スクール情報
(「22年12月号」より転載/22年11月公開)
桜蔭中学校高等学校 文化祭▶ 9月22日(木)・24日(土)・25日(日)
桜蔭生の個性で彩られた
「Garden」が堪能できた3日間
今年の文化祭テーマである「Garden」にふさわしい、バラをモチーフにした華やかなアーチ。文化祭の開催を心待ちにしていた来場者を出迎えてくれました
今年の桜蔭中学校・高等学校の文化祭は、9月22日・24日・25日の3日間にわたって開催されました。テーマは「Garden」、キャッチフレーズは「Grow&Glow」です。色とりどりの草木が共存する華やかな庭園のように、それぞれが個性を輝かせながら調和し合い、桜蔭生の内に秘めた力強いエネルギーで、来場者の心に彩りを添える、そんな文化祭をめざしたそうです。
編集部が訪れたのは2日目の24日。2020年度はオンライン形式、2021年度は在校生とその保護者のみを招いての実施ということもあり、従来の形式で行うのは3年ぶりです。受験生とその保護者、卒業生や学校関係者、そして他校の中高生も、それぞれ申し込みをしたうえで、午前・午後の入れ替え制での見学となりました。
文化祭は、学校の雰囲気や在校生の様子を間近で確認できる機会とあって、対面型での開催を待ち望んでいた多くの来場者が訪れました。受付の近くでは在校生が来場者の体温を測定。各教室の入り口には手指の消毒用アルコールを設置するなど、感染対策にも余念はありません。
群馬県北軽井沢にある浅間山荘での合宿の成果を発表する「中1浅間」。小学生には、中1生が心を込めて作った手書きのしおりがプレゼントされました
現在、東館が建て替え工事中ということから、従来より少し規模を縮小し、毎年人気の料理部や有志による模擬店など飲食系の出し物は中止に。中1の夏の宿泊行事「浅間山荘合宿」に関する調べ学習の展示「中1浅間」は、今年は西館の地下1階で行われました。自然・文学・観光・生活・地理・歴史の六つのテーマに沿って、各班で行った事前研究と振り返りのレポートのほか、浅間山の地形を再現した模型なども展示されていました。
物理部・化学部・生物部・天文気象部・数学部といった理数系クラブによる「サイエンスストリート」も、今年は東館と西館にフロアを分割。東館(特別教室棟)2階では化学部、5階では天文気象部が、西館5階では生物部・物理部・数学部が展示を行いました。各教室では、白衣を着た部員たちが、さまざまな実験を来場者の前で披露。小学生たちは目を輝かせながら、部員たちのていねいな説明に耳を傾けていました。
新聞部・社会科部・英会話部・手芸部などの展示教室が集まる「文化横丁」もにぎわっています。今年はここに料理部も加わり、クッキーの表面をカラフルに彩ったアイシングクッキーなどを使って、1年12か月を表現するという、かわいい展示を行いました。
一方、密になりやすい講堂でのイベントは、事前に各公演の観覧申し込みをした人のみに座席券を配布する事前予約制・全席指定で行われました。24日は、軽音楽部・ダンス部・管弦楽部・合唱部・放送部・演劇部が、日ごろの活動の成果を披露。西館の地下2階の体育館でも、卓球部・バスケットボール部・バレーボール部の校内試合が行われていました。
多くの来場者が見守るなかで行われた、かるた部の模擬試合。冷静沈着に札と向き合う部員たちのりりしい表情が印象的でした
このほか、本館1階には、中学入試の個別進学相談のコーナーを設置。ゆったりとしたスペースで、学校の先生からさまざまな話が聞けるとあって、正門をくぐった後にここへ直行する受験生と保護者の姿も見られました。そして、毎回大人気の茶道部によるお茶会は、かなり早いタイミングで午前開催の3回分が満席となっていました。
この日はあいにくの雨だったため、恒例の高校生徒会による縁日は屋内での開催となりましたが、多くの子どもたちが輪投げや風船ヨーヨー釣りなどを楽しんでいました。
今年の文化祭は3年ぶりの一般公開となり、桜蔭生たちはまるで庭園に咲き誇る花のような笑顔で、来場者を迎えてくれました。来場者も、在校生が力を合わせてつくり上げた展示・発表を堪能したことでしょう。
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