受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「20年10月号」より転載/20年9月公開)

大宮開成
中学・高等学校

中学校での「徹底した基礎固め」が
第一志望合格への近道になる

 2005年に中高一貫部を開設して以来、国公立大学や難関私立大学への合格実績を着実に伸ばし続けている大宮開成中学・高等学校。今春行われた入試では、各回で応募者を大きく増やし、受験生や保護者の間でも話題となりました。高い進学実績を支えるのは、一人ひとりの生徒を大切にした、きめ細かい学習指導です。今回は、主要教科の国語・数学・英語を担当する3人の先生に、基礎の定着を目標とする、中学校での学びについてお話を伺いました。

国語は読解力と記述力を重視
正しく読む・書く力を伸ばす

 週6日制である大宮開成中学・高等学校の週当たりの授業時間数は、中1・2で36時間、中3では38時間。国語・数学・英語に関しては、公立校と比べて実に1.5~2倍もの授業時間を確保しています。中高一貫校の強みを生かし、各カリキュラムは2年ごとの3ステージ制で構成。「基礎学力の完成」「進路意識の確立」「現役合格力の完成」と、ステージごとに目標を設定しています。

国語科 小林 絢子先生

 国語科の小林絢子先生は、中学での国語の学びについて、「読解力はすべての教科で必要不可欠なもの。第1ステージの国語では、現代文に力を入れ、読解力と記述力を鍛えます」と説明します。中学校の国語の授業数は週5時間となっており、そのうち3時間は読解の授業に、2時間は言語文化の授業に充てられています。読解の授業では、教科書だけでなく、オリジナルの副教材も活用して、読解力と記述力を伸ばします。「副教材は、論理的説明文の問題集と、物語文の問題集の2冊があります。入学直後の生徒たちは、中学受験を乗り越えたにもかかわらず、乱れた文章を書く子が少なくありません。まずは長文読解に重点的に取り組むことで、要点をつかみ、自分の考えをまとめるテクニックを習得させるのが狙いです」(小林先生)

 一方の言語文化の授業では、ことばと古典に親しみます。漢字や語彙を学ぶほか、中2になると古典入門として、文化や歴史的背景も交えながら、古文の世界に触れていきます。

生活記録ノート「Pride」で
生徒の苦手をいち早く発見

数学科 関根 隆夫先生

 同校では2019年度から、二つあったコースのうちの一つ、中高一貫部の「特別進学クラス」を廃止。数学・英語の授業時間数に比重を置いた独自のカリキュラムをベースとする、「英数特科コース」に一本化しました。このコースでは、中学入試の成績をもとに、TクラスとSクラスに分かれます。授業内容は両クラスとも同じで、違いは週に数時間の演習授業のみ。Tクラスは数学と英語の発展的な内容に取り組み、Sクラスは復習に力を入れます。

 第1ステージの数学では、式・計算を中心に学ぶ「代数」と、図形問題を扱う「幾何」の授業を並行して進めます。それぞれの授業では、演習問題を繰り返し解きながら、計算や方程式の解法、関数のグラフの扱い方などを学びます。また、朝学習やホームルームの時間を利用して、週1回程度は小テストを実施し、きちんと理解できているかどうかを確認します。数学科の関根隆夫先生は、「合格点に達しなければ、もちろん再テスト。数学が苦手な生徒には、質問に来やすいように声掛けを行うなど、きめ細かくフォローしています」と説明します。

 とはいえ、どうしても苦手意識を克服できない場合もあります。そんなときに役立つのが、生活記録ノートの「Pride」です。宿題の達成度や、試験結果などを書き込み、毎日担任に提出すると、担任はその日のうちにコメントをつけて返却。ノートのおかげで、教員は生徒の〝SOS〟をいち早く発見し、サポートを行うことができます。

英語の第1ステージでは文法を重視
ディクテーションで3技能を伸ばす

英語科 石坂 豪先生

 一方、英語科の石坂豪先生は、英語学習の重要性についてこう語ります。「本校に入学する生徒は、GMARCH以上の大学進学を希望しています。それをかなえるためには、文系・理系にかかわらず、英語を高2の時点で一定レベル以上まで伸ばす必要があります」

 昨今は会話を重視する学校が増えていますが、同校の英語の第1ステージでは、週5時間の授業のほとんどを文法の習得に充てています。授業で習った内容は、必ず翌日に小テストで確認し、知識の定着を図ります。

 小テストのなかでも、特に重視しているのがディクテーションテストです。これは、英語の例文の読み上げCDを聞いて、そのまま書き取るというもの。「読む・聞く・書く」の3技能を、効率的に鍛えることができます。土台を固めた後は長文演習を行い、読む力をさらに特訓。一見すると〝地道〟ともいえる、こうした学びの効果は大きく、高校進級時には7割を超える生徒が、英検®準2級を取得します。また、第一志望校合格を勝ち取った卒業生の多くが「大学受験に向けて十分な力がついた」と断言するそうです。

生徒たちの学びを支える、国語・数学・英語の教科書や問題集

 もちろん、英語を「話す」力も同時に伸ばします。中1・中3では、土曜の2時限目に90分のネイティブ英会話を実施。ネイティブ教師との会話を通じて、コミュニケーション力だけではなく、異文化への理解も深めます。ほかにも、海外留学といった国際交流プログラムや、英語レシテーション(暗唱)コンテスト、スピーチコンテストなど、学んだ英語を生かす機会も豊富です。

 優れた大学合格実績を支える、基礎固めを重視した地道な指導と、それに応える生徒の学びへの熱意。同校の教育には、受験生や保護者から大きな関心と期待が寄せられています。

※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。

《学校のプロフィール》

大宮開成中学・高等学校

所在地
 〒330-8567 埼玉県さいたま市大宮区堀の内町1-615
 JR各線・東武野田線「大宮」駅東口より徒歩25分、または「大宮」駅よりバス7分「天沼町(大宮開成中学高等学校前)」下車 TEL 048-641-7161(代)
H P www.omiyakaisei.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会(要予約)
10月  3日(土)13:00~、14:00~
12月  5日(土)10:00~
  2月13日(土)10:00~(小学4・5年生対象)
入試対策会(要予約)
11月  7日(土)  9:30~、10:00〜
11月22日(日)  9:30~、10:00〜
※日時や内容が変更になる場合があります。学校ホームページで必ずご確認ください。

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