スクール情報
(「23年1月号」より転載/22年12月公開)
豊島岡女子学園中学校・高等学校 桃李祭▶ 11月5日(土)・6日(日)
元気の良さとかわいらしさ
豊島岡生がつくり上げた“魅せる”文化祭
豊島岡ツアーでは「シンデレラ階段」と呼ばれるらせん階段も案内。受験生はうれしそうに上っていました
新型コロナの影響で、2020年と2021年は外部公開されなかった豊島岡女子学園の桃李祭。今年は限定的ではありますが、3年ぶりに来場者を迎えての開催となりました。自由に見学ができるのは在校生の保護者だけですが、受験生とその保護者も、事前応募制の「豊島岡ツアー」に参加して、校内を巡ることができます。11月5日・6日の2日間で、合計1200組2400名の方がツアーに参加しました。
今年の桃李祭のテーマは、「Poppin’」です。「元気の良さとかわいらしさを全面に出し、みんなが“ハジけて”楽しめる桃李祭にしたい」という思いが込められています。
編集部が訪れたのは、天候にも恵まれた初日の5日です。まずは受験生と一緒に、「豊島岡ツアー」を体験しました。参加者4~6名に係の生徒が1名つき、約30分かけて校内を案内してくれます。案内係の中2生は、「わたしが小学生のころは、新型コロナウイルス感染症の影響で桃李祭を見学できず、とても残念に思っていました。だからこそ、受験生の皆さんにこの機会を楽しんでもらえればと、案内係に立候補しました」と話してくれました。ツアーでは、桃李祭の展示の紹介をするだけではなく、生徒からの目線で学校生活についてもわかりやすく教えてくれました。最後はお土産として、制服のネクタイをイメージして生徒が手作りしたブローチと手紙が贈られ、喜びながら学校を後にする受験生の姿が印象的でした。
同校には、文化系・運動系合わせて約50ものクラブがあり、桃李祭でのクラブ展示や公演が充実しています。ツアーに続いて、地下の体育館に向かうと、卓球部による催しが行われていました。紙コップたおし、的当て、玉つきといった楽しいミニゲームがあり、順番を待つ列ができていました。
化学部の「割れないしゃぼん玉作り」は、たくさんの人に体験してもらいたいと、材料の準備に時間をかけたそうです
理数系のクラブも人気です。化学部では、演示実験や体験企画を用意し、特に注目を集めていたのは「割れないしゃぼん玉作り」と「スライム作り」です。生物部では、カエル、アジ、イカなどさまざまな解剖を実演し、多くの来場者が真剣な表情でその様子を見つめていました。
日ごろの練習の成果を間近で見られるクラブの催しも魅力です。白熱した公開試合を繰り広げていたのは百人一首部で、目の前で札が飛び交う光景に、思わず息をのむ見学者もいました。書道部は、希望の書体でしおりの文字を書く「栞リクエスト」が好評で、美しい文字に感嘆の声が上がるほどでした。
講堂と6階の体育館、7階の合奏室で行われていたのは、演劇・音楽・ダンスなど多彩な発表です。編集部が講堂を訪れたときはエアロビクス部が公演中で、洋楽からK-POPまでさまざまな音楽に合わせて踊る様子に、観客も心を弾ませているようでした。体育館での弦楽合奏部の公演では、映画「サウンド・オブ・ミュージック」のメドレーなどが演奏され、美しい音色が会場中に響いていました。
当日行われたこれらのクラブ展示や公演の様子は、11月18日から27日まで「としまつりon the web」(事前予約制)で公開され、受験生も見ることができました。
生徒一人ひとりが情熱を注ぎ、細部にまでこだわった桃李祭。さまざまな制限があるなかで創意工夫し、「みんなで楽しみたい」と準備してきた熱い思いは、受験生にもしっかりと伝わったのではないでしょうか。
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