スクール情報
(「22年12月号」より転載/22年11月公開)
女子学院中学校・高等学校 マグノリア祭▶ 10月8日(土)・10日(月・祝)
JG生の創意工夫により生まれた
新しい形の文化祭
新型コロナウイルス感染拡大に配慮して、2020年と2021年は生徒と家族のみに公開されていた女子学院中学校・高等学校のマグノリア祭。今年は10月8日(土)・10日(月・祝)の日程で、満を持して3年ぶりに受験生への公開が行われました。小学5・6年生とその保護者1名が予約制で来場可能となりました。
今年のテーマは「Adventure」。英語で「冒険」を表すこの単語は、「起こらんとする何か」という意味のラテン語に由来するそうです。感染対策で制限がありながらも、新しいことに挑戦する生徒たちの姿をまさに表現しているようなテーマです。
サーカスを思わせるカラフルなアーチが来場者を迎えます
今回は密を避けるため、時間を区切って入れ替え制で入場します。編集部が訪れた8日はA~Dの4グループに分けられ、Aは9時30分~11時15分、Bは11時25分~13時10分というように、各グループ1時間45分という制限を設けていました。
まず来場者の目に飛び込んできたのは、美術班が制作した、華やかな色合いの巨大アーチです。サーカスを思わせる楽しそうな絵が描かれており、入場前から心が躍ります。以前は入場口に多くの人の姿が見られましたが、今年は人数制限の効果があり、混雑は大幅に緩和されていました。
工夫を凝らした企画や展示が並ぶなか、特に人気を集めたのは天文班です。「アポロ11号」の月着陸船の模型もあれば、物理学に必要な素粒子といった難しそうな模型もありましたが、解説文とともにわかりやすく展示されていました。体験型展示「星空トンネル」にも、多くの子どもたちが列をなしていました。また、生物班のカエルや魚の解剖実験も見逃せません。今回は来場者全員が着席での見学でしたが、手元にズームインした大型スクリーンを使って、解剖の様子を詳しく紹介しました。
廊下の装飾はどこも華やか。すべての教室の企画・展示に足を運びたくなります
落語研究班による寄席もにぎわいを見せます。身ぶりや手ぶり、話し方や声色により見事に一人で役柄を演じ分け、客席からは何度も笑い声が上がっていました。一方で、宗教委員会の展示も、JGらしい個性的な内容として注目を集めていました。厳かな雰囲気を演出した礼拝体験や、クリスマス行事の関連グッズの展示などに、小学生が興味を示していました。
講堂では吹奏楽同好会による演奏会がスタート。スイングジャズの名曲から疾走感あふれる邦楽ロックまで、心地良い音色を披露すると、大きな拍手が送られていました。その後に講堂で上演されたのは、ESS班の総勢70名による英語ミュージカルです。はつらつとした演技、息の合ったダンスや歌声に心を奪われました。
体育館や校庭では、運動部の練習試合が行われています。大体育館で行われたバスケットボール班の試合は迫力満点で、見学者も息を飲むように見つめていました。このほか、絵画の展示や似顔絵の実演を行う美術班、折り紙建築や切り絵を展示する数楽班、中1のクラス企画の脱出ゲームや謎解き迷路など、“見せる展示”から遊び心あふれる対戦型ゲームまで幅広い企画がそろい、JGの自由な校風が伝わってくるようでした。
入場禁止エリアが設定され、ホールなどでは利用可能な客席を制限していましたが、生徒が来場者を座れる席に積極的に誘導するなど、快適な空間づくりを心がけているように感じました。生徒たちが一丸となって創意工夫を重ね、成功に導いたマグノリア祭。今後もJG生たちは「Adventure」を続け、新しい文化祭の形を築いていくことでしょう。
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