受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「18年8月号」より転載/18年7月公開)

国府台女子学院
中学部・高等部

思い描く未来を実現するために
独自のプログラムで「考える力」を養う

 1926(大正15)年に創立されて以来、浄土真宗(本願寺派)の教えに基づいた仏教精神を礎に「敬虔・勤労・高雅」の三大目標を掲げ、一貫して女子教育に取り組んできた国府台女子学院。2011年には新校舎が完成し、教育環境がますます充実しました。なかでも校舎中央に位置する図書館は同校のシンボル的な施設。この図書館を活用した独自科目「情報リテラシー」の内容や、躍進する進学実績などについて、中学部副教頭の軍司洋二先生と司書教諭の多田明子先生にお話を伺いました。

学校の中心にある図書館で
「情報リテラシー」を身につける

中学部副教頭 軍司 洋二先生

 中・高校舎棟の正面エントランスを入ると、すぐに目に飛び込んでくるのが、自然光がたっぷり差し込む明るい図書館(メディアセンター)です。その蔵書は約5万4000冊。内部は「ブラウジングエリア」「調べ学習エリア」「本の壁の部屋」の三つのゾーンに分かれており、自主学習や読書、そして授業にも使いやすい構成になっています。

 「この校舎は2011年に竣工しました。設計段階から図書館を中心に据えたいと考えていました」と中学部副教頭の軍司洋二先生が語るとおり、図書館があるのはまさに学校の真ん中。登下校する生徒の動線上にあり、いつも活発に利用されています。

 この図書館を活用して昨年から始まった授業が「情報リテラシー」です。同校では、それまで半世紀以上にわたって国語教育の一環として「読書指導」という授業を行っており、情報リテラシーは、その内容を発展的に引き継いだもの。授業は週1回、司書教諭の多田明子先生と、国語科または社会科の教員とのチームティーチングで行われます。最初は本の分類法や検索端末の使用法といった図書館の基本的なことから始まり、文章表現、ディスカッション、調べ学習、プレゼンテーションなどにつなげていくのです。

 「好きな本を選んで紹介したり、修学旅行前に目的地の名所について調べて発表したりと、さまざまな課題にチャレンジします。本だけでなくインターネットを使った情報収集法も学び、新聞の読み方も練習します。新聞は文字が多いので最初は読みづらそうですが、こつをつかめば見出しをざっと見て、興味のある記事を的確に探し出すことができるようになります。新聞が読めると、社会の動きや、ニュースと生活とのかかわりも把握できますし、自分は何に興味があるのかを意識できるようになり、進路を考えるうえでも役立ちます」と多田先生。

 こうして身につけたスキルを生かし、中3では、一人ひとりが自分で設定したテーマについての調べ学習や、学校のポスター作成といったクリエイティブな活動に取り組んで、プレゼンテーションを行うのです。

中学部では、夏休みに希望者対象の海外語学研修を実施。そのための資料も豊富です

蔵書数は約5万4000冊。生徒一人ひとりが興味を抱く本が用意されています

情報を読み解く力を土台に
ユニークなキャリア教育を展開

 中学でのこうした学びを土台に、高校生になると、より具体的なキャリア教育がスタートします。なかでもユニークなのが、高1・2を対象に、2015年から始まった「アドスクール」です。

 「広告制作の第一線で活躍している広告代理店のクリエイターを招き、彼らの指導の下で、CM制作に取り組むという産学連携プログラムです。昨年は市川市にあるショッピングモールにスポンサーになっていただいて、CMを制作しました。成績を付けるわけではないのですが、生徒たちは真剣そのもの。ほかではできない体験だと思います」(軍司先生)

生徒たちに人気のあるアットホームな図書館。司書教諭の多田先生に気軽に相談する姿も見られます

 参加する約50名の生徒たちは十数名ずつのグループに分かれて、講師の指導の下で動画を制作。作品の講評ではかなり踏み込んだ批評も受けますが、それによってプロの厳しさを身をもって体験し、大きく成長します。

 このような独自の教育の根底には「考えること」を何よりも大切にする同校の教育方針があります。軍司先生は「仏教では善悪の境界は必ずしも明確ではありません。だからこそ、他人の意見や権威に左右されず、自分で考えることを学んでほしいのです」と話します。一方、多田先生は「答えを教えるのではなく、どんな考えでも『おもしろいね』と後押しする」ことを心がけて授業を行っているそうです。

高い現役合格率
理系学部への進学も増加中

 高校からは国公立大や難関私立大の受験に対応する「選抜コース」、少人数で実践的な学習に取り組む「美術・デザインコース」、英語が身近にあふれる環境を整えた「英語科」など、2科7コースに分かれて、生徒たちは幅広い進路をめざします。

 同校の大きな特色は現役進学率の高さでしょう。今春の入試でも多くの生徒が現役で志望校へ進学しており、その割合はなんと91.8%にも上っています。進学先も多様で、東大、京大、一橋大などの国公立大学や難関私立大学はもちろん、近年は医学部医学科をはじめとする医歯薬系学部へ進む生徒も増えています。

木の温かみが感じられる図書館の広さは体育館とほぼ同じで、教室10室分あります

 安定した合格実績の要因について軍司先生に伺うと、「授業の質を上げることです」というシンプルな答えが返ってきました。同時に、補習や夏期講習などの課外講習も充実しており、希望があれば1人からでも開講するというきめ細かいサポートを行っています。

 とはいえ、現役での進学を最優先させるような指導は一切しておらず、特に成績上位の生徒には「本当にやりたいことをめざすために、浪人という選択肢もある」と、さまざまな可能性について考慮することを繰り返し伝えているそうです。

 生徒一人ひとりがみずから考えることによって自分の進むべき道を見つけ、それに向かって成長していくことができる。同校には、そんな6年間を過ごせる環境が整えられています。

《学校のプロフィール》

国府台女子学院中学部・高等部

所在地
 〒272-8567 千葉県市川市菅野3-24-1
 JR総武線「市川」駅より徒歩12分、京成本線「市川真間」駅より徒歩5分 TEL 047-322-7770(中学部)
H P http://www.konodai-gs.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

中学部学校説明会(要Web予約)
  9月  8日(土)10:00 ~
中学部入試説明会(要Web予約)
10月20日(土)10:00 ~
11月17日(土)10:00 ~
学校見学(要Web予約)
各日とも10:20 ~(夏休み中は10:00~)
  7月22日(日)、  8月24日(金)、25日(土)
  9月15日(土)、11月10日(土)、24日(土)
学院祭(文化祭)
  9月22日(土)    9:00 ~15:00
  9月23日(日・祝)  9:00 ~14:30
※学院祭中に学校説明会を開催

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