受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

未来を期待される学校

(「21年10月号」より転載/21年9月公開)

駒込中学校・高等学校

生徒の個性と得意を伸ばす。
AI時代にこそ生きる、 一隅を照らす人を育てる教育

所在地〒113-0022 東京都文京区千駄木5-6-25

交通東京メトロ南北線「本駒込」駅より徒歩5分、東京メトロ千代田線「千駄木」駅・都営三田線「白山」駅より徒歩7分

TEL03-3828-4141

HPwww.komagome.ed.jp

 コースの再編、入試の多様化をはじめとする学校改革が着々と進む駒込中学校・高等学校。昨今の大学入試では、国公立大学を含むGMARCH以上の大学への合格実績を毎年着実に伸ばしています。すべての教育の土台にあるのは、伝教大師・最澄が残した「一隅を照らす」のことば。生徒一人ひとりを大切に、社会から必要とされる人を育てる同校の教育について、校長の河合孝允先生に伺いました。

大学との連携教育を推進
カリキュラムの改訂も進む

校長写真
校長 河合 孝允 先生

広野 貴校は仏教主義に基づく教育を重視する伝統校である一方、グローバル社会、AI時代に向けた改革にも積極的に取り組まれています。2021年度の中学入試でも応募者数が1000名を超えるなど、大いに注目を集めました。

河合 新しい時代にたくましく生き抜く力を身につける教育改革は現在も進行中です。本校と同様に仏教主義を掲げる大正大学とのパートナーシッププロジェクトや、WWL(ワールド・ワイド・ラーニング)コンソーシアムへ申請し、構築することもその一つで、生徒が大学の講義を受講して単位履修する計画を進めているところです。

 あわせて、カリキュラムの改訂を進めています。コースの枠を超え、生徒が自由に時間割を作成できるカリキュラムにしたいと考えています。中高一貫校として単位認定が自由裁量でできるのが本校の強み。英検®2級や準2級相当の英語力を持って入学してきた中1生には「スーパーイングリッシュαクラス」を用意するなど、すでに学年の枠を超えた特別指導も行っています。「同学年同一履修」という枠組みは、今後大きく変わっていくと思います。

広野 異学年での学びは、一人ひとりの生徒の力をよく見極めたうえで最適なプログラムを提供することにつながりますね。

河合 OECDが打ち出し、文部科学省が取り組みを進める「ウェルビーイング(一人ひとりの多様な幸せや社会全体の幸せ)」をめざす教育の先取りです。その生徒にとって最適で最良な学校と教育を保障しながら、見直し・行動・振り返りから成る「AARサイクル」を主体的につくらせることで、おもしろい生徒がたくさん出てきています。

好調が続く大学合格実績
土台にあるのは自己肯定感

広野 大学合格実績も好調ですね。

河合 本校で6年間学んだ中高一貫生は今春、国公立大に12名、早慶上理に16名、GMARCHに36名が合格しました。全体としてもGMARCH以上の大学合格を前年比110%と実績を伸ばしています。高校には早稲田大学教授の講義を受けるプログラムがありますが、受講した生徒の多くが「続きを早稲田で学びたい」と思うようになります。こうしたモチベーションの在り方が今後さらに重要になるでしょう。

広野 保護者の方も、単に合格実績だけではなく、そうした取り組みを評価されているのでしょうね。

河合 中学・高校も大学と同じように、アドミッションポリシーやカリキュラムポリシーを開示する時代が来ていると思います。

広野 新しい学習指導要領で「プログラミング」「情報」が必修化されましたが、多くの高校は大学入試の出題内容に合わせてカリキュラムを作ろうとしています。生徒にいかにプログラミングの力をつけるかという議論が抜けているのは残念に思います。

河合 大学入試は大切ですが、本校では生徒一人ひとりの魅力が社会に出たときに生かせるようにしたいと考えています。学力だけでなく、生徒がきちんと生きていける力を身につけさせることが大切です。

広野 尖がっている興味をつぶすのではなく、認めて、深めて、伸ばすことができる環境は、実はあまり多くありません。そんな雰囲気があることが中高生にはいちばんの幸せ。自分を認めてくれる集団があると、いろいろなことをがんばれると思います。

河合 自己肯定感が大切ですね。思春期は自己肯定感を育てる声掛けが特に必要。本校の生徒は本番に強いといわれますが、それはふだんから自己肯定感を育てているからだと思います。

仏教主義に基づく教育で
一人ひとりの才能開花へ

イメージ01今年7月に、菅平高原にて2泊3日の林間学校を実施。学校関係者以外との接触を最小限に減らし、ネイチャートレイルなど自然に多く触れ合う機会を持ちました

広野 大学生に質問・相談できる学習サポートセンターの開設や、温かい給食の提供など、面倒見の良さも仏教の教えに由来しているのでしょうか。

河合 「一隅を照らす」という最澄の教えは1000年続く価値観です。仏教用語に、人が集まる寺院を指す「サンガ(僧伽)」ということばがありますが、駒込はみんなでつくる「サンガの学校」でありたいと思います。

 AI時代に仏教がどうつながるのかと尋ねられることがありますが、こういう時代だからこそ仏教の教えは生きてくる。実際に生徒たちはそれぞれに「一隅を照らす」ための目標を持って、さまざまな分野で活躍しています。

広野 AIの本質がわからず、怖いものと考える人は少なくありません。

河合 モチベーションと自己肯定感があれば、自分が成すべき課題は見えてきます。それは東大に入ればいいという価値観ではなく、好きなことをやっていたら東大に入ったという学校にしたいですね。

広野 多くの受験生が集まっていますが、今年度からスタートした、合格者を特待生とする算数1科入試は合格者数を7名に絞りました。この入試は来年度も実施されますか。

河合 特待生の今後の活躍には期待しているので、もちろん来年度も実施します。秋以降の入試説明会ではサンプル問題を提示する予定です。2科入試、4科入試に加えて、適性検査型、自己表現入試、プログラミングSTEM入試を実施し、さらに算数1科入試を加えたのは、特技・得意をつぶさない学校づくりをしたいからです。

広野 全体のレベルを底上げする教育も大事ですが、今後は一人ひとりの得意分野を伸ばす教育がより重要になっていくでしょうね。

河合 今、自分の好きなことに一生懸命になっている子にこそ来てほしいと願っています。駒込に入学すれば、得意を伸ばすのはもちろん、6年後には学力もしっかり身につきます。一人ひとりの才能をぜひ駒込で開花させてほしいと思います。

ONE POINT CHECK サピックスのワンポイントチェック

 駒込中学校には、校外で学ぶ機会がたくさんあります。「日光山研修」もその一つ。仏教主義の下、学校生活に慣れてきた中2生全員で世界遺産の日光山輪王寺へ。坐禅や精進料理などの修業体験を通じて、精神的な成長を後押しします。今年も参加者全員のPCR検査と2週間の健康観察を行って実施する予定。そのほか、自然体験活動や林間学校、田植え体験、鎌倉自主研修など、中学3年間だけでも数多くの行事が用意されています。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

INFORMATION
学校説明会(要予約)
10月09日(土)14:00~
11月20日(土)14:00~
12月12日(日)10:00~、14:00~
01月09日(日)10:00~
※同時にオンラインでの配信も実施
夜の説明会(要予約)
各回18:00~
10月01日(金)、14日(木)、
11月02日(火)、10日(水)、17日(水)
12月17日(金)

※日時や内容が変更になる場合があります。学校ホームページで必ずご確認ください。

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