受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「19年9月号」より転載/19年8月公開)

江戸川女子
中学校・高等学校

生涯続ける学びの基礎を身につけ
「自立した人」として社会に送り出す

 江戸川女子中学校・高等学校は、1931年の創立以来、時代に応じた「教養ある堅実な女性」の育成に努めています。校訓である「誠実・明朗・喜働」を教育の柱として、最終的に「自立した人」となって社会に送り出せるよう、きめ細かい学習指導や生徒指導を行っているのが特徴です。同校が理想とする人間像や特色ある英語教育、さらには学習のサポート体制などについて、今年4月に校長に就任した菊池今次先生に伺いました。

建学の精神を継承しながら
時代に合わせた取り組みを

校長 菊池 今次先生

 間もなく創立90年という節目を迎える江戸川女子中学校・高等学校。新校長として舵を取る菊池今次先生は、「建学の精神を継承する」という方針について、次のように話します。

 「『教養ある堅実な女性の育成』という建学の精神は、現代でも時流に合っています。また、校訓である『誠実・明朗・喜働』の意味は、『誠実に、前向きに、挑戦しながら、自分の役割に対しさらに工夫して事に当たる』ことです。基本となる考え方がしっかりしているので、それを継承しながら、時代に合わせて新しい取り組みをしていきたいと思っています」

 菊池先生は、「学びは一生涯続け、変化の速い時代とともに進歩させるもの」と考え、中学・高校は「人生の学びの基礎を身につけるところ」ととらえています。中学・高校での学びを土台に、大学では専門性を養い、社会人として仕事をしていくなかで、さらに知識を活用して経験値を高めていきます。

 これからは「人生100年時代」ともいわれています。定年後も生活を豊かにしていくために、学び直しをする人も多くなるでしょう。その際にも中学・高校で学んだ基礎を生かして、充実した人生を送ることができます。

 「『夢』は少しがんばれば届くものだと考えているので、一つの夢がかなったら次の夢を追いかけたり、夢が変わったりすることもあります。『志』は夢の先にあり、自分が手に入れたい方向性を示すものなので、ぜひ志を高く持って、それを実践してほしい」と、菊池先生は力強く語ります。

高校生は全員が海外へ
日本との文化の違いを体得

 同校では、1986年に高校に英語科を設置。当時は、「英語を習得し、使いこなす」ことの重要性が今ほど広く認識されておらず、都内で2例目という早さでした。そうした背景もあって英語教育には特に力を入れており、英語科はもちろん、普通科でもさまざまな取り組みを行っています。

 中学の英語の教科書は、1994年より「Progress」を使用(2003年より改訂版「Progress 21」)。「Progress」は内容が濃密かつ高水準であり、中3で使用するBook3までで、高校で習う基本的な文法事項を網羅しています。中学の1期生は、中3時の英検 ®準2級取得率が約25%だったのに対し、「Progress」を導入して3年目には50%を超えました。現在も60~80%と高い割合を維持しています。

 英語4技能の強化についても、幅広く対応します。たとえば、「書く」に特化した取り組みとして、英語の論述が出題される大学を志望する生徒向けに、ネイティブの講師が放課後に入試対策を行う講座を設置。海外大学への進学をめざす生徒には、エッセイライティングの講座もあります(高1・2の英検 ®2級以上取得者が対象)。

 一方、「話す」ことを実践する機会として、高校生は全員が海外に出掛けます。高2で行う普通科の修学旅行の行き先は、カナダまたはフィリピンのどちらかを選択します。カナダでのメインプログラムは、2泊3日のホームステイと現地の大学生とのディスカッション。フィリピンでは、語学学校で個々のレベルに合わせたマンツーマンレッスン(一部、グループレッスン)を受けることができます。英語科では、高2生全員が海外語学研修を体験。1週間の研修から1年の留学まで、七つのコースから選択することができます。

 校内の取り組みでは、昨年度よりオンライン英会話を導入しました。高1・2生が1人1台タブレットを使い、フィリピンの英会話講師と1対1でテーマを決めて会話をします。

 中学生は海外に行く機会はありませんが、「English Speak out Program」を3月に実施しています。これは3日間の英語集中プログラムで、12名程度のグループに1名のネイティブ講師がつき、スピーチやプレゼンテーションを行うものです。

 国際人として活躍するためには、まず日本を知る必要があります。中1~3では、「特別教育活動」の授業として茶道・筝曲・華道を学び、日本の伝統文化を体感します。情操教育として役立つのはもちろんですが、実際に海外に行ったときに日本の文化を紹介するという面でも生かされます。

 英語教育や海外研修の意義について、菊池先生は次のように話します。「海外に出向いて異文化のなかで生活することによって、日本との文化の違いを体得できます。テーマに沿って事前の準備からしっかり行い、現地の人との交流やディスカッションを通じてわかったことを、日本に帰ってからまとめます。このような経験から、『英語で人とコミュニケーションがとれる』という自信が持てるようになるのです」

中1~3生が参加する3月の「English Speak out Program」の様子

高2普通科のカナダ修学旅行。ブリティッシュコロンビア大学の学生とテーマ別のディスカッションを行います

学校外の活動にも挑戦し
みずから学ぶ姿勢が「自立」に

 生徒があるべき最終目標として掲げているのは「自立した人」です。同校での活動には、その自立を促すための仕掛けが施されています。

 社会科見学の際は、基本的に現地集合・現地解散としています。中3の修学旅行では生徒が自分たちでチケットを取り、班ごとに奈良駅に集合します。

 学習面でも自立を助けるように、ていねいなサポートが行われています。同校は前期・後期の2期制を導入し、週6日制で65分授業を実施。中学生は、夏休みや冬休みに指名制の補習で苦手科目を強化する一方、希望制の講習で知識を深めていきます。高校生は、大学入試対策も含めた多彩な講習を希望制で受講できます。

 高1が使用する「スタディサプリ」は、今年度から中2・3でも導入。チェックテストでできなかった部分は自分で映像を見て復習し、再びチェックテストで確認します。基礎の定着を完全なものにして、全体のレベルの底上げを図るのが目的です。

 こうした学習への取り組みと、「生徒の思いをかなえたい」という先生方の進路指導により、進学実績も着実な伸びを見せています。

 「その時代にしかできないことを大切にしてほしい」と言う菊池先生。在学中にできる外部の公開講座受講、論文の応募、スピーチコンテストやボランティアなどのなかから「やりたい」と思うものを見つけて、いろいろな分野にチャレンジすることを勧めています。「学校の外に向けて、みずから体感したものを表現し、個人の力を試すことも『自立』につながると思います」

 最後に、菊池先生は受験生に向けて、次のようなメッセージを送ってくれました。「名前だけで学校を選ぶのではなく、幅広く学校を見学して、伸び伸びと学校生活を送れるか、また生徒の力を伸ばしてくれる環境があるかを、自分の目で確認してください。そのうえで、本校を選んでいただければありがたいと思います。どうか皆さんの夢が花開くことを願っています」

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

《学校のプロフィール》

江戸川女子中学校・高等学校

所在地
 〒133-8552 東京都江戸川区東小岩5-22-1
 JR総武線「小岩」駅より徒歩10分
京成線「江戸川」駅より徒歩15分
TEL 03-3659-1241
H P www.edojo.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

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11月  9日(土)10:00~
12月  7日(土)10:00~
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入試問題説明会(要予約)
12月14日(土)14:00~
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  9月16日(月・祝) 8:35~

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