受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(19年7月公開)

桐朋中学校・高等学校 第68回 桐朋祭 6月8日(土)・9日(日)

生徒たちの個性が光る多彩な展示で“桐朋の最高”を実感

竜をモチーフとした大垂れ幕をバックに行われた開会式。生徒たちのカウントダウンとともにくす玉が割られます

 6月8日と9日の2日間、桐朋中学校・高等学校の文化祭「桐朋祭」が行われました。68回目を迎えた今年のテーマは「Hi!~届け、桐朋の最高~」です。英語での気軽なあいさつでもあり、“高み”を意味する“high”と同音異義語でもあるこの“Hi!”には、活発で個性的な桐朋生たちが仲間と共に、今まで以上にハイレベルでハイクオリティーの文化祭を来場者に届けたい、という思いが込められています。

中庭には、今回の文化祭のテーマ「Hi!~届け、桐朋の最高~」をモチーフとしたオブジェが飾られていました

 編集部が訪れた初日の8日。開場時刻は12時ですが、その前から多くの来場者が受付テント前に列を成していて、同校の文化祭への注目度の高さがうかがえました。12時半に始まった開会式では、音楽部による華やかなファンファーレの後、校長の片岡哲郎先生からあいさつがありました。その後、桐朋生たちのカウントダウンとともにくす玉が割られ、実行委員長が大きな声で開会を宣言。2日間にわたる祭典がスタートしました。

 開会式に続いて、ステージ上で行われたのが、同校の先生も参加しての模擬裁判「初めての学園裁判」です。自習時間中に操作をしたことからスマートフォンを没収された生徒が、その処罰に対して異議を申し立てるという設定の下、音楽などを効果的に使った裁判が展開。傍聴する観客には、事前に裁判の資料や証拠品が印刷されたものが配布されています。判決は観客の拍手によって確定するというエンターテインメント性のあふれるステージに、場内からは大きな歓声が沸き上がっていました。

共用棟2階のテラスに設置されたステージで行われた「初めての学園裁判」。スマートフォンに関する校則について、激論が繰り広げられました 中学の夏休みの自由研究発表。理科はもちろん、音楽や家庭科などさまざまな教科テーマでの多彩な研究結果を展示 中1の学年企画は「出会う、触れ合う、認め合う」をテーマとしたスタンプラリー。学校生活の様子が垣間見られる展示もありました

文化部も運動部も、趣向を凝らした催しで来場者をおもてなし

化学講義室での大演示実験。可燃性薬品を浸した脱脂綿を燃やしたり、液体窒素でカーネーションを瞬時に凍らせたりしました
交通研究部鉄道研究班の巨大ジオラマ。畳1枚分の大きさのレイアウトボードでの運転体験も行っていました

 この日、たくさんの展示のなかで特に注目を集めていたのは、地学部・生物部・化学部の実験や体験です。地学部では、毎年大人気のプラネタリウムの上映に加え、グラウンドでロケットの打ち上げを実施。黒色火薬を用いた本格的なロケットが勢い良く打ち上がる様子を多くの観客が見守りました。また、地震のメカニズムや液状化現象を模型で説明する展示もあり、小学生たちが真剣なまなざしで見入っていました。

 一方、生物部では、部員たちが同校の敷地内にある雑木林や野外活動などで採集し、飼育しているさまざまな生き物を展示しました。化学部の大演示実験では、さまざまな化学反応を利用した実験を動画と実演で紹介。小学生とその保護者を中心に、立ち見が出るほどの人気を集めていました。

 このほか、科学やアニメなど、自分が興味・関心のある内容を講義するセミナー「生徒による授業」や、夏休みの自由研究作品の展示など、中学の学年参加企画も盛況でした。なかでも中3の学年展示は、生徒一人ひとりが小説を書き、委員が厳選した作品を18冊の本にまとめたものを来場者に読んでもらうという企画。会場では中3生の保護者と思われる方々が腰を据え、小説の世界に没頭していました。

 運動部による飲食系の企画も充実しています。開場直後から食券売り場には多くの人が集まり、なかでもたこ焼きやかき氷といった屋台は、オーダーストップの時間まで大盛況でした。

 野球やサッカーなどの運動部では、招待試合や練習試合を公開。体育館ではバスケットボール部の活動を見ることもできました。一方、ホールでは管弦楽や吹奏楽などの公演が行われ、高校棟ではロックを中心とした音楽を研究・演奏するルーツミュージック・ソサエティーのメンバーによるライブが披露されました。

 今年も多彩かつ盛りだくさんな内容で、在校生一人ひとりが「高み」をめざして全力投球した桐朋祭。見学に来た受験生とその保護者の方にとっても、同校の「自由闊達」な校風を実感できる一日になったのではないでしょうか。

地学部によるロケットの打ち上げ。3回にわたる発射はすべて成功し、多くの観客から拍手が送られました 生徒会主催で行われた「桐朋生による授業」。黒板やプロジェクターなどの機材を駆使して、ユニークな講義が展開されました 教科教室棟で行われた化学部の展示。二つの実験室と化学講義室で、さまざまな実験を披露しました
将棋部では、高校選手権の個人戦3位という実績を誇る部員との対局も楽しめました 生物部では、元気な魚類や両生類などと一緒に、生徒たちが制作した幻想的な「透明標本」も展示されていました 毎年大人気の地学部による砂金掘り体験。見つけた砂金は持ち帰れるとあって、参加者は真剣な表情で、ざるを振っていました

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