受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「21年3月号」より転載/21年2月公開)

開成中学校・高等学校 149th 開成祭 1月9日(土)・10日(日)

斬新なアイデアで
新しく生まれ変わった開成祭

手を離しているのに、輪が宙に浮く!? かっこいいパフォーマンスにくぎ付け!

 今回の開成祭は、主に「動画サイトでの生配信」「動画サイトでの映像公開」「オンライン会議アプリでの参加型イベント」「『cluster』でのバーチャル体験」「ウェブ上での資料の展示」の五つが行われました。学校ホームページや開成祭のSNSからアクセスでき、閲覧者は好きな企画を選んで見ることができます。

 まず、動画サイトでは、バンドの演奏が生配信され、開成生たちが迫力のある演奏を披露。途中、配信用のチャンネルが利用停止になってしまうトラブルもありましたが、速やかな対応でしっかり配信を再開させました。また、「ポケモンリーグ開成」では、開成生と視聴者の対戦を生配信。臨場感のあるバトルに多くの人が注目したのではないでしょうか。

 また、各参団(参加団体)による映像も公開されました。ピアノの会による演奏や、俳句甲子園での熱戦の様子、カラフルな薬品などを使った化学の実験、ダイナミックな大道芸など、生徒たちの日々の活動の成果を見ることができます。

 一方、オンライン会議アプリを使った企画では、開成生とコミュニケーションをすることもできました。「Let's talk Kaisei」では開成生に直接質問でき、対面での開催に近いものになりました。そのほか、将棋部と数学研究部もオンライン会議アプリを利用。貴重な触れ合いの機会となりました。

柔道部は練習や試合の様子を動画で紹介。文武両道を実践している姿は立派です

 特に斬新さを感じたのは、「cluster」を使った企画です。「cluster」とは、バーチャルの世界をアバターで体験できるサービスです。今回は縁日、開成の校舎、折り紙研究部の展示がバーチャルの世界に再現され、アバターを使って、射的を楽しんだり、開成の構内を歩いたり、展示室で折り紙の作品を見たりすることが可能に。バーチャルの世界での体験は、とても不思議で、新しさが感じられました。

 また、ホームページでは、各参団の展示物も公開されました。書道部・文芸部・地質部などの作品、映画同好会の評論文などの展示物をウェブで自由に閲覧することができます。そのほか、鉄道研究部やコンピューター部など、参団でホームページを開設して展示しているところもありました。

 例年であれば、校門付近に設置される看板に入場者数が掲示される開成祭。今回はホームページの訪問者数が確認できるようになっており、週明けの1月12日時点で3万5000人以上がアクセスしています。今回公開した動画などは2月中旬まで見ることができるうえに、実演・体験型の展示や開成祭の運営の様子を収めた映像も追加で公開される予定なので、さらに訪問者数は増えそうです。

 開催日前日になっての対面開催の中止で、悔しい思いをした生徒もいたでしょう。しかし、今回の開成祭では、「絶対におもしろい文化祭にする」という生徒たちの強い意気込みが感じられました。オンラインでの開催が単なる代替手段ではなく「新しい開催形式」だと感じられる文化祭を見せてくれた開成生たち。次回はどのようなアイデアが生まれるのか、大いに期待したいところです。

俳句甲子園にて、海城高校との試合の様子を公開。互いの作品に真剣に向き合い、理解を深めていきます 最初に選んだカードを当てるマジック。見事な手さばきで視聴者を魅了しました
バーチャルの世界での射的は、缶の倒れ方までリアルで、見入ってしまいます 化学の実験は、手元を大きく映しており、ていねいな解説も付いています

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