受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「19年1月号」より転載/18年12月公開)

筑波大学附属駒場中学校・高等学校 第67回 文化祭 11月2日(金)・3日(土・祝)・4日(日)

多種多様な「デコ」を通じて筑駒生の個性と実行力を実感

開場時刻は9時30分。来場者は実行委員の誘導で記帳台へと進み、パンフレットとタイムテーブルを受け取ります

 筑駒の「三大祭」は、6月の音楽祭、9月の体育祭、そして11月の文化祭です。文化祭は実行委員会の高2生を中心に運営され、中1から高2まではクラスごとに展示や演劇を行います。一方、大学受験を控えた高3生はクラスの枠を超えた「特別班」に所属。食品、縁日、ステージ、コント、演劇、喫茶の六つの班に分かれ、それぞれ趣向を凝らした「デコ」と呼ばれる出し物で、3日間の祭典を大いに盛り上げます。

 編集部が訪れたのは、開催2日目の3日。開場時刻の9時30分になると、入場を待っていた来場者は在校生の指示に従って記帳台で受付を済ませ、お目当ての展示や会場へと移動します。構内を進むと、すぐに目に飛び込んでくるのは、力作の大型ゲームが並ぶ縁日班の「お祭り広場」です。音や光を効果的に用いたアーケードゲームさながらの仕掛けに、子どもたちは夢中になって遊んでいました。

 ここで、記帳台で受け取ったパンフレットとタイムテーブルを確認していると、「間もなく始まります。ぜひ、ご覧ください!」と、筑駒Jugglersの元気な呼び込みに誘われます。パフォーマンスストリートに向かうと、部員がディアボロやデビルスティックといった道具を操りながら難度の高い技を次々と決めていきます。司会者も巧みなトークでショーを盛り上げ、観客から盛大な拍手が送られました。

巨大ジオラマを製作した鉄道研究部。模型運転体験や合格祈願切符を目当てに大勢の受験生が来場しました

 次に向かったコント班のライブ会場は、文化祭の目玉企画とあって、立ち見席までびっしりと埋まっています。どの演者も時事ネタの絡ませ方や話の組み立て方が絶妙で、会場を沸かせました。なお、今年の文化祭では混雑緩和を図るため、コント班と演劇班の公演で入場整理券が配布されました。Red館西とBlue館東を結ぶ、2階の連絡通路で入場整理券を受け取り、指定時刻に集合した後に入場するシステムです。

 中1と中2はクラスごとに一つのテーマを研究発表するのが恒例です。中1−Cの「膜張マッセ!」では、シャボン玉ショーを実演していました。水、洗濯のり、グリセリン、蜂蜜、粉石けんなどを混ぜたオリジナルのシャボン液に、針金で作ったさまざまな形の枠を浸し、できた膜を間近で観察させてくれます。枠の形状によっては膜が重なってできるものもあり、見学者は感心しながらきらきら輝く膜を見つめていました。

展示部門の大衆賞を獲得した、中学2-C「ピタとゴラ」。巨大なピタゴラ装置は、電気仕掛けでビー玉を運びます

 一方、中3から高2までの各教室では、オリジナルの演劇が催されています。どのクラスも装飾や舞台演出が細部までよく作り込まれていて、独特の世界を表現していました。

 Red館では、各クラブが日ごろの活動の成果を展示・発表しています。科学部は洗剤やLEDライトなど身近な材料を使って、各テーブルでさまざまな実験を同時並行で行い、大勢の来場者に科学のおもしろさを伝えました。また、生物部では、夏合宿で実施した白神山地周辺の生物調査の研究レポートを展示し、それについて部員がていねいに解説していました。ブタの眼の解剖ショーも実施され、教室は終日、理科が好きな小学生たちでにぎわっていました。

 ラテン語で「波」を意味する“fluctus”というテーマで開催された今回の第67回文化祭。筑駒生持ち前の個性と実行力によって生まれた波動は、訪れた人たちを感動させたのではないでしょうか。

邪魔なコウモリをよけながら、棒から出る光をおばけに当てるゲーム。得点に応じてお菓子がもらえます 多種多様な実験ショーが人気の科学部。小学生も真剣な表情で解説に聞き入っています 「秘密のジッケンSHOW」「ミス筑駒」など、メインステージで繰り広げられる多彩な催しに、在校生も来場者も一緒に盛り上がります
生物部は、来場者が部員と交流しながら生物の楽しさを味わえるよう、自由に見られる顕微鏡を設置しました 中学1-C「膜張マッセ!」では、複雑な形状の金枠に張ったシャボン液の膜を間近で見せてもらえます 中高とも強豪として知られる筑駒の囲碁部「駒場棋院」では、初心者も部員と楽しく対局できます
折紙研究会は、自作した展開図をもとに1枚の大きな紙を折ったものや、細かいユニットを組み合わせたものなど、大作の数々を展示しました 「新・つくこまぜそば」など、がっつり系メニューの模擬店が並ぶ「朝日の広場」。座って食べられる食事スペースも設置されています 中学生16名、高校生10名で音楽づくりに挑んだ今年の音楽部。各パートの調和がとれた美しい演奏で聴衆を魅了しました
パフォーマンス部門優秀賞と、パフォーマンス部門大衆賞(13年連続)を獲得した筑駒Jugglers

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