受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「19年1月号」より転載/18年12月公開)

豊島岡女子学園中学校・高等学校 桃李祭 11月3日(土・祝)・4日(日)

一人ひとりが物語の主役となった桃李祭

今年の装飾テーマは「西洋の童話・伝説」。校内を彩るファンタジーの世界が、来場者を楽しませます

 豊島岡女子学園の桃李祭(文化祭)が、11月3日、4日の両日に開催されました。編集部が訪れたのは3日。校舎の中は、地下1階から地上8階まで、「西洋の童話・伝説」という今年の桃李祭の装飾テーマのとおり、メルヘンチックにかわいらしく飾り付けられています。

 シンデレラをイメージしたデザインのパンフレットを受け取り、まずは1階の被服室へ。そこでは、学校紹介部門による「運針・ネクタイ体験」が行われており、在校生の指導の下、豊島岡伝統の運針や名物のネクタイ結びを体験できます。同校では、教育方針の一つである「勤勉努力」の大切さを学ぶため、朝5分間の「運針」が日課となっているのです。

 この日も、11時から、被服室において桃李祭の花形「運針競技会」が開催されました。これは、運針用布を用いて、5分間にどれだけ長く、かつ美しく縫えるかを競う競技。多くの来場者が見守るなか、各クラス代表は真剣に針を運びました。学校紹介部門によるそのほかの企画では、在校生が校内を案内してくれる「豊島岡ツアー」も好評でした。

テニスコートいっぱいを使って大掛かりなゲームを実施したテニス部。お菓子の家の的を狙ってボールを投げる「ストラックアウト」は、見ているだけで楽しめます

 多彩なクラブ活動や個人参加の催し物も必見です。特に理科系のクラブは小学生に大人気で、化学部の教室の前にはスライム作り体験の順番を待つ長い列ができていました。また、生物部によるカエルの解剖実演や天文部によるVR体験も人気でした。

 一方、頭を使う企画も手が込んでおり、来場者を楽しませてくれました。珠算部によるフラッシュ暗算やそろばん体験は、在校生や大人も夢中になって挑戦していました。また、数学部では、部員たちが出題形式や傾向を踏まえて作成した本格的な入試予想問題を配布。解き終わった問題を提出すれば部員が採点してくれます。

花道部のテーマは、「眠れる森の美女」です。教室には、物語の世界をイメージした華やかで美しい生け花作品が並びます

 ステージイベントも見どころ満載です。講堂では、エアロビクス部や高校演劇部、英語劇部などの発表が行われたほか、吹奏楽部による迫力のある演奏、全国大会常連のコーラス部によるミュージカルが上演されました。6階体育館では、中学演劇部による劇公演、舞踊研究部の優雅なバレエ、ダンス部のパフォーマンスなどの演目が続きます。なかでも、元気な掛け声とともに登場した「桃李連」は、女子校ではめずらしい阿波踊り部。この日も、華やかな踊りと笑顔で桃李祭を盛り上げてくれました。

 桃李祭の「桃李」は、司馬遷の『史記』のなかの「桃李、もの言わざれども、下、自ら蹊を成す」ということばに由来します。「桃や李は、自分で何も言わなくとも、その良い香りから人が集まってきて、木の下には自然と道ができる」という意味で、そこから転じて、「徳のある人のところへは黙っていても人が集まってくる」ということ。その名にふさわしく、豊島岡生の個性豊かであふれんばかりの才能に導かれ、2日間で来場者は1万4500人以上を数えました。

珠算部による「フラッシュ暗算」は、次々に表示される数字を瞬時で記憶して計算するというもの。挑戦している在校生たちも本気です 惑星を的にした水泳部の射的ゲームには行列ができていました。小さな惑星に当てれば高得点がもらえます 図書館では、各学年による作品展示もありました。型紙にデザインされた色鮮やかな水引(みずひき)は、中1美術の課題です
すべての生徒が手作りした小物などを並べて販売し、その売り上げは寄付しています 放送部では、10分ほどのボイスドラマを披露しました
茶道部の部室の扉を開けると、本格的な茶室が広がります。お茶の指導をしている先生は、豊島岡の卒業生だそうです 読書愛好会による白熱のビブリオバトル(書評合戦)は、保護者の関心も集めていました
書道部では、好きなことばを書いた部員直筆のオリジナルしおりをプレゼント。小学生の表情もほころびます 部員たちで一から振り付けを考えたという舞踊研究部。中1の部員も舞台に立ち、見事なステップを披露しました

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