受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「18年10月号」より転載/18年9月公開)

実践女子学園
中学校高等学校

「女子教育」と「国際教育」を不変の使命に
自分の道をみずから切り拓く女性を育む

西門から伸びるプロムナードを笑顔で登校する在校生たち。渋谷駅から徒歩10分の地にこれだけの緑が広がっています


西門から伸びるプロムナードを笑顔で登校する在校生たち。渋谷駅から徒歩10分の地にこれだけの緑が広がっています
 実践女子学園中学校高等学校は校祖・下田歌子によって1899年に創立された伝統校です。来年、創立120周年という節目の年を迎えるにあたって、同校では下田歌子の教育理念を継承しつつ、さらなる「国際化」という時代の要請に即した学校改革に全校を挙げて注力しています。同校はどのように自己革新を果たそうとしているのでしょうか。中学校教頭の松下寿久先生にその将来像を伺いました。

「凛として」という写真が象徴
「にほへ やしまの そとまでも」

 松下先生は「下田歌子が示した本校の使命は二つあります。『女子教育』と『国際教育』がそれです」と話し始めました。

パンフレット冒頭の写真「凛として」 まず「女子教育」の狙いは、堅実にして質素、しかも品格ある凛とした女性を育成するということです。同校では例年、学校案内パンフレットの冒頭の見開きページに、「凛として」というキャッチコピーを配して、同校の在校生が和室で正座する写真を掲載しています。「本校のめざす『女子教育』はまさにこの写真に象徴されています。凛とした日本人女性のイメージを感じ取っていただきたいですね」(松下先生)

 もう一つの「国際教育」については、創立当初の動きが雄弁に物語ります。同校では1902(明治35)年に清国女子留学生部を設け、多くの中国人留学生を受け入れていました。国際的に開かれた学校であることは同校の伝統なのです。それを端的に示すものとして、松下先生は同校の校歌を引きます。

 「下田歌子が作詞した校歌の最後に『にほへ やしまの そとまでも』という一節があります。“やしま”とは日本のことで、この歌では生徒たちを庭桜にたとえ、その美しさが国外へも漂い出てほしい、つまり、日本女性の活躍や生き方が世界に影響を与えるほどになってほしいと願ったのです」

GSCのノウハウを全クラスに
英語をよりきめ細かく、手厚く

 「女子教育」と「国際教育」を揺るがぬ使命とする同校では、生徒が凛とした女性として国内外で活躍できるようにするため、「探究教育」「グローバル教育」「感性表現教育」を教育の柱としています。なかでも、現在最も重視しているのが「グローバル教育」です。

 同校では、多様な海外経験や高い英語力を持つ生徒たちの能力・資質をしっかり伸ばすことを目的に、2008年に国際学級「グローバルスタディーズクラス(=GSC)」を設置し、大きな教育成果を生んできました。そして2018年、学年に1クラスだけだったGSCを一般学級と統合し、GSCで培ったノウハウを全クラスに展開する体制に大改革したのです。

 「まずは英語教育を充実させました。その一つが “レベル別少人数多展開” 授業です。これは2クラス(60人)を一般・中級・上級と3展開する方式で、1クラス20人の規模になります。今持っている英語力をスタートラインとして伸ばせるので安心だと、生徒からも好評です。さらに、ネイティブ教員による授業を、一般と中級は週2時間、上級は週4時間としました」と松下先生は説明します。

 英語の授業がよりきめ細かく、手厚くなったわけです。また、同校のネイティブ教員は実に11人を数えます。同様の規模の中高一貫校と比較しても圧倒的に充実した体制といえるでしょう。これは「読む」「聞く」「書く」「話す」の4技能が求められる、2020年度以降の大学入試への対策としても有効にはたらくのではないでしょうか。

 同校ではグローバル教育に関して、ほかにも多様なメニューを用意しています。ブリスベン(中学)とボストン(高校)で行う海外研修、提携校(ドイツ、タイ、中国)との交換留学、派遣留学、模擬国連への出場、ネイティブ教員と気軽に英会話を楽しむイングリッシュ・カフェなど、枚挙にいとまがありません。さらに、指定校推薦で進学できる海外大学が3校もあります。「学校全体がグローバル教育の舞台なのです。こうした取り組みは今後も拡充し、『グローバル教育なら実践』という伝統をしっかりと堅持していきたいですね」と松下先生は意欲を示します。

ハーバード大学が主催する模擬国連の様子。今年は1月にアメリカのボストンで開かれ、同校の生徒はミクロネシア連邦の大使を務めました

ネイティブ教員の皆さん(実際にはもう1人います)。アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、プエルトリコ、トリニダード・トバゴと、その顔触れは多彩です

「探究教育」と「感性表現教育」でも
多種多様なプログラムを

「探究教育」の一環である「理科ゼミ」で炎色反応の実験に取り組む生徒たち。誰もが興味津々といった表情です。在校生の約3割が理系進学希望者です

 二つ目の柱である「探究教育」の狙いは人と協働して思索を深め、みずから課題を発見して解決する力を養うこと。そのために、中3の「総合学習プロジェクト」と高1の「クエストエデュケーション」には全員が取り組みます。そのほか、「理科ゼミ」「数学ゼミ」「サイエンス探究ゼミ」「沖縄自然体験教室」など、多種多様な探究プログラムを取りそろえています。

 三つ目の「感性表現教育」は「感性を磨き、表現力を養うという取り組みです」と松下先生。すべての教育活動を感性表現教育の視点でとらえていきます。たとえば、移動教室で田植えをしたら、その日のうちに俳句を詠ませ、後日国語の授業で句会を開くそうです。また、音楽系のクラブが中庭でミニコンサートを開いたり、美術や書道の作品を廊下に展示したりと、見る力、聞く力、感じる力を養う仕掛けが随所にちりばめられているのです。

 社会の急速な変化に即して、着々と革新を図る実践女子学園中学校高等学校。品格ある凛とした女性、道をみずから切り拓く女性をめざす生徒にとって、同校は恵まれた教育環境を提供してくれるのではないでしょうか。

希望者を対象に、夏休みに行われる海外研修。滞在先の歴史などを事前に学んでから渡航し、帰国後は研修の成果をプレゼンテーションすることになっています

ドイツの提携校から訪れている交換留学生と。校内に留学生、ネイティブ教員、多くの帰国生がいる環境が、学校全体をグローバル教育の舞台にしています

《学校のプロフィール》

実践女子学園中学校高等学校

所在地
 〒150-0011 東京都渋谷区東1-1-11
 JRほか「渋谷」駅より徒歩10分、東京メトロ銀座線ほか「表参道」駅より徒歩12分 TEL 03-3409-1771
H P http://hs.jissen.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会(要予約)
10月13日(土)10:30〜
1月12日(土)10:00〜
スターライト説明会(要予約)
10月19日(金)18:30〜
入試説明会
(要予約、11月17日は5・6年生対象)
11月17日(土)14:00〜
12月15日(土)14:00〜
入試説明会・入試体験会
(要予約、6年生対象)
12月1日(土)14:00〜
オープンスクール(要予約)
11月10日(土)14:00〜
運動会(中学校のみ実施)
10月6日(土)8:40〜15:00
ときわ祭(文化祭)
10月27日(土)、28日(日)9:00〜16:00 ※チケット制。ただし、受験生と保護者は不要。両日とも個別の進学相談室を開設(10:00〜15:00)

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