受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

未来を期待される学校

(「21年11月」より転載/21年10月公開)

富士見丘中学高等学校

来年度から英語のコースを細分化
入学時の英語力に応じて さらにきめ細かい指導を徹底

所在地〒151-0073 東京都渋谷区笹塚3-19-9

交通 ‌京王線「笹塚」駅より徒歩5分

TEL03-3376-1481

HPwww.fujimigaoka.ac.jp

 2020年に創立80周年を迎えた富士見丘中学高等学校は、「国際性豊かな若き淑女の育成」をめざし、生徒一人ひとりの資質に合わせた面倒見の良い教育を実践する進学校です。帰国生の割合が高く、先進的なグローバル教育や英語教育を推進しています。来年度からは、中学校の英語を3コース編成に変更し、それぞれのレベルに合わせた教育を展開。進化する同校の英語教育について、英語科主任の町田寛未先生に伺いました。

外国人教員と日本人教員の連携で
英語4技能の向上に導く

校長写真
英語科主任 町田 寛未 先生

広野 小学校で英語が必修化され、中学1年生の教科書も新学習指導要領に基づいて改訂されました。そういった状況から、貴校の英語教育にも何か変化がありましたか。

町田 小学校によって、英語を指導する環境が異なるためか、以前よりも入学時の生徒の英語力に大きな差があるように思います。アルファベットを覚えることから始めなくてはならない生徒もいれば、英検®3〜4級の英語力を持っている生徒もいます。本校では帰国生が全体の約20%を占めるので、これまでも、一般コースのほかに「英語特別コース」を設けていましたが、さらに一般コースを細分化する必要性を感じました。そこで、来年度より、「帰国生レベルのコース」「英検®3・4級レベルのコース」「英語ゼロベースの一般生のコース」の3コース編成に移行することを決めました。英語に不安があるお子さんも安心して学べますし、すでに英検®3・4級をお持ちのお子さんも、小学校段階で養った英語力を生かしてスタートできます。

広野 英語は、環境の差によって個人差が大きくなりますね。

町田 小学校で英語教育が始まったことで、改善された点もあります。どのレベルの生徒も、リスニングとスピーキングの力が向上していると実感しています。この春に入学した中1の生徒は、発音が明らかにレベルアップしていて、驚かされました。英語への抵抗感がなくなることも、早い時期から始めるメリットかもしれません。

広野 貴校では、帰国生ばかりでなく、一般生も外国人の先生と接する時間が多いのでしょうか。

町田 中学生の場合、一般生は、外国人教員の英語の授業を週3時間設定しています。そのうちの1時間は外国人教員のみで行う英会話の授業です。残りの2時間は日本人教員とのチームティーチングです。めざすのは、リスニングやスピーキングの力を伸ばすことだけでなく、外国人教員と日本人教員の授業の連動による英語4技能の向上です。たとえば、日本人教員の授業で文法を学んだ直後に、その内容を英会話の授業に取り入れると、会話上の表現の幅も格段に広がります。また、マンツーマンで行う「Online Speaking」というプログラムでは、30分間の英会話のレッスンを受けた後、その内容をエッセイにして提出させ、外国人教員と日本人教員とで添削しています。4技能がすべてつながった教育となり、その相乗効果で英語の力を伸ばせることが大きな特徴です。

ICT機器を活用して
発音や英作文を一人ひとり指導

広野 貴校の英語教育では、ICTをどのように活用していますか。

町田 主にロイロノートを活用しています。たとえば、以前は一人ひとり呼び出して音読の指導をしていましたが、今では家庭で音読したものを録音して、データで提出することが可能になり、発音やリスニングの力の向上に効果を発揮しています。また、英作文などの課題の提出や添削にも利用し、効率良く授業ができるようになりました。さらに、優れている生徒の音声や英作文をアップして、ほかの生徒に見せたり聞かせたりすると、刺激を受けるようです。グループ学習でも、一つのパワーポイントを共有すれば、リモートで作業できるのが魅力です。

広野 新型コロナウイルス感染症収束後の話になりますが、国際交流や海外研修について教えてください。

町田 生徒全員が、中3の修学旅行でオーストラリアに、高2の修学旅行ではアメリカ西海岸に行きます。また、高1・2を対象にした3か月留学も用意しています。留学先は、イギリス、オーストラリア、カナダの姉妹校で、年間12名の生徒が参加可能です。1学年の在籍者数約100名のうちの12名なので、比率としては大きいですね。帰国後、留学先で得た3か月間の単位は本校の卒業単位に加算します。このほか、中2〜高2を対象にした短期留学制度など、多彩なプログラムがそろっています。海外を身近に感じられる環境が整っていると思います。

資格取得の対策が充実
英語を生かした進学実績も好調

イメージ01慶應義塾大学と連携して行うグローバルワークショップでは、大学院生・留学生とともにSDGsについて考えます

広野 海外大学や英語に特化した大学をめざす方も増えているのではないでしょうか。大学入試対策や高校での取り組みについて教えていただけますか。

町田 高校からのプログラムでは、「アカデミック・イングリッシュ」という授業があります。英検®をはじめ、TOEFLやIELTSといった資格のスコアを上げるための授業が選択できるようになっています。

広野 大学によっては、そういった英語のスコアを持っていると、入試の際にかなり有利になりますよね。

町田 英検®準1級を持っていると有利になる大学も多いので、資格取得には力を入れています。基本的には、学校全体で英検®を1年間で3回受検させています。春・夏・冬の長期休暇には、レベル別の英検®対策講座が行われます。また、英検®は一次試験に比べて二次試験の合格率が高いので、絶対に落とさないよう練習を重ねています。二次試験の10日前から外国人教員全員がスピーキングの指導を徹底し、自宅でも外国人教員とオンラインで10回近く練習することもあります。こうした取り組みを行うのも、資格を得ることで、希望の進路に着実に近づくからです。実際に資格取得者が増えたことで、進学実績も上がっています。

広野 面倒見の良さも貴校の魅力ですね。最後に、受験生とその保護者の方にメッセージをお願いします。

町田 英語ができる生徒も、そうでない生徒も、それぞれのレベルに応じた取り組みを行い、英語力を確実に伸ばすのが本校の教育です。入学当時は英語ゼロベースでも、高3までに英検®準1級を取得する生徒もいます。ていねいな指導で、一人ひとりに手を差し伸べ、英語をツールとして世界に羽ばたくような人材を育てたいと考えています。ぜひ富士見丘で一緒に学び、成長していきましょう。

ONE POINT CHECK サピックスのワンポイントチェック

 高1生全員が参加する「グローバルワークショップ」は、慶應義塾大学の大学院生や留学生と共同で作業する課題研究学習。グローバル規模の課題を探し、これを解決するために英語でグループワークやプレゼンテーションを行います。さらに希望者は、高2で「海外フィールドワーク」に参加できます。マレーシア、シンガポール、台湾、ハワイから行き先を選び、大学の教員の指導の下、現地の生徒と一緒に英語で課題研究を行う機会が設けられています。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

INFORMATION
学校説明会・英語授業体験(要予約)
11月23日(火・祝)10:00~
チャレンジ体験入試(要予約・6年生対象)
12月04日(土)10:00~
01月09日(日)09:40~
冬休み学校見学会(要予約)
12月25日(土)10:00~、13:30~
文化部発表会(要予約)
11月13日(土)10:00~13:00、13:00~15:00
11月14日(日)13:00~15:00

※日時や内容が変更になる場合があります。学校ホームページで必ずご確認ください。

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