受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

スクール情報

(「22年1月号」より転載/21年12月公開)

麻布中学校・高等学校 文化祭 11月13日(土)・14日(日)

生徒たちの個性が輝く
エネルギーに満ちた文化祭

 例年、春のゴールデンウィークに開催される麻布中学校・高等学校の文化祭。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で秋に延び、在校生とその保護者のみでの開催となりました。今年は開催月こそ11月になりましたが、1日900人(受験生とその保護者が450人、それ以外の招待客が450人)を迎えて開催することができました。

生徒による巨大なイラストが来場者をお出迎え。色彩豊かな力作が、学校中に展示されています

 今年の文化祭のスローガンは「LINK WITH WAVE」です。「押し寄せる社会の波にのまれるのではなく、その波に自分らしさや麻布らしさを見いだし、麻布全体で大きな輪をつくる」という思いが込められています。

 開催日は両日とも快晴。正門前では、思い思いの色に髪を染めた生徒たちが、元気に来場者を誘導。受付で、QRコードの付いたリストバンドを受け取ります。コードを各展示室の入り口でスキャンすると、「今教室に何人いるのか」がわかり、人数が増えた場合は入場を制限するなど、密を防ぐことが可能です。こうしたシステムの構築から、当日の運用、入場者数の管理まで、すべて生徒が行っているそうです。

 校内に入ると、各展示室から生徒たちの呼び込みの声が聞こえてきました。編集部が最初に訪れたのは、物理部無線班による「カラクリ工房展」。3Dプリンターなどで製作された、ロボットやゲームが展示されています。そのうちの一つ、「イライラ棒」を実際に体験。回転するパーツなどが設置された迷路を、金属の棒を使って慎重にくぐり抜けます。うっかり壁やパーツに触れてしまうと、「バチッ!」と音がして、小さな火花が。棒を持つ手にも衝撃が伝わり、思わず声を上げてしまいました。

パーソナル・コンピュータ同好会による「電脳展」では、生徒が制作した〝音ゲー〟や、アクションゲームを体験できます

 次に訪れたのは、管弦楽部による「名曲喫茶展」です。エルガーによる『愛のあいさつ』などの名曲を、小規模編成で交代しながら演奏します。「喫茶」とあるように、本来は飲み物も提供する予定でしたが、感染対策のため中止に。廊下には「名曲喫茶でやりたかったこと 嘆きのリスト」が展示されていました。来年こそは、生徒たちの希望がかなってほしいと思わずにはいられません。

 クラブによる展示だけではなく、「フロンティア展示」も見逃せません。これは、生徒個人や有志団体が自由に展示できる場です。来場者の靴を磨いてくれる「靴磨き展」、物々交換を体験できる「わらしべ長者展」など、個性豊かな展示が盛りだくさんとなっています。なかでも「丁髷展」は、実際にちょんまげ姿になった際の体験レポートや、ちょんまげの歴史などが示されており、出展者のちょんまげ愛が伝わってきました。

 髪を染めるのが認められていることもあって、とても自由な雰囲気の麻布の文化祭。しかし、校務主任である松田隆先生は、「事故などを防ぐため、実は厳しい制約があります。生徒はそれをしっかり守りながら、工夫してやりたいことを実現しているのです」と言います。制限があるなかで、どうすれば自分たちのやりたい展示、思いが伝わる展示を実現できるのか。生徒たちの試行錯誤が伝わってくる文化祭となりました。

物理部無線班による「式神」。コントローラーを使ってロボットアームを動かし、ピンポン玉をゴールまで運びます 生物部では、魚やヘビなどのさまざまな生き物を紹介。多くの小学生が目を輝かせて見学していました
生徒有志による「フロンティア展示」は、麻布生の成績事情の紹介など、個性豊かな内容のものが盛りだくさん 「模型同好会展」では、生徒の背丈よりも大きな戦車を製作。気になることがあれば、模型好きの生徒が解説もしてくれます

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