受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「19年7月号」より転載/19年6月公開)

本郷中学校・
高等学校

「文武両道」と「自学自習」を基本に、
将来の道を自分で切り開く力を育てる

 教育方針に「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」を掲げ、みずから学び、成長する生徒を育成する本郷中学校・高等学校。部活動が活発なことで知られる一方、近年の難関大学への進学実績の伸びも目覚ましく、多くの生徒が勉強と部活動を両立して希望進路を実現しています。「成長の原動力になるのは、先輩と後輩の縦のつながり」と校長の佐久間昭浩先生は言います。どのような仕掛けがあるのか、その内容について伺いました。

高校ラグビー部が全国大会に出場
多くの生徒が「文武両道」を貫く

校長 佐久間 昭浩先生

 1922年創立の本郷中学校・高等学校は、個性を尊重した教育を通して、国家有為の人材を育成することを建学の精神としています。教育方針として掲げるのは、「文武両道」「自学自習」「生活習慣の確立」の三つであり、「なかでも、受験生が最も魅力を感じるのは『文武両道』でしょう」と校長の佐久間昭浩先生は言います。

 同校は昔からラグビーやサッカーの強豪校として知られ、広々とした人工芝のグラウンドや体育館、柔・剣道場がそろうなど、施設面でも恵まれています。部活動加入率は中学生が98%、高校生が85%と高く、多くの生徒が文武両道をめざしています。その成果は大学合格実績にも表れており、昨年度の全国大会に出場した高校ラグビー部の主将は、高3の冬までチームを率いて大学受験に臨み、一橋大学に現役合格を果たしました。一昨年に東京大学に現役合格したOBの一人もラグビー部の主将です。

 「先輩は後輩にとってあこがれの対象であり、『あの人みたいになりたい』という思いが成長を促します。学年の枠にとらわれず、協力し合う人間関係があるのも本校の校風であり、生徒たちは部活動だけではなく、委員会活動やさまざまな学校行事を通じて、先輩・後輩の絆を深めています」と佐久間先生。そして、「充実した学校生活を送るなかで、やりたいこと、夢中になれることを探してほしい。そして、『自分のことは自分で決める』という姿勢で、将来の道を自分で切り開く力を持った生徒を育てたい」と続けます。

「合同授業」「本数検」など
先輩が後輩の良いお手本に

2018年度東京都大会優勝。厳しい練習のなか、過去2年にわたり、ラグビー部のキャプテンが東京大学、一橋大学に現役合格しています

 学習面においても、先輩と後輩がつながる仕組みを用意しています。その一つが「合同授業」です。これは中2がマンツーマンで中1に数学を教える取り組みです。学習のこつを教わったり、テストまでの学習計画作りのアドバイスをもらったりできるほか、学校生活に関する質問や相談も気軽にできる良い機会となっています。先輩にとっても、学んだ内容を後輩に伝えることによって理解が深まるという効果が生まれています。

 また、毎朝10分間の朝読書では、「後輩に薦めたい一冊」をまとめた冊子を配って、「朝読書リレー」を行っています。「あの先輩はどんな本を読んでいるんだろう」という興味・関心から、ふだんは手に取らないジャンルや作家の本を読み始める生徒も少なくなく、「知識の幅を広げることに役立っている」とのことです。

 数学と英語の基本知識の習得度を図る同校オリジナルの検定制度「本郷数学基礎学力検定試験(本数検)」と「本郷英単語力検定試験(本単検)」もユニークな取り組みです。

 これは年3回、長期休暇明けに、本数検は中高6学年が、本単検は中学3学年が一斉に受験するもの。得点に応じて級や段を認定しており、生徒は学年や習得度に応じた目標を定めて臨みます。学年の枠を超えた試験なので、「後輩に負けたくない」「先輩に追いつきたい」という気持ちが生まれ、「こうした競い合いは、生徒のやる気を強く刺激します。さらに、試験後の結果はすべてデータ化されているので、実績を出している先輩がどの時期に、どの段を取っているのかを確認し、それを参考に自分の学習計画を立てる生徒もいます」と佐久間先生。この本数検と本単検は、教育方針の一つである自学自習を促すきっかけにもなっています。

中学の学習の総まとめ
「卒業論文」で自学自習を実践

 中学3年間の学習の総まとめとして取り組む「卒業論文」も、自学自習を実践するカリキュラムの一つです。中2から卒論のテーマを決めるための情報収集を始め、中3の1学期中に担任の先生と相談しながらテーマを決定します。原稿執筆は自学自習で進められ、夏休み中に下書きを作成して提出します。そして、基本的な文章表現の添削を経た原稿を冬休み中に完成させ、3学期の初めに最終提出するという流れで進みます。

先輩から勉強のアドバイスがもらえる、中1・中2の合同授業。部活だけではなく、勉強でも先輩・後輩がつながる取り組みです 字数は3000字以上ですが、その10倍以上の原稿用紙100枚もの大作を書き上げる生徒もいるそうです。「狙いは、生徒たちが社会に出てから必要となる、主体的に問題を解決する力を養うことですが、執筆することで自分が何に興味や関心があるかに気づき、将来の道筋につながることもあります」と佐久間先生は説明します。

 優秀作品は表彰のうえ、同校の機関誌『塔影』に掲載されますが、一昨年からは中2・中3・高1を対象に、優秀作品の執筆者による発表会も行われています。卒論の概要説明はもちろん、なぜそのテーマを選んだのか、どうやって調べたのかといった話は、これから卒論に取り組む後輩にとって貴重な情報です。

 「今年は資料から数字を持ってきて分析するのではなく、自分の足で集めたデータを使っている生徒が多かった」そうで、すでに変化が表れています。ある生徒は、公共施設のバリアフリーをテーマに選び、実際にいくつかの野球場に行って調べたり、関係者にインタビューしたりしたとのことです。

 「卒論を導入して今年で7年目を迎えますが、年々、質が上がってきています。これからは発表会の内容も充実させていきたい」と佐久間先生。最後に、「何かを新しく始めるときは、全教員が共通イメージを持つことが大切です。本校はトップダウンではなく、ほとんどが現場からの意見でスタートします。その結果、本数検や卒業論文など良いものが残っています。これからも学校生活のあらゆる場面で、教員と生徒、先輩と後輩がつながる仕組みをつくっていきたい」と抱負を述べました。

《学校のプロフィール》

本郷中学校・高等学校

所在地
 〒170-0003 東京都豊島区駒込4-11-1
 JR山手線・都営地下鉄三田線「巣鴨」駅より徒歩3分、JR山手線・東京メトロ南北線「駒込」駅より徒歩7分 TEL 03-3917-1456
H P www.hongo.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会(事前登録制)
  9月  8日(日)10:30 〜
10月12日(土)14:30 〜
入試説明会(事前登録制)
11月  7日(木)10:30 〜
11月30日(土)14:00 〜
学校見学会(要予約)
  7月14日(日)  9:30〜、13:00〜、16:00〜
12月22日(日)10:30〜、14:00〜
オープンキャンパス(要予約)
10月  5日(土)14:00 〜
本郷祭(文化祭)
  9月21日(土)10:00 〜16:30
  9月22日(日)  9:00 〜16:00

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