受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(18年10月公開)

駒場東邦中学校・高等学校 第61回文化祭 9月15日(土)・16日(日)

来場者にも一本の“糸”としてかかわってもらう文化祭

2日間、メインステージではさまざまな催しが繰り広げられました

 9月15日(土)と16日(日)の2日間にわたり、駒場東邦中学校・高等学校の文化祭が開催されました。61回目となる今回、生徒たちが掲げたテーマは、「Tapestry=タペストリー」。多くの糸が絵を描くようにして織られたタペストリーに、どんな思いを込めたのでしょう。駒東生はこの日のために、参加団体や文化祭実行委員会が多くの“糸”を準備しました。それが“縦糸”となり、来場者を“横糸”として織り込んでいきたい。そんなふうに、来場者も一本の糸として文化祭にかかわってもらいたいという思いが、このテーマには込められています。

 編集部が訪れたのは、2日目の16日。開場時刻の8時30分から体育館ではバスケットボール部の校内交流試合が始まり、続いて9時からは校庭でサッカー部の試合、講堂ではブラスバンド部による公演が始まります。また、構内中央にある「プラザ」と呼ばれる中庭のいちばん奥に設置されたメインステージでは、「男子校あるある」や、お笑いライブ「笑劇」、「マジックパフォーマンス」といった楽しい催しがめじろ押し。お天気にも恵まれたこの日は、食堂で販売しているアイスクリームや飲み物を片手に、たくさんの観客がステージ前の座席でこうした催しを楽しみました。

さまざまな実験や電子工作を披露してくれた物理部。巨大なピタゴラ装置は圧巻で、大人も興味津々の面持ちで見入っていました

 一方、このプラザを囲むようにして建つ中学棟・高校棟の各教室では、さまざまなクラブや有志団体が趣向を凝らした企画や展示で来場者を楽しませます。なかでも人気なのが、生物部・地学部・物理部・化学部・天文部といった理科系クラブで、教室の前には入場待ちの長い列ができるほど。そうした入場待ちの時間を利用して、化学部と物理部では、教室の入り口の外に置いたモニターで実験の様子を映した動画を見せながら部員が解説するといった工夫もしています。また、天文部のプラネタリウムや生物部のハムスターとの触れ合いコーナーにも、多くの小学生が集まりました。

来場者を迎えるアーチも、テーマのタペストリーをイメージし、カラフルな糸のつづれ織りを拡大したようなデザインに 講堂ではブラスバンド部アンサンブル支部が演奏を披露しました。写真は演奏中の中2・3生 ゴミステーションの看板はペットボトルのキャップで描いたもの。来場者の弁当の食べ残しも、係の在校生がていねいに分別していました

恒例の「ウォーターボーイズ」は今年も大人気

毎年恒例の水泳部によるウォーターボーイズ。クライマックスで二つのタワーが完成すると、会場は拍手の渦に包まれます

 このほか、鉄道研究部の模型運転体験や、航空研究会による離着陸のシミュレーション体験にもたくさんの小学生が列を作りました。さらに、山岳部でもクライミングボード体験を実施し、小学生がいちばん上まで登ると、保護者の方がうれしそうに記念撮影をしています。そして、将棋部と囲碁部の教室でも、多くの小学生が部員との対局を楽しみました。

 また、今年で16年目を迎えた水泳部による「ウォーターボーイズ」は、毎年、大変な人気です。この日も、会場のプールは9時30分の初回から超満員。部員たちの息の合った演技の見せ場が来るたび、観客からは大きな歓声と拍手が巻き起こります。

2日目の夕方5時からは後夜祭。毎年、最後に生徒と教員で花火を打ち上げます

 駒場東邦の文化祭では娯楽系の企画にも伝統があります。お化け屋敷「カルロス一家」は今年で44年目。入場待ちの列のところにも、教室の中からの「きゃーっ!」という大きな悲鳴が聞こえてきます。さらに、モグラたたきやストラックアウトなどが楽しめる「縁日」や、暗号を解きながら出口に向かう「脱出ゲーム」などにも多くの人が詰め掛けました。

 受験生向けの企画としては、在校生(中学生)に受験の相談ができる「行列のできる受験相談所」があり、初日だけで744人、2日目の昼ごろには1000人の来場者を達成しました。また、書道研究会の教室では、部員が合格お守りを書いてくれます。これらの教室では、訪れた受験生の保護者の方々の真剣な表情が印象的でした。

 盛りだくさんの催しや展示で、駒東生の活気あふれる学校生活を肌で感じることができたこの日の文化祭。「Tapestry=タペストリー」というテーマに込められた願いのとおり、来場者も一人ひとりが横糸の一本として参加することを楽しみました。特に、同校を志望する受験生には、同校への思いが強まったのではないでしょうか。

模型の運転のほか、発車ベル体験などが人気だった鉄道研究部。合格祈願きっぷも配布しました 航空研究会では模型展示や製作体験のほか、シミュレーターで離着陸の操縦が体験できるコーナーを設置。たくさんの小学生が挑戦しました 山岳部の教室では、部員の補助でクライミングに挑戦。そのほかに荷物の重量体験などを楽しみました
折り紙同好会の部員が製作した、複雑系折り紙の作品の数々。教室では折り紙体験会も開かれました 体育館では、バスケットボール部の校内交流試合や器械体操部の演技(写真)が行われました 在校生による個別相談が受けられる「行列のできる受験相談所」では、駒東生に聞いた受験に関するアンケートの集計結果も紹介

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