受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(2017年10月公開)

駒場東邦中学校・高等学校 第60回文化祭 9月16日(土)・17日(日)

60回目の節目を迎えた文化祭 「〇」というテーマに熱い思いを込める

来場者を出迎える文化祭アーチも、今年のテーマ「〇」に合わせて丸みを帯びた形に。構内の装飾にも「〇」をモチーフにしたものがたくさんありました  9月16日と17日の2日間、駒場東邦中学校・高等学校では、第60回文化祭が開催されました。60回目の節目となる今回、生徒たちが文化祭に掲げたテーマは「○」。この「○」には決められた読み方はなく、「まる」「えん」「わ」など、受け取り方は来場者一人ひとりに委ねられているそうです。そして、この端も始点も終点もない「○」という記号には「すべての人が手と手を取り合えるように」「伝統ある文化祭が終わることのないように」という、生徒たちの強いメッセージが込められています。

 編集部が訪れたのは初日の16日。この日は台風が接近中だったため不安定なお天気でしたが、開場時刻の9時を過ぎたころには、構内はすでに多くの来場者でにぎわいをみせています。構内中央のプラザに進むと、「KOMAFES60th」と描かれたメインステージが設置されており、ここでは「のど自慢the駒東」やお笑いライブ「笑撃」など、楽しいイベントがめじろ押し。オープニングでステージに立った文化祭実行委員長が、「台風が近づいているようですが、そんなのぼくたちの熱さで吹き飛ばしてみせます! 皆さん最後まで楽しんでいってください!」と力強くあいさつすると、会場の熱気も一気に高まります。

 このメインステージを囲むように立っている中学棟・高校棟の各教室では、さまざまなクラブや有志団体が、趣向を凝らした展示や企画で文化祭を盛り上げます。なかでも人気を集めていたのが、生物部や地学部、化学部などの理科系クラブです。各教室は、時には身動きも取れないほどたくさんの来場者であふれかえり、特に生物部のハムスターとの触れ合いコーナーや地学部の鉱物採集コーナーなどには、たくさんの小学生が集まりました。

メインステージではさまざまなイベントを開催。オープニングでは、文化祭実行委員会より今年のテーマ「○」の由来が説明されました 生物部ではハムスターとの触れ合いが可能です。子どもからお年寄りまで、その愛くるしさにたくさんの人が癒やされます 多彩な演示実験を行った化学部。「化学マジック」のコーナーでは、「皆さんのハンドパワーを送ってください!」との掛け声に来場者が手をかざすと、ビーカーに入った液体が変色しました!

毎年恒例のお化け屋敷や ウォーターボーイズは今年も大人気

毎年大人気のウォーターボーイズの公演。最後のタワーが完成すると、来場者から割れんばかりの拍手が送られました  娯楽系の団体にもたくさんの人が足を運んでいます。今年で43年目を迎える伝統のお化け屋敷「カルロス一家」や、暗号を解きながら出口へ向かう「脱出ゲーム」などの来場者参加型企画は、入場待ちの長い列ができるほどの大盛況。このほか、山岳部のクライミングボード体験や天文部のプラネタリウム、部員との対局ができる将棋部や囲碁部にもたくさんの人が詰め掛けました。

折り紙同好会では、約2か月かけて制作した「バイオリン奏者」を展示。300㎝×300㎝サイズの折り紙で作られたその大きさと細かさは圧巻です また、毎年人気の水泳部によるウォーターボーイズは、今年で15年目を迎えるにあたり、2日間の公演数を計9回から計10回に増やしました。それでも超満員となった会場のプールでは、部員たちの息の合った華麗な演技に観客から歓声が上がり、終了後には盛大な拍手が送られました。

 こうしたクラブや有志の団体に加え、同校では「文化祭実行委員会研究部門」による研究発表も行われています。今年は「震災と復興支援」をテーマに、東日本大震災や熊本地震の調査発表を実施し、生徒みずからが厳選した岩手や熊本の銘菓も販売。文化祭に込めた「すべての人が手と手を取り合えるように」という思いが体現された企画となりました。

 たくさんの催しやステージ、本格的な展示発表や装飾に至るまで、駒東生一人ひとりの個性や豊かな人間性を感じることができたこの日の文化祭。同校を志望する多くの受験生にとっても、忘れられない一日になったのではないでしょうか。

たくさんの小学生が訪れた釣り研究会の金魚すくい。すくった金魚は持ち帰ることもできます 体育館ではバレーボール部やバスケットボール部による招待試合が行れました 鉄道研究部ではジオラマでの模型運転や発車ベル体験などに、多くの小学生が夢中になりました
講堂で披露されたブラスバンド部アンサンブル支部の公演。少数精鋭により奏でられる美しい音色に、聴衆は魅了されました 中1生による有志団体「落語と映画」では、生徒が見事な落語を披露。演目は有名な「まんじゅうこわい」です

ページトップ このページTopへ