受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「18年7月号」より転載/18年6月公開)

江戸川学園取手
中・高等学校

「世界型人材」の育成をめざして
生徒の主体性を育む教育改革が進む

 創立41年目を迎えた江戸川学園取手中・高等学校が、「NEW江戸取」と題した教育改革を進めています。めざすは、「世界型人材」の育成。大胆な授業改革と併せて、変化の時代をたくましく生きていくために必要な主体性・自主性を育てるさまざまなプログラムを導入しています。新たな教育改革の狙いについて、校長の竹澤賢司先生にお聞きしました。

探究学習で身につける
「江戸取版21世紀型スキル」

校長 竹澤 賢司先生

 1978年の創立以来、「規律ある進学校」として心力・学力・体力をバランス良く育てる三位一体の教育に取り組んできた江戸川学園取手中・高等学校では、今年度から「NEW江戸取」の名の下に、新たな教育改革がスタートしました。改革の目的について校長の竹澤賢司先生は、「生徒たちの主体性・自主性を育て、世界型人材を育てること。グローバルな時代にたくましく生きていける人材を輩出したい」と話します。

 「世界に挑め」をスローガンに掲げる教育改革の象徴が独自の探究学習です。そのメーンテーマは、2015年9月の国連サミットで採択された「Sustainable Development Goals=SDGs(持続可能な開発目標)」。そこでは貧困、飢餓、福祉、教育、ジェンダー平等、エネルギー、気候変動など17の国際目標が掲げられています。生徒はこれらのテーマのなかから、個人ごとにテーマを設定。総合学習の時間を活用し、中高6年間をかけて探究していきます。「早い時期から国際的な問題を考えることで、世界に視野を広げ、グローバルな視点で物事をとらえる力を鍛えていくのです。その蓄積が思考力の向上にもつながります」と話す竹澤先生。SDGsという世界レベルの問題を探究することで、これからの時代に不可欠な21世紀型スキルの獲得をめざしています。

医科コースの生徒たちが、日本再生医療学会総会での「中高生のためのセッション」に参加

中1の希望者107名が参加した東大キャンパスツアー。卒業生の案内で構内を見学しました

学びを深める授業改革
放課後には多彩な選択講座

 改革のもう一つの柱が大胆な授業改革です。それまで1コマ50分だった授業を今年度から45分に短縮。生徒には予習・復習の徹底と積極的な参加を呼び掛け、主体的に学びを深める授業へと転換しました。同校の伝統である「授業が一番」という方針は変わりませんが、これまで以上に中身が濃くなったと言います。

アフタースクールの一環としてオンラインスピーキング講座を開講

 その背景にあるのが授業改革と並行して進めた教師の働き方改革です。教師自身が教養を深め、担当教科の専門性を高められる環境を整備。ノー残業デーを設定するなど、学校を挙げて授業の質の向上に取り組んできました。「教師自身が生き生き、わくわくする授業でなければ、生徒はわくわくしません。信頼できる教師との双方向型授業で、生徒たちは主体的に学習に臨む姿勢を持てるようになりました」と竹澤先生は自信を見せます。

 併せて、放課後には「アフタースクール」と題した自由選択制の講座を導入。大学受験対策などの学習系講座をはじめ、各種教養講座、理数融合講座、社会科見学講座、英語4技能講座などのほか、PBL(Project-Based Learning)講座、講演会、出前講義など、145もの講座を用意しました。「授業時間を圧縮することによって、一人ひとりが自分の将来を見据えて学べる『アフタースクール』が実現しました。生徒が多様性や個性を伸ばしつつ、主体的・積極的に世界とつながれるようにしたいと考えています」

 世界型人材の土台となる国際教育と英語教育では、ネイティブ教師によるオールイングリッシュでの授業をはじめ、スカイプを活用してのオンラインスピーキング、高校でのカナダ修学旅行、希望者対象の留学など、多彩なプログラムを用意しています。また、ICT教育にも力を入れており、今夏には中等部校舎にWi-Fi環境を整備。1人1台のタブレットを使った効果的な学習が、これまで以上に充実した環境でできるようになります。

大学合格実績は好調を維持
医学部医学科にも多数合格

 多面的な教育改革が進むなか、今春の大学合格実績も好調を維持しました。国公立大の合格者は合計123名。早慶上理には延べ202名の合格者を出しました。志望する学部・学科の多様化も進み、生徒は目的意識を持って早い時期から大学研究に取り組んでいるそうです。

 人気を集める医学部医学科へも、医学部をめざす医科コースの卒業生が昨年度を上回る実績を挙げ、国公立大に28名、私立大に62名の計90名が合格しました。「医学部医学科への進学実績の高さは、総合的な医科教育の成果」と話す竹澤先生。学力の向上だけではなく、医療問題などを協働学習する「メディカルサイエンス」の授業や、複数の病院の協力を得て行う「一日医師体験」、併設の小学校での実験教室の開催など、医師としての素養や世界の舞台で活躍できるリーダーとしての資質を身につけるプログラムに力を注いでいます。

希望者を対象としたアメリカ・アカデミックツアー。ハーバード大学、国連本部などを巡り、キャリア教育に生かします

 さらに2016年度には、中等部にも医科ジュニアコースを開設。東大ジュニアコース、難関大コースとの3コース制となり、早くから将来の進路を見据えて学ぶことができるようになりました。

 来年度の中学入試については、3コースとも募集定員は変わらないものの、併設の小学校からの生徒が約70名内部進学してきます。基礎学力に加えて、思考力を問う問題への対応がより重要になるとのことです。

 最後に竹澤先生は、受験生と保護者に次のメッセージを送ってくれました。「本校は『規律ある進学校』として、他者への思いやりである規律を重視してきました。そのベースにある心の教育に触れてもらいたい。世界型人材の育成をめざす新たなプログラム『NEW江戸取』も始まっています。ぜひ、実際に本校に足を運んでみてください。受験は、自分の将来の夢や目標を考えるチャンス。本校に入学されたときは、わたしたちが飛躍のためのチャレンジを応援します」

《学校のプロフィール》

江戸川学園取手中・高等学校

所在地
 〒302-0025 茨城県取手市西1-37-1
 JR常磐線「取手」駅より徒歩25分・バス5分、関東鉄道常総線「寺原」駅より徒歩20分、つくばエクスプレス「守谷」駅よりスクールバス20分 TEL 0297-74-8771
H P http://www.e-t.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

中等部入試説明会
  9月  8日(土)9:30~
10月20日(土)9:30~
11月17日(土)9:30~
オープンスクール(要予約)
7月  7日(土)9:00~14:00
紫峰祭(文化祭)
10月  6日(土)9:00~16:00
10月  7日(日)9:00~15:30

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