受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「17年11月号」より転載/17年10月公開)

School Now 巣鴨中学校・高等学校/英語を通して教養と自信を身につける
独自のサマースクールを今年から実施

 巣鴨中学校・高等学校は今年から、中2と中3の希望者を対象に「Sugamo Summer School」を始めました。この研修は、イギリスのイートン校の夏期研修「Eton College Summer School」にヒントを得たもので、英語力の養成はもちろんのこと、異文化を理解する幅広い視野、創造力、協調性を身につけることを主眼としています。このサマースクールと、2018年度から変更される入試日程について、国際教育担当の岡田英雅先生と広報担当の大山聡先生にお話を伺いました。

イートン校に引けを取らない 魅力的な講師陣に学ぶ6日間

国際教育担当 岡田 英雅先生

 巣鴨中学校・高等学校は、首都圏の男子校として唯一、イートン校が主催する「Eton College Summer School」への参加を認められている学校です。その窓口を務める国際教育担当の岡田英雅先生は、毎年高いモチベーションを持って帰国する生徒を見て、「同様の体験を、できるだけ多くの生徒に味わってもらいたい」と、同校オリジナルの「Sugamo Summer School(SSS)」を設計しました。

 対象は中2と中3、各20名の計40名。今年は8月14日から19日まで、5泊6日の日程で、長野県にある巣鴨学園蓼科学校と近隣のユースホステルを使って行われました。

 プログラムの設計に当たって、岡田先生が何より重視したのは「講師選び」です。というのも、イートン校での夏期研修から帰国した生徒たちの様子から、「英語力をアップさせ、難関大学に行きたい」ではなく、イートン校で教わった教師へのあこがれ、すなわち「こんな人たちともっといろいろな話をしたい」という思いこそが、帰国後の学習意欲につながっていると感じていたからです。

 実際、SSSの企画段階から手伝ってくれたイギリス人講師の一人は、巣鴨生の英語力を「語彙力も文法力も優れているが、それを使って具体的に話したい人がおらず、話したいと思わせる機会も少ない」と分析。そこで岡田先生は、その「話したくなる人」として“魅力ある講師”を探しました。

 こうして集まった6人の講師は、オックスフォード大卒、ケンブリッジ大卒というすばらしい学歴に加えて、セミプロの歌手でもある外交官など、多種多様な経歴の持ち主。年齢も20~30代と、生徒のロールモデルになる若手です。岡田先生はこの6人の講師とともに、時間をかけてプログラムを設計しました。

アートアクティビティーでは、授業で学んだドラマを自分たちで演じたり、歌を歌ったりして洗練させていきます スポーツアクティビティーでは、タッチラグビーやクリケットなどをイギリス人講師から教えてもらいます

英語教育だけにとどまらない 内容充実の多彩なプログラム

広報担当 大山 聡先生

 初めてのSSSで用意したのは歴史、ディベート、プレゼンテーション、ドラマ、スポーツアクティビティーなど。毎日、午前中3コマ、午後1コマを1グループ10人に分けて展開しました。歴史では「イギリスと日本の城の違い」「ヘンリー8世と桜町天皇に見る権力の表し方の違い」を学び、ディベートではあえてシンプルな議題を選び、議論の型を身につけました。そして、プレゼンは「日本のランドマークとなるものは何か」「イギリスではテューダー朝について必ず学ぶが、日本でも同様の時代はあるか」など、事前に講師から集めた質問に、生徒たちが答える形で行われました。

 プレゼンが終わると、まず最初の講師陣が講評。指摘された点を修正したら、今度は同じプレゼンを別の講師陣の前で披露します。こうして生徒の弱点を徹底的にチェックし、プレゼン力の向上を図りました。

夕食後には毎日、日記を書きます。講師の方たちから書き方の指導があり、翌朝にはチェックされ、コメントが書き込まれたうえで返却されます
歴史の授業では、ヘンリー8世と桜町天皇の姿を比較し、日英で異なる権力の表し方を学びます

 また、ドラマでは、「エモーショナルリテラシー」(他者の感情を理解する能力)の要素を盛り込んだレッスンを展開。題材にしたのは、映画や舞台で有名な学園ドラマ『スクール・オブ・ロック』です。巣鴨生に合わせて書き下ろしたスクリプトを基に練習し、研修最終日前夜に披露しました。

 このほか、講師たちの半生をグラフにしてもらい、自分のやる気が落ちたとき、どうやって乗り越えてきたかを語ってもらう「モチベーションカーブ」の時間も設けました。すばらしいキャリアを持つ講師たちにも挫折した経験があることや、挫折そのものよりも、そのときにどんなことを考えたか、どうやって乗り越えたかが大事だということを生徒に伝えるためです。その内容については、研修に同行した広報担当の大山聡先生が「大人のわたしでもわくわくしました」と振り返るほどです。

 「生徒たちは、この研修を通して『思いをうまく伝えられなかった』という悔しさを味わったと思います。でもそれは『もっと勉強したい』というモチベーションになります。生徒の気持ちに火をつけることができたとしたら大成功」と岡田先生。このSSSを通じて生徒たちに伝えたいことを尋ねると、「世界にはおもしろい人がたくさんいて、おもしろいこともたくさんある。それらと自分をつないでくれるのが英語です。居心地の良い場所を離れて、新しい世界を切り開いていく。そういう気概を持って学習に取り組んでほしい」と答えてくれました。

2018年度から入試日程を追加 入学金延納にも対応開始

 さて、そんな同校の中学入試が少し変わります。これまでⅠ期(2月1日)、Ⅱ期(2月2日)の2回でしたが、2018年度から2月4日にⅢ期入試が新設されます。募集人数は40名。Ⅰ・Ⅱ期はこれまでの各120名から各100名となります。また、入学金の納付など入学手続きの期間についても、これまでは合格発表の翌日15時まででしたが、2018年度からは、Ⅰ・Ⅱ期については、出願の段階で希望すれば5日の15時まで延期が可能になります。

 今回の入試日程の変更について、大山先生は「本校に魅力を感じているすべての受験生に機会を提供するため」と説明します。そして、「本校は、今回のサマースクールをはじめ、潜在能力の発見を大事にしている学校です。今回の変更によって受けやすくなると思うので、ぜひ多くの人にチャレンジしてほしい」と締めくくりました。

《学校のプロフィール》

巣鴨中学校・高等学校

所在地 〒170-0012 東京都豊島区上池袋1-21-1
     JR「大塚」駅、都電荒川線「大塚塚前」駅、東武東上線「北池袋」駅より徒歩10分、JR・東京メトロ「池袋」駅より徒歩15分 TEL 03-3918-5311
H P https://www.sugamo.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

中学校説明会(要予約、要上履)
11月4日(土)10:00~
※‌授業見学あり

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