受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「18年7月号」より転載/18年6月公開)

中央大学附属
中学校・高等学校

実学を重視した多彩なプロジェクト授業で
「みずから考え、行動する知性」を育む

 「自主・自治・自律」を基本精神に掲げる中央大学附属中学校は、知性と感性を豊かに育む体験型学習や大学と連携して行う。プロジェクト授業など、附属校というメリットを生かした教育プログラムが充実しています。生徒の自主性を尊重する校風の下、「みずから考え、行動する知性」を伸ばす独自の取り組みについて、同校校長で中央大学法学部教授でもある木川裕一郎先生にお話を伺いました。

食文化を五感で学ぶ
中1・2のスクールランチ

校長 木川 裕一郎先生

 中央大学が校是とする「実学の探究」の理念に基づき、中央大学附属中学校は各教科で体験型学習を実践しています。食文化を五感で学ぶ食育の授業「スクールランチ」もその一つ。週1コマの授業時間中に中1と中2が1クラスずつ中学生専用のランチルームに集まり、「スクールランチ」を味わいます。献立は管理栄養士が監修し、四季の行事、郷土料理、世界の料理など、毎回趣向を凝らしたテーマメニューが特徴です。

 第2ラウンド(5月7日~11日)のテーマは「端午の節句」。生徒は事前にその日の献立の背景となる食文化について調べ、授業のはじめに「食前レポート発表」を行います。その後、管理栄養士の先生が解説し、健康や文化など食に関連するさまざまな問題を考え、知識を深めます。

 校長の木川裕一郎先生は、「本校のスクールランチのように、食育を授業に取り入れている学校は珍しいでしょう。食文化だけでなく、配膳の仕方、テーブルマナー、上級生とのかかわりなど、体験を通した複合的な学びは、教科書だけの授業では得られない貴重なものです」と説明します。

 この日、盆の上に並んだのは、筍ご飯、豚肉の野菜巻き、竹輪の磯辺揚げ、カボチャの豆板醤和え、生野菜、小松菜としめじの味噌汁、柏餅の7品。生徒は先生の指示を聞きながら盆の上の椀と皿を正しい場所に配置し、全員で「いただきます」のあいさつをしてから食べ始めます。各テーブルに中1と中2が向かい合って座り、おいしい昼食と学年を超えたコミュニケーションを楽しんでいました。

スクールランチでは中1と中2が向かい合わせで着席。先輩、後輩との接し方や食事のマナーも自然に身につきます 食事の重要性や食文化を学ぶ「スクールランチ」。ランチルームで提供されるメニューはすべて、管理栄養士が監修したものです

英語で発信し自己表現力を磨く
プロジェクト・イン・イングリッシュ

 「自主・自治・自律」の精神を掲げ、「行動する知性」を標榜する同校では、今日のようにアクティブ・ラーニングが注目される以前から、生徒が自主的・自律的に学習できる環境を整えてきました。

 たとえば、英語教育は「総合英語」(週5回)と、日本人教師と外国人講師によるチーム・ティーチングで授業を進める「プロジェクト・イン・イングリッシュ(PIE)」(週1回)の二本立てで行われています。総合英語では、『New Treasure』とオリジナルのプリントを用いて、英語でのコミュニケーションの土台となる語彙力・文法力・読解力をバランス良く伸ばします。一方、PIEでは、学年ごとに設定されたテーマについてグループで調べ、その内容を英語で発表します。

 木川先生は、「PIEは、それまでに学習した英単語や構文を使って、みずから発信する場です。多少の文法的なミスがあったとしても、生徒は気後れすることなく、積極的に取り組んでいます」と説明します。また、同校に在籍する外国人の教員は講師だけでなく、担任を務めることが可能な専任教員もいます。ネイティブの先生が生徒にとって身近な存在となっているのです。このような充実した学習環境の下、生徒は〝英語を使って自分らしくコミュニケーションする力〟を伸ばし、今年度の高1の96%が中学校卒業までに英検®準2級を取得するなどの効果も表れています。

PIEでは1年間の学習の集大成として、中1はグループで壁新聞を、中2は各自で新聞を作成。中3はプレゼンテーションを行います 中央大学理工学部との連携プログラムでは、最新機器を使って高校内容にとどまらない、本格的な実験に取り組みます

大学・大学院と連携し、
実社会につながる教育を展開

 中央大学附属高校は平成30年度、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定されました。「次代のイノベーションを担う、大学進学後も活躍する科学技術人材を育成する教育課程の開発」という研究開発課題に基づき、中学校でも実験を中心とした高度な授業が行われています。

 中3の理科では、週5回のうち1回は、科学に関するさまざまなテーマを複数の教員が交代で扱う授業「プロジェクト・イン・サイエンス(PIS)」を実施。中央大学理工学部との連携をベースに、ロボット・プログラミング、指紋の検出、身体の反応に関する実験など、生徒は通常の理科の授業とは異なるテーマに触れ、多彩な科学的体験を通して課題解決力を養います。

 「中央大学後楽園キャンパスにある理工学部の学生実験室を利用し、理工学部の学生の協力を得ながら本格的な物理・化学実験を年2回行います。さらに理工学部の研究室を見学し、ロケット工学や生命科学など、最先端の研究を目の当たりにすることで、大学の学問がどのようなものなのかを理解します。これは進路選択の一助にもなっています」(木川先生)

 また、中3では中央大学法科大学院との連携による「ロースクール体験授業」も行われています。市ヶ谷キャンパスにある法科大学院を訪れ、弁護士や検事として活躍するロースクールの教授陣から講義を受けます。大学院生がサポートする参加型授業では、身近なトラブルを題材に学生が手作りした映像や写真を見ながら議論を深め、グループで発表。模擬法廷教室では本物の法廷さながらの雰囲気も体験できます。

 木川先生は、「大学や大学院と連携し、中学と高校で多彩なプロジェクト授業を展開できるのは、総合学園ならではの強みです。今後も教育手法の開発を進めるとともに、実社会につながる教育プログラムを拡充し、生徒にあらゆる可能性があることを具体的に示していきます」と抱負を語りました。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

《学校のプロフィール》

中央大学附属中学校・高等学校

所在地
 〒184-8575 東京都小金井市貫井北町3-22-1
JR中央線「武蔵小金井」駅より徒歩18分、または京王バス「中央循環」で「中大附属高校」下車。西武新宿線「小平」駅より銀河鉄道バス「小平国分寺線」で「中央大学附属中学・高等学校」下車 TEL 042-381-7651
H P http://chu-fu.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会(予約不要)
  9月  8日(土)13:00~
※授業公開あり9:45~
11月24日(土)13:30~
帰国生入試説明会(予約不要)
  6月23日(土)13:00~
オープンキャンパス(要予約)
  7月15日(日)
  7月16日(月・祝)
白門祭(文化祭)
  9月22日(土)
  9月23日(日・祝)
校内見学(要予約)
平日 15:30~17:00
土曜 13:00~17:00

2019年度入試より
帰国生入試を導入します。

帰国生入試の概要(中高共通)
〈募集人員〉若干名
〈試験日〉 一次試験12月21日(金) 二次試験12月22日(土) 〈出願資格〉
   中高とも海外在住の受験生だけでなく、帰国後一定期間内の受験生も出願可能。
   ※詳細は帰国生入学試験要項(6月下旬配布開始)をご参照ください。

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