受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(19年6月公開)

駒場東邦中学校・高等学校 第62回体育祭 5月18日(土)

優勝をめざし、6学年の生徒たちが一致団結

 5月18日、初夏を感じさせる晴天の下、駒場東邦中学校・高等学校の体育祭が行われました。中1から高3までの6学年縦割りの色別対抗で行われることで有名な同校の体育祭。生徒は入学後、クラスに関係なく赤・白・青・黄の4色に振り分けられ、6年間を通して同じ色に所属します。そのため、所属する“色”への思いは強く、学年を超えて生まれる仲間との絆は、卒業後、社会人になっても続いていくそうです。

 8時30分、同校のブラスバンド部によるファンファーレを合図に、開会式が行われました。グラウンドに整列した生徒たちのなかでも、目を引くのは所属カラーをイメージした華やかなヘアスタイルの高3生たちです。体育祭は彼らにとって、中高6年間で最後の一大イベント。その情熱がけん引力となり、下級生たちも競技や応援の練習に打ち込み、全学年の生徒が一丸となってこの日を迎えたのです。校長の平野勲先生によるあいさつや、同校のOBでもあるPTA会長の激励の後、選手宣誓と団長握手が行われ、いよいよ生徒たちの熱き戦いが始まります。

 午前の部は、中学選抜による100m競走からスタート。続いて、昭和の懐かしいヒットソングをBGMに、1人が乗ったタイヤを3人で引っ張る「UFO」(中3)、体育祭の各学年の種目を組み合わせた「障害物競走」(高3)、バトンの代わりに重さ30㎏の俵を担いで走る「俵かつぎ」(高1)などの競技が続きます。

中学全学年による「騎馬戦」。体の小さな中1生のそばでは、審判だけでなく先生も目を配り、選手の安全を守ります

 午前の部の最後を飾るのは、中学全学年参加による「騎馬戦」です。トーナメント制で行われるこの競技は、制限時間内にできるだけ多く相手チームの騎馬を崩して、残った騎馬数で勝敗を決定します。得点が高く、最終順位にも大きく影響するため、高校生や保護者の方からの応援の声も大きくなります。

 ピストルの音を合図に、体の小さな中1生たちも果敢に相手の騎馬に向かっていきます。陸上部の生徒を中心とする審判係をはじめ、先生方がしっかり見守るなかで激しい攻防戦は続き、最終的にこの熱戦を制したのは、昨年5年連続の優勝を白組に阻止された黄組です。しかし、午前の部は、こつこつと勝利を積み上げてきた青組が赤・黄・白組に大きく差をつけたまま、トップを守り抜きました。

選手宣誓は、昨年28年ぶりに総合優勝を果たした白組の団長が行いました 1人の選手が乗ったタイヤを3人で引っ張る「UFO」(中3)。3本の棒の周囲を回る際、タイヤから落ちる選手が続出しました バトンの代わりに、30㎏の俵をつないでいく「俵かつぎ」(高1)。走るスピードよりも、次の走者に俵をうまく引き渡せるかが勝負の鍵に
中1全員が参加する「綱引き」。初めての体育祭で緊張する新入生を、団長たち高3生がすぐ近くで応援します 向かい合った2人が手を組んでベルトを作り、荷物役の選手を運んでいく「ベルトコンベアー」(高2)。ダイナミックなジャンプに歓声が上がっていました 全力で競技に参加する選手の情熱に対し、判定は厳格に。各競技終了後は審判団が集合し、真剣な表情で審議を行っていました

激闘の末、9年ぶりに青組が優勝

高校全体で行われる「東邦連峰」。各色の選抜選手40人が次々に竹竿を登っていきますが、彼らのジャンプ台役を務める選手たちのがんばりも見逃せません

 昼休みの間も、高3生を中心とした各組が来場者を前にダンスを披露します。彼らのおもてなしの精神が感じられたところで、午後の部が始まります。最初に行われたのは「エールの交歓」です。これは、決められた時間内で各組がさまざまなパフォーマンスを披露するという、体育祭に華を添える競技です。多彩な衣装や工夫を凝らしたダンスで若さを爆発させる選手たちに、観客からは大きな拍手が送られました。

 そして、高校選抜による「200m競走」に続いて行われたのは、高1の「棒引き」、中2の「長下駄競走」、高3の「大井川渡し」など、体力や走力に加え、チームプレーが肝となる伝統的な競技です。競技が残り少なくなっていくなか、選手たちの戦いもヒートアップ。高3の審判長が審判員を集めて、慎重に審議を行う回数も増えていきます。

 そうしたなか、午後の部で注目を集めたのが、中1生による個人競技「輪抜け競走」です。各色20人の選手が四方からスタートし、コート中央にある縄でつながれた輪の中をくぐり抜けるというリレー方式のこの競技は、足の速さや体格はもちろん、輪をどこに置くかといった戦略も重要になります。高3生たちの指導の下、この日のために練習を重ねてきた中1生たちの奮闘に、多くの声援や拍手が送られていました。

 最後に、腕力と脚力だけで、垂直に立てた長さ約5mの竹竿をよじ登る「東邦連峰」(高校全学年)と、各色が死力を尽くす「色対抗混合リレー」(中高選抜)が行われ、すべての競技が終了。結果は、青組が、2010年以来9年ぶりの総合優勝を果たしました。

 こうして幕を閉じた第62回体育祭。体育祭という一つの行事を通して、駒東での生活を謳歌している生徒たちの生き生きとした姿が印象的でした。見学した受験生は、何事にも全力で取り組む駒東生の熱い思いや絆の強さを感じ、合格への熱意がさらに燃え上がったのではないでしょうか。

高3最後の学年競技として盛り上がる「大井川渡し」。6年間で培ってきたチームワークを最大限に発揮し、勝利をめざします 高校全学年競技の前に応援団の中学生が応援を披露。彼らのなかから各色の団長や応援団長が誕生することでしょう
5人1組で長下駄を履き、コーンまで往復して戻る「長下駄競走」(中2)。ここでも高3生が選手をサポートしていました さまざまなドラマの末に、9年ぶりの優勝を手にした青組。2位の黄組とは38点差でした

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