受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「21年11月号」より転載/21年10月公開)

開成中学校・高等学校 150th 開成祭 9月18日(土)・19日(日)

リアルとバーチャルで開催された
150回目の開成祭

 前回は開催時期を1月に延期し、「動画サイトでの生配信」「動画サイトでの映像公開」「オンライン会議アプリでの参加型イベント」「『cluster』でのバーチャル体験」「ウェブ上での資料の展示」の五つが行われた開成祭。今年は、一般の来場者を受け入れる予定で準備していましたが、緊急事態宣言の発出を受けて、急きょ対象を保護者と同居家族のみに限定。その一方で、オンライン文化祭のコンテンツも用意し、学校ホームページや開成祭のSNSからアクセスして楽しむことができるよう工夫しました。

 動画サイトでは、バンドの演奏や、開成生と視聴者がオンラインで対戦する「ポケモンリーグカイセイ」など、前回も好評だった企画に加え、広報係による「窓際係のひっそりラジオ」、開成と麻布の将棋部による対抗戦などが生配信されました。

今年も「cluster」を使ったコンテンツを用意。バーチャルだからこその楽しみ方を提案していました

 また、各参団(参加団体)による映像も公開されました。前回も、圧巻の演奏を聴かせてくれた「開成ピアノの会」による動画や、「日本は全国の小中高校において宿題を廃止すべきである、是か非か」という論題で行われた、慶應義塾高校とのディベートのほか、暗号研究同好会によるメッセージアプリを利用した参加型企画、物理部による電子工作やロボット製作など、生徒たちの日々の活動の成果も見ることができました。

来場者からの投票で決まる「参団グランプリ」。今年はモーツァルトやショパンなどの難曲を披露した「開成ピアノの会」が頂点に輝きました

 ホームページでは、各参団の展示物が公開されました。書道部・文芸部・地質部などの作品に加え、サラブレッド研究同好会の会誌など、各部・同好会の活動の記録が自由に閲覧可能。鉄道研究部の特設ページでは、部誌「乗降場」やクイズのほか、発車ベル&切符発券体験、フォトコンテスト、鉄研ツーリストなどが楽しめました。また、目玉の大ジオラマや展示物は動画で公開するなど、題材の魅力が最も伝わるメディアを的確に選んでいたのも印象的でした。

 そして、バーチャルの世界をアバターで体験できるサービス「cluster」を使った企画が今回も登場しました。最も目を引いたのは、150周年記念事業に伴い建設され、この2学期から生徒の使用が始まったばかりの高校新校舎です。3DCGモデルで再現された校舎内に入ると、各教室やガラスに囲まれたテラスなどの写真を見ることができました。このほかにも、折り紙研究部や写真部の作品も「cluster」内で楽しめました。

「cluster」内のワールドでは、折り紙研究部のほかにも写真部の作品展示などが行われました

 なお、対面での文化祭では高校新校舎も会場として開放され、体育館ではバスケットボール部やバドミントン部の部内試合、フェンシング部のエキシビションなどが行われました。また、喫茶や古本市など毎年人気のイベントも、マスクを着用する、1.5m以上の間隔をとる、30分ごとに換気をするなど、感染防止対策を取ったうえで実施されました。

 今回、初めて対面とオンラインで同時開催された開成祭。どのような状況下でも豊かなアイデアを出し合い、“今”を全力で楽しもうとする開成生のパワーを実感できたイベントでした。

記念すべき150回目を迎えた今年の文化祭。その歴史を追う動画も生徒が作成しました オンライン文化祭では、さまざまな参加団体が楽しい動画を公開。中2有志による「画龍玉睛」では、自作のピタゴラ装置を発表しました
鉄道研究部は、文化祭用の特設サイトのほかに模型動画も公開。会場ではなかなか見ることが難しいアングルで、細部もじっくり楽しめます 展示物の製作過程を撮影して公開した物理部。完成品は文化祭当日、特別教室棟で展示されました

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