を持っている学校は強いと思います。最後に、受験生へのメッセージをお願いします。

河合 駒込は、好奇心にあふれるお子さんを歓迎します。〝虫博士〟がいてもいいし、〝星博士〟がいてもいい。〝コンピュータ博士〟もいいですね。「自分はこれをやっていきたい」というものがある人は、ぜひ駒込に来てください。その芽を一緒に伸ばしていきましょう。

ONE POINT CHECK サピックスのワンポイントチェック

 駒込学園が来年度から導入する算数1科入試は、算数が「好き」「得意」という子に合格を出したいという学校の思いを反映しています。算数のみで評価することで、「将来の夢や目標を持って、科学の力で世の中に貢献できる人になるために学んでいこう」というメッセージを込めたそう。3か年の特待入試という側面も持ち、合格者は3年間授業料が免除されるという力の入れようです。2月2日午後に第4回入試として行われる算数1科入試に注目です。

INFORMATION
学校説明会(要申込)
10月31日(土)14:00~
11月21日(土)14:00~
12月13日(日)10:00~、14:00~
 1月10日(日)10:00~
個別相談会(要申込)

 9月26日(土)、10月24日(土)、11月7日(土)、22日(日)、28日(土)

※日時や内容が変更になる場合があります。学校ホームページで必ずご確認ください。

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