受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「20年11月号」より転載/20年10月公開)

海城中学高等学校 オンライン海城祭 9月14日(月)〜10月10日(土)

「いつでも、どこでも、だれとでも」
新しい形の海城祭をオンラインで開催

 文化祭は、学校が持つエネルギーを外に解放する貴重な場。海城中学高等学校にとっても、「海城祭」は生徒たちが毎年楽しみにしている一大イベントです。今年は新型コロナウイルス感染症の影響によって開催が危ぶまれましたが、生徒と教職員のみが参加する内部での海城祭と、ウェブサイトを活用したオンライン海城祭を実施することとなりました。

文化祭実行委員会が制作した、オンライン海城祭の特設サイト。中央には、今年の海城祭のテーマである「湊(みなと)」の文字が配置されています

 今年の海城祭のテーマは「湊」です。全員が1か所に集まることはできなくても、海城祭が生徒、学校、そして視聴者をつなぐ「湊」でありたい、「湊(あつ)まった」みんなが個性あふれる姿を精いっぱい出せるようにしたい、そんな願いを込めて、このテーマに決めたそうです。

 オンライン海城祭の特設サイトには、学校の魅力を紹介した記事や、校舎のツアー動画、各部活の紹介動画など、コンテンツが盛りだくさん。これらのコンテンツを、視聴者は公開期間中に自由に見たり、読んだりすることができました。

 目を引いたのは、生物部菌根班による「新世紀 Mycorrhiza(菌根)」という記事です。菌根とは、植物の根に寄生するカビの一種。この記事では、菌根が果たす役割や、菌根の量が季節によってどのように変化するのかなどを、図表を交えて説明していました。非常に専門的な話題ながら、上手にまとめられた、わかりやすい内容となっており、筆者の菌根に対する熱い思いが伝わってきました。

 文化祭実行委員会による「成績上位者の勉強法とは!?」という記事も見逃せません。この記事では、独自のアンケートをもとに、成績上位の海城生が実践している勉強方法を紹介。問題集を何度も解くといった基本的なスタイルのほか、ダンスミュージックを聴きながら勉強するなど、個性的な方法も紹介されていました。

文化祭実行委員会や、各部活が執筆した記事の数々を紹介しました

 生徒たちによる研究発表動画もすばらしい出来栄え。そのうちの一つ、地学部地質班による「柱状節理ってオイシイの?」も、とても興味深い内容でした。柱状節理とは、溶岩流が冷えて柱状に固まったもの。動画では、柱状節理の断面が六角形になったり、ならなかったりする理由を考察。資料を交えながら説明する姿は、まるで地学の先生ではないかと思うほど、堂々としたものでした。

 また、1分間で先輩たちが小学生の疑問に答える動画「1分クエッション」のコーナーにも注目です。「海城の教科ってどんな感じ?」「男子校ってどんな感じ?」など、さまざまな疑問に、先輩たちが巧みなトークで答えてくれます。同校の親しみやすい校風が伝わってきました。

 海城祭の花形といえる、「海城吹奏楽団」による演奏動画も忘れてはなりません。新型コロナウイルス感染症によって、大人数での演奏会は開催できなくなってしまいましたが、楽団員たちは、代わりにオンライン合奏会を実施。パートごとに別々に演奏動画を撮影し、それらの動画を、あたかも一斉に演奏しているかのように編集しました。異なる時間、異なる場所での演奏とは思えないほどの見事なハーモニーでした。

 準備時間が十分にないなか、先生と生徒たちが一丸となってつくり上げたオンライン海城祭。一生の思い出となる、貴重な経験となったことでしょう。

山岳部の活動記録。難度の高い山にも登っています 生物部魚班による記事。魚類の採集方法などについてまとめられていました
鉄道研究部による企画動画。ツアープランナーになりきって、どのチームの旅行プランが最も楽しいかを競い合いました 動画コーナーでは、海城祭の裏側や、各部活の発表を公開しました

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