受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「17年9月号」より転載/17年8月公開)

甲陽学院中学校  体育祭  6月13日(火)

中学生だけで作り上げる 真剣勝負の学校行事

 関西屈指の難関校である甲陽学院は、中学と高校の場所が異なる一貫校で、学校行事は中高それぞれに行われています。今年の中学の体育祭は6月13日。学校の一角にある広々としたグラウンドで開催されました。参加するのが中学生なら、運営するのも中学生。生徒有志による体育祭実行委員会が4月から準備を始め、当日の企画や指揮、誘導、審判、用具の用意、アナウンスまで、すべて生徒が担います。

 朝9時30分に行われた開会式で幕を明けたこの日の体育祭では、応援歌斉唱や学院体操に続き、14の競技が行われます。各学年5クラスを縦割りにして、AからEの5チームを結成し、その総得点で勝負を決めるのです。グラウンドの正面にはチームごとにまとまった生徒席があり、それと向かい合う保護者席にはテントが張られ、椅子も設置されているため、快適に応援できます。また、保護者席の横には撮影ゾーンを設けるなど、写真やビデオが撮りやすい工夫もされています。保護者の皆さんは、わが子の出番が近づくと、この撮影ゾーンに移動。ベストショットを狙います。

 午前の部は100メートル走の予選からスタートしました。そして、400メートル走、1500メートル持久走とトラック競技が続いた後、1チーム25人が一斉に跳ぶ「大縄」が始まりました。跳んだ数の多いチームほど高い得点が与えられますが、なかには数回跳ぶのがやっとというチームも。縄を回す2人も含めて全員のチームワークが求められる競技に、保護者席からは盛んに応援の声が飛んでいました。

25人が一斉にジャンプ! 跳んだ回数で順位を競う大縄競技 テントと椅子が用意された保護者席。日陰で快適に観覧できます 各プログラムの指揮も審判もスタートの合図も、すべて生徒が担当します

綱引きでは優勝チームと 先生チームの対戦も

2年生の騎馬戦は迫力満点。学年全員が参加しての戦いです  大縄に続いて行われた1・2年生の代表選手による学級対抗リレーでは、学年ごとに5クラスが激突。俊足を競います。続く1年生の1200メートル持久走は、トラックを周回するごとに順位が入れ替わる接戦が繰り広げられ、声援を送る生徒席も大いに沸きました。

 午前の部の最後の種目は、同校体育祭の名物競技、綱引きです。グラウンドを横断する長い綱を75人と75人で引っ張り合います。こちらは各学年25人×3学年で、各クラスが力自慢の25人を選抜。それ以外の生徒は、掛け声を掛けたり、引くタイミングを指示したりと全力でサポートします。あっという間に勝負が決まる対戦もあれば、一進一退の攻防の末に決着がつく対戦もあり、目が離せません。そして最後に、優勝したチームの3年生が先生方のチームと対決。これも毎年の恒例イベントです。3年生チームはハンディとして5人多くメンバーをそろえましたが、結果は完敗。先生チームの底力を見せつけられる対戦となりました。

 ここから1時間の昼食休憩を挟んで、午後の部へ。当日は校内の食堂が開放されているため、昼食を食堂でとる保護者の皆さんも多く見受けられました。午後の部は、運動部の部員によるクラブ対抗リレーから始まります。クラブごとにユニフォームを身につけて入場。ボールやラケットなど各クラブにちなんだ物をバトンにして走ります。号砲とともに飛び出した陸上部やサッカー部がスピード勝負を繰り広げる一方、道着に裸足で畳を持って走る柔道部は、たちまち周回遅れに。ユーモアあふれるリレーとなりました。

1年生の大玉運びでは、その扱いに四苦八苦しながらゴールをめざしました 3年生の優勝チームと先生のチームの綱引き対決。結果は先生チームの圧勝! 甲陽学院名物の綱引き。旗を振っての声援にも熱が入ります

学年別の競技で 盛り上がりは最高潮に

 クラブ対抗リレーの後は、学年別の競技が中心となります。まずは1年生が挑戦する「大玉運び」です。カラフルな大玉を4人1組で運びますが、思いがけない方向に転がるなどハプニングが続出。はらはらどきどきの競技となりました。続く10人11脚リレーには、2・3年生が出場し、クラス対抗で順位を争います。直線コースを10人が息を合わせて走り抜ける様子は迫力満点。一方で、なかなか足並みがそろわず、苦戦するチームもあり、ようやくゴールしたときには、大きな拍手が送られていました。

 午前中に予選が行われた100メートル走の決勝を挟んで、いよいよ終盤です。プログラムは2年生の騎馬戦、1年生の棒引き、3年生の棒倒しと続きます。これらの競技はその学年のすべての生徒が参加し、毎年大いに盛り上がります。2年生の騎馬戦は、頭にぴったりとかぶった水泳帽を取り合うとあって、なかなかの激しさ。同じチームの騎馬を激励する他学年の声援にも熱がこもります。棒引き、棒倒しも同様で、クラスの勝利、チームの勝利に向けて、真剣勝負の熱戦が繰り広げられました。

 体育祭の最後を飾ったのは3年生による学級対抗リレーです。3年生にとっては、中学最後の体育祭の締めくくりとなるもので、クラス全員でバトンをつなぎます。これは全種目のなかで最も得点が高いので、ここでの逆転も可能。1・2年生の応援にも力が入り、盛り上がりは最高潮に達しました。

 すべての競技を終え、閉会式で幕を閉じた今年の体育祭。生徒による運営もスムーズで、自主性を重視する同校の学校生活が垣間見える一日となりました。

クラブ対抗リレー。運動部の部員が競技にちなんだ格好でバトンをつなぎます 3学年縦割りの5チームで得点を競います。はちまきやゼッケンも5色のチームカラーで一目瞭然 個人競技には表彰も。3位までに立派なメダルが授与されます

ページトップ このページTopへ