受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「18年7月号」より転載/18年6月公開)

本郷
中学校・高等学校

生徒間の切磋琢磨を促す教育を実践し、
一人ひとりの「決断する力」を育む

 「強健・厳正・勤勉」を校訓に掲げ、生徒の自主性を育む教育を実践する本郷中学校・高等学校。近年は難関大学への進学実績の伸びも目覚ましく、今春は東京大学に17名の合格者を輩出しました。こうした進学実績を支えるのは、一人ひとりの自己肯定感を高め、目標を達成するために必要な力を培うサポート体制です。みずから学び、成長する生徒を育てる同校の教育方針について、校長の佐久間昭浩先生に伺いました。

自主性を伸ばし
目標を達成する力を育てる

本郷中学校・高等学校
校長 佐久間 昭浩先生

 1922年創立の本郷中学校・高等学校は、「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」という三つの教育目標の下、生徒の主体性を育む教育を実践しています。難関大学への高い進学実績で注目されることも多い同校ですが、進路指導では大学入試をゴールとせず、未来を展望する力を伸ばすことに主眼を置いています。佐久間先生は、本郷学園がめざす生徒像について、「どんな人生を送り、どう生きていきたいのか。『自分のことは自分で決める』という姿勢で、進路を自分で切り開く力を持つ生徒を育てたい」と語ります。

 そうした力を育むための一環として同校では、『自分のことは自分で決める』ということを実践してきたOBたちを招き、進路講演会を開いています。たとえば、今年4月には、小型ビジネスジェット機のエンジン開発に携わった40代のOBが来校。「在校生だったころは特に目立つタイプではなく、大学も第一志望校に進学したわけではなかった」と振り返ったこのOBは、挫折を味わっても、本郷で学んだ最後まであきらめないという姿勢を貫き、大学進学後もしっかりと勉強を続けたそうです。その結果、社会人となった今、大きなプロジェクトを任され、所期の目標を達成することができました。

 この経験をもとに、講演会ではウサギとカメの寓話を例に、地道に努力を積み重ねる大切さを後輩たちに伝えました。「彼のように、壁にぶつかっても自分で次の目標を見つけることができれば、必ず自己実現を達成することができます」と語った佐久間先生は、続けて「そのOBは現在、多忙な職務の傍ら、大学院にも通って技術経営学を学んでいます。社会貢献のために、常に新しい知識の補充やスキルの習得に努めているのです。まさに彼のような卒業生が、本校の教育を体現しているといえるでしょう」と笑顔で話しました。

決断することの大切さを伝えた
2人の東大合格者

部活動加入率は中学生が98%、高校生が86%。お互いに高め合いながら文武両道をめざして取り組んでいます

 同校では進路講演会とは別に、大学に進学したばかりの卒業生が後輩の前で体験談を語る機会も頻繁に設けています。今春の卒業生のなかに、東京大学の医学部医学科(理科三類)に推薦入試で合格したOBがいます。彼は、中学時代はバスケットボール部でしたが、高校ではバスケ部を辞めて、社会科部に入部。被災地や過疎地の復興に関する活動に取り組む一方で、独学で脳科学の勉強も続けました。夢中で過ごした本郷での6年間を後輩たちの前で振り返り、「高校でもバスケ部を続けるか悩んだが、練習と自分のやりたいことの両立は体力的に難しいと感じた。最終的には運動部を辞めるという選択をしたが、その結果、さまざまな活動に挑戦し、視野を広げることができた」と話しました。

 一方、同じく今春、東大の文科三類に一般受験で現役合格を果たしたOBは、高3生の秋までラグビー部の主将としてチームを率いながら、受験勉強に挑んだ日々を語りました。そんな彼が後輩たちに伝えたのは「クラブ活動は、できれば6年間続けてほしい。最後までやり遂げることが、勉強面でも大きな自信につながるはずだから」ということばでした。

