受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「17年10月号」より転載/17年9月公開)

School Now 大宮開成中学・高等学校/マンツーマンのオンライン英会話導入で
発信力、コミュニケーション能力をさらに強化

 校訓「愛・知・和」の下、21世紀を担う国際感覚豊かなリーダーの育成をめざす大宮開成中学・高等学校。2005年の中高一貫部開設以来、生徒一人ひとりへのきめ細かい指導を徹底し、国公立大学や難関私立大学への高い合格実績を誇る、埼玉県内有数の進学校となりました。その一方で、幅広い教養や強靭な発信力など、国際社会で必要となるスキルの向上にも注力しています。多彩なプログラムで、真の“生きる力”を養う同校の取り組みについて、教頭の松﨑慶喜先生と英語科の安田賢哉先生に伺いました。

知的好奇心とみずから学ぶ力を育む 「知の拠点」新図書館が完成

教頭 松﨑 慶喜先生

 入学定員の厳格化の影響で、多くの私立大学が合格者数を絞る動きのあった今春も、大宮開成中学・高等学校の合格実績はめざましく、中高一貫部では、早慶上智に27名、東京理科大に12名、GMARCHに72名の現役合格者を輩出しています。「希望の進路を実現させる確かな学力をつける学校」としての評価が定着しつつある背景には、生徒一人ひとりに合わせたきめ細かい指導があります。

 中高一貫部では、中学入学時から「英数特科クラス」と「特別進学クラス」に分かれる2類型を設定し、このうち「英数特科クラス」では、最難関大学や医学部への現役合格を視野に入れたプログラムを展開。特に英語・数学では、中学段階から発展的内容に取り組む「アドバンスト演習」を実施して、“みずから学ぶ力”を養成していきます。

 一方、「特別進学クラス」では、基礎・基本の習得を重視し、授業に即したフォローアップで、学習習慣の定着を図ります。どちらのクラスも中2までに中学の内容をほぼ学び終えますが、「公立校の約1.5倍の授業時間を確保することで、無理なく先取り学習を行っています」と教頭の松﨑慶喜先生は話します。

 さらに昨年度は、約200席の個別ブースから成る自習室のほか、生徒間の学び合いやディスカッションの場となる「ラーニングコモンズ」も備えた新図書館が完成しました。「1階の書架は4万冊の収蔵が可能です。各クラスの図書委員による大型書店への“選書ツアー”を行ったり、“話題の図書コーナー”を設けたりするなど、図書の購入や展示にも工夫を凝らしています。生徒たちの評判も上々で、開館以降、自習などで学校に残る生徒が格段に増えました」(松﨑先生)

新たに中2に導入する「オンライン英会話」。2020年度以降の大学入試で要求される英語4技能をバランスよく強化します 中3から参加できる「夏期ホームステイ」。米ロサンゼルスのシトラスカレッジで2週間の集中語学研修を行い、最終日には個々のテーマでプレゼンテーションに挑みます

多様なフィールドワークを通して 国際理解やプレゼン力を強化

英語科教諭 安田 賢哉先生

 同校がめざしているのは、「実生活の場で実現できる生きた教育」です。なかでも、情報発信力とコミュニケーション能力の養成には力を入れており、高2と中1の合同合宿で行うフレッシュマンキャンプや、事前学習から発表まで年間を通じて取り組む奈良・京都校外研修(中2)、外国人スタッフと英語漬けの2泊3日を過ごす国際交流キャンプ(中3)など、プレゼンテーション教育を核としたフィールドワークを充実させてきました。

 「グローバル社会での活躍を見据えた発信力も重視しており、英語と国際理解教育の場でも、事前学習やプレゼンテーションの機会を多く設けています」と話すのは、英語科の安田賢哉先生です。ネイティブ教員による英会話授業のほか、「英検」の受検や校内コンテストの開催など、生徒の挑戦意欲をかき立てる取り組みを行い、「読む・聞く・書く・話す」の4技能をバランスよく鍛える教育を実践しています。

 その集大成といえるのが、高1を対象としたオーストラリア・メルボルン近郊での9泊10日の海外研修です。現地では、生徒はホームステイをしながら、オーストラリアの研究重点大学の一つであるモナシュ大学に通学。英語の授業のほか、オーストラリアの歴史や先住民族の文化を知る体験プログラムにも参加し、現地で学んだことを開成祭(文化祭)や開成文化週間での発表へとつなげます。

英語で伝える能力を鍛える オンライン英会話を導入

高1のオーストラリアへの「海外研修」では、現地でのホームステイを体験しながら、モナシュ大学に通学。語学力・自立性が試される、同校のグローバル教育の集大成です
2018年秋には、新体育館も完成予定。床面積が現体育館の1.5倍、冷暖房完備でさらに体育活動が充実します

 さらに今秋からは、中2を対象とした「オンライン英会話」を導入。生徒はタブレット端末を使って、フィリピン人講師とマンツーマンで1回25分の英会話レッスンを行います。

 同校では、毎週土曜日にネイティブ教員による90分間の英会話授業を行ってきましたが、「生徒一人ひとりの“英語で伝える能力”が、思うように伸びていないと感じていた」と言う松﨑先生。というのも、授業では教員1名に対して生徒が約30名のため、それぞれの生徒に与えられた発言時間は数分程度に限られています。「実際、導入前の体験レッスンでも、参加した生徒の多くが、講師の話す内容はある程度理解できるものの、答えは『Yes・No』や単純な英単語のみで、発信力の乏しさを実感しました。初めは多少戸惑うでしょうが、マンツーマンレッスンならば、他人の目を気にすることもありません。失敗を恐れずに、英語で意思を伝えることができれば、英語力もコミュニケーション能力も、大いに鍛えられるはずです」(松﨑先生)

 このオンライン英会話は従来の英会話授業(90分)のなかで実施されますが、残りの1時間ほどはサイドリーダーの読解に充てられるとのこと。その教材のセレクトについては、図書館と連携して準備を進めています。「教科書以外の文章を読ませることで、日本語と同じように英語を読む練習を重ねてほしいと思います。今後はTOEFLといったレベルの高い検定にも挑戦させ、2020年度からの『大学入学共通テスト』へ対応できる英語力を育てていくつもりです」と、安田先生は英語教育についての展望を語りました。

 最後に松﨑先生からは、「大学入試改革自体が迷走している状況だからこそ、志望校選びにおいては、“わが子は何を学びたがっているか”を重視していただきたいと思います。本校が誇れるものは、教育に対して一途に向き合う教師陣と、学校が大好きな生徒たちです。ぜひ一度、お子さんと来校して、その雰囲気を肌で感じてください」とメッセージを頂きました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

《学校のプロフィール》

大宮開成中学・高等学校

所在地 〒330-8567 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1-615
     JR各線・東武野田線「大宮」駅東口より徒歩19分、または「大宮」駅よりバス7分「天沼町(大宮開成中学高等学校前)」下車 TEL 048-641-7161(代)
H P http://www.omiyakaisei.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会
10月  7日(土)10:00~
10月28日(土)13:00~
10月29日(日)11:00~
11月  9日(木)10:00~
12月  2日(土)10:00~
12月12日(火)10:00~
4・5年生対象 学校説明会
  2月17日(土)10:00〜
入試対策会(要予約)
11月23日(木・祝)9:00〜
開成祭(文化祭)
10月28日(土)10:00〜15:00
10月29日(日)10:00〜15:00

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