スクール情報
(「23年1月号」より転載/22年12月公開)
フェリス女学院中学校・高等学校 フェリス祭▶ 11月2日(水)・3日(木・祝)
生徒たちの個性と思いが集う、
彩り豊かなフェリス祭
今回のフェリス祭キャラクター「ルロ・ゼロ」。生徒の人気投票で選ばれました
横浜の丘の上に秋晴れの青空が広がる11月3日、フェリス女学院中学校・高等学校のフェリス祭を訪れました。学校へと続く坂道には、同校に向かう受験生と保護者の姿が多数。3年ぶりに外部からの来場者を迎えることができ、事前予約制で11月2日・3日の2日間にわたって開催されました。今年のテーマは「博学多才」ならぬ「博学多彩」です。一人ひとり違った個性を持つフェリス生の多彩さを表しています。
まずは、体育館でバスケットボール部の校内試合を観戦しました。3階ランニングコースのギャラリーには多くの観客が詰めかけ、シュートが決まるたびに大きな拍手が送られました。横断幕などの掲示物、館内の案内表示、装飾は、体育館部門(運動部員)が担当したとのことです。
続いてカイパー記念講堂で、英語部の英語劇「レ・ミゼラブル」を鑑賞しました。セリフは全編英語。感情表現も豊かで、部員の英語力の高さが存分に伝わる舞台でした。この講堂では、聖歌隊のステージも鑑賞。各パートの美しいハーモニーが講堂に響きわたり、聖歌に込めた思いが伝わってくるすばらしいステージでした。
体育館では、バスケットボール部のほか、バレーボール部・体操部・バドミントン部・卓球部が校内試合を披露
次は、各クラブの発表・展示を見学するため、1号館・2号館へと移動しました。まず見かけたワインレッドの衣装の生徒たちは、ハンドベル・クワイアのメンバーです。「笑顔」を大切に演奏しているそうで、チームワークを感じさせるハンドベルの演奏を披露しました。
色鮮やかな和装で出迎えてくれたのは茶道部です。お点前の披露は満席で、部員は「3年ぶりにお客さまをお迎えできたことがうれしい」と感無量でした。
華道部の華やかな生け花の数々、手芸部のシンデレラをテーマにした作品など、美しい展示を見学した後、訪れたのは競技かるた部です。在校生を相手に、小学生が真剣な表情でかるた体験に挑戦していました。読み手の声は聴き取りやすく、独特の間合いで歌が読まれ、趣のある時間が流れるひとときでした。
厳かな雰囲気のカイパー記念講堂では、英語部の英語劇「レ・ミゼラブル」の世界に引き込まれます
化学部の演示実験は、フラスコを振るだけで水溶液の色が無色から青色へ変化する「青いフラスコ」の人気が高く、たくさんの小学生が興味津々に見入っていました。
新型コロナが流行する前の2019年まで、食堂を運営していた料理部は、2020年から作品展示でフェリス祭に参加。今年は「お花絞り」(白あんを使い、絞り袋や口金で、さまざまな花を絞るデコレーションの方法の一つ)を作りました。春夏秋冬を表現した、四つのホールケーキ型のきれいなお花絞りが展示されていました。
フェアトレードに取り組む有志「ふぇあちょこ」のコーナーにも多くの人が集まります。フェアトレードとは、発展途上国で生産される原料や製品を、適正な価格で継続的に購入することにより、生産者や労働者の生活改善と自立をめざす貿易の仕組みです。ここでは、ネパールの貧困改善のために設立された企業のクッキーを400円で販売。利益はネパールの子どもたちの教育支援基金などになるそうです。7種の味のクッキーが大人気で、行列が途切れず、「オレンジ完売でーす」「レモンティー完売でーす」と、売り切れ続出でした。
たくさんのフェリス生たちの活動を知ることができたフェリス祭。3年ぶりに外部の来場者を迎えることができた喜びが、随所で感じられました。
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