 このように、同じ年に、同じ東大に合格した2人はそれぞれ違う立場で、まったく逆のメッセージを後輩に送りました。しかし、2人に共通するのは『自分のことは自分で決める』という姿勢です。佐久間先生は「この2人のように、己のなかに確固たる信念があれば、自己肯定感を高めることができます。それが努力し続ける姿勢を育むのだと、本校は考えています。だからこそ本校の教員は、生徒に余計な口を出しません。適切な距離を保ちながら、自立を促す指導を徹底しています」と強調しました。

先輩と後輩の縦のつながりが
成長の原動力となる


1学期に1回実施される本数検。成績優秀者は全校生徒の前で表彰されます

 東大医学部医学科に推薦入試で合格したOBは、後輩に自分のプレゼンテーションを見せてアドバイスをもらい、実際の推薦入試の面接に役立てたそうです。学年の枠にとらわれず、協力し合う人間関係があるのも同校の校風です。生徒は、部活動や委員会活動などを通じて、先輩・後輩という絆を深めていますが、それ以外にも、同校では縦のつながりを強固にする仕組みを用意しています。

 その一つが「合同授業」です。これは中2がマンツーマンで中1に数学を教える取り組みで、頻出問題の攻略法をアドバイスしたり、テストまでの学習計画作りを指南したりしています。後輩の学習に大きなメリットをもたらすだけでなく、「学んだ内容を伝える」ことによって先輩の理解も深まるという、うれしい相乗効果が生まれています。

 また、数学と英語の基本知識の習得度を測る同校オリジナルの検定制度として「本郷数学基礎学力検定試験(本数検)」「本郷英単語基礎学力検定試験(本単検)」を実施している点も注目されます。学期ごとに、本数検は中高6学年が、本単検は中学3学年が一斉に検定試験を受験。得点に応じて級や段位を認定しており、生徒は学年や習得度に応じた目標を定めて臨みます。学年の枠を超えた試験なので、「後輩に負けたくない」「先輩より上をめざす」と競い合う気持ちが生まれ、生徒のやる気を高める効果は抜群です。

 こうした取り組みと併せて、近年では英語教育にも注力。昨年度からオンライン英会話を導入しました。また、国際交流プログラムについては、これまで2コースだったものを、初級者・中級者・上級者対象の3コース制に変更し、英語の学力に応じてコースを選べるようになりました。「生徒には、こうしたプログラムに積極的に参加して、新しい自分を発見してもらいたい」と佐久間先生は話します。

 同校の教育の基本方針は、生徒間の切磋琢磨を促して、知・徳・体をバランスよく伸ばすこと。佐久間先生は「2020年度以降の大学入学共通テストを前にしても、この方針は揺らぎません。本校で切磋琢磨し、夢をかなえたOBの活躍は、後輩たちに大きな刺激を与えています。あこがれの先輩をめざして自己研鑽していくことが本校の伝統となり、これからも受け継がれていくことを大いに期待しています」と結びました。

《学校のプロフィール》

本郷中学校・高等学校

所在地
 〒170-0003 東京都豊島区駒込4-11-1
JR山手線・都営地下鉄三田線「巣鴨」駅より徒歩3分、JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅より徒歩7分 TEL 03-3917-1456
H P http://www.hongo.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会(要予約)
  9月  2日(日)10:30 〜
10月13日(土)14:30 〜
入試説明会(要予約)
11月  1日(木)10:30 〜
※終了後、授業見学あり
11月24日(土)14:00 〜
夏休み見学会(要予約)
  7月15日(日)9:30 〜、13:00 〜、16:00 〜
親子見学会(要予約)
12月23日(日・祝)10:30 〜、14:00 〜
中学校オープンキャンパス(要予約)
10月  6日(土)14:00 〜
本郷祭(文化祭)
  9月15日(土)10:00 〜16:30
  9月16日(日)  9:00 〜16:00
※入試相談コーナーを設置

ページトップ このページTopへ