受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「21年5月号」より転載/21年4月公開)

晃華学園
中学校高等学校

自分が持つテーマを英語で伝える
各々の立場で大きく成長するコンテスト

聴衆とのコミュニケーションは、審査の大きなポイントです。出場者の熱い思いがこもったスピーチは、聴衆の生徒たちにとっても大きな刺激となります

 晃華学園中学校高等学校の初代校長は、ハワイ出身のアメリカ人。明るく伸び伸びとした校風の下、開校当初から「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランス良く高める英語教育を展開し、グローバル化が進む社会において活躍できる女性の育成に努めています。同校が、英語教育の一環として年に1度開催しているのが、校内スピーチコンテストです。今回は2月20日に行われたコンテストの優勝者と、英語科の先生方にお集まりいただき、コンテストの概要や目的、成果について伺いました。

英語力の向上だけでなく
今後の人生に役立つ自信を得る

 晃華学園の校内スピーチコンテストは、今回で55回目となる歴史ある恒例行事です。中1生の暗唱部門と、中2・中3生のスピーチ部門があり、各学年6名ずつ出場。司会進行は、前年度の優勝生徒が英語で務めます。暗唱部門はクラス内投票で選ばれ、スピーチ部門は、希望者を募り、抽選で選ばれます。そして、出場が決まった生徒は約1か月間、朝・昼休み・放課後などの空き時間を利用して、ほぼ毎日、ネイティブの教員を含む英語科の先生とマンツーマンで練習し、本番に臨みます。中学生にとってはかなりハードですが、英語科主任の森脇佳子先生は、「毎年、前向きな生徒たちが多く、スピーチ部門では、今回も募集人員の倍以上の出場希望者がいました」と話します。

 また、「このコンテストの良いところは、英語の成績の良しあしにかかわらず、誰でも参加できること」と話すのはロバート・ヴァンべメル先生。出場者は英語科の先生からマンツーマンで指導を受けることで、短期間で見違えるほど英語力がアップするそうです。加えて、中学校の約450人の生徒の前で話すという貴重な経験が得られます。

 「この経験は大きな自信となり、英語だけでなく部活動や委員会活動など、さまざまな場面で役に立つでしょう」(ヴァンべメル先生)

 スピーチの内容については、すべて生徒が決め、先生は生徒たちのサポートをします。森脇先生は「コンテストを通して、自分が日常的に感じていること、仲間たちに伝えたいことを英語で話せるようにすることが目的の一つです」と言います。今回は、新型コロナウイルス感染症についてのスピーチが多く、ほかにも「挑戦することの大切さ」「介助犬」「価値観の違い」「方言」「難民」「海洋プラスチック」など、テーマの多彩さが印象的でした。


外部審査員を招いて行われる本格的なコンテスト。今回は、新型コロナウイルス感染症対策として、例年の会場より広い体育館で開催されました

友だちのがんばりが刺激になる
周りの生徒へも良い影響に

 コンテストでは、発音、イントネーションなどの英語力はもとより、きちんと暗記できているか、内容は深いか、聴衆と意思の疎通ができているか、ということが重要視されます。森脇先生は「スピーチは一方通行でなく、聴衆とのコミュニケーション。どれだけ聴衆を引きつけられるかは、大きな審査ポイントになります」と話します。

 当日の審査員は、他校のネイティブの先生3名に依頼しています。これは審査の公平性を保つため。マイケル・ゴルブラ先生は、「わたしたちは、日ごろ、生徒たちとかかわりがあり、コンテストに至るまでの彼女たちのがんばりや成長をよく知っています。一方、外部から招く審査員は、コンテスト当日のパフォーマンスのみを見るので、われわれの予想とはまったく異なるジャッジが下されることもあり、新鮮な驚きがあります」と、コンテストのおもしろさを語ります。

 一方で、約1か月ある練習期間中は、出場者本人のがんばりだけでなく、周りの生徒たちのサポートが見られると言います。たとえば、本番の緊張を少しでも和らげようと、出場予定者に場数を踏んでもらうために、「今日の終礼は、コンテストに出場する○○さんの練習に充ててほしい」など、周りの生徒から頼まれることもあるとのこと。「毎日練習している出場者の姿は、周りで見ている生徒たちへの刺激にもなります。友だちのがんばりを見て、自分も何かに打ち込みたいという気持ちが芽生えるのです」と、ダンカン・ターナー先生は語ります。

 実際、スピーチコンテストの振り返りでは、「来年は自分も出てみたい」という感想が多いそうです。また、学年が上がるにつれ、「昨年は、スピーチの内容が今一つ理解できなかったけれど、今年はよくわかった」という感想が増え、出場者だけでなく、スピーチを聞いた生徒たちの成長も見えてくると言います。

スピーチコンテストに出場して英語のおもしろさ、人前で話すことの楽しさを知る

左から、スピーチ部門1位のS・Kさん(中2)、暗唱部門1位のR・Mさん(中1)

 スピーチ部門1位に輝いた中2のS・Kさんは、前年のスピーチコンテストで優勝した同級生や先輩たちの姿を見て、「自分も出てみたい」と思ったそうです。「出場権が得られたからには上位入賞を狙おうと、たくさん練習しました。みんなレベルが高いなか、1位に選ばれてとてもうれしいです」と喜びを語ります。暗唱部門1位に輝いた中1のR・Mさんは、「リハーサルのときは自分が優勝するとは思っていなかったので、1位で呼ばれたときはびっくりしました」と、驚いた様子。2人はそれぞれ、「緊張しましたが、いざ舞台に立ってスピーチを始めたらリラックスでき、人前に立つことは不安でなく楽しいと思えるようになりました。演劇部に所属しているので、この経験は今後、舞台に出るときにも役に立つと思います」(S・Kさん)、「今回、たくさんの人の前で、英語で話してみて、これからはネイティブの方たちと、たくさんお話ししてみたいと感じました」(R・Mさん)と、生き生きと語ってくれました。

英語で表現する楽しさを知る
英語を表現の道具として学ぶ

英語科の先生方。左から、森脇佳子先生(主任)、ダンカン・ターナー先生、ロバート・ヴァンべメル先生、マイケル・ゴルブラ先生

 スピーチコンテストへの出場は、外部で開催されるコンテストや、英語で討論する模擬国連、語学研修などへの参加、長期留学などにもつながっています。

 「コンテストをきっかけに、自分の気持ちを英語で表現する楽しさを知ることで、外に出て活躍する生徒も多いです」(ゴルブラ先生)

 森脇先生は、「本校の生徒は、コンテストや日々の授業を通して、英語を道具として使えるようになるために勉強しているということを、自然と理解しているように感じます」と話します。そして、「コンテストは、がんばった分だけ成長できること、その経験が今後の人生で生きることを、生徒全員が目の当たりにする絶好の機会になっているのです」と言い、スピーチコンテストを通じた生徒たちの成長を楽しみにしています。

《学校のプロフィール》

晃華学園中学校高等学校

所在地 〒182-8550 東京都調布市佐須町5-28-1

交 通 京王線「国領」駅よりスクールバス約10分、JR中央線「武蔵境」駅よりスクールバス約25分、京王線「つつじヶ丘」駅よりバス約6分、JR中央線・総武線「三鷹」駅よりバス26分

電 話 042-482-8952

H P jhs.kokagakuen.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校見学会
①  5月  1日(土)    ②  7月19日(月)
③  8月30日(月)    ④12月11日(土)
⑤  1月15日(土)
学校説明会
①  9月25日(土)    ②11月20日(土)
6年生対象入試説明会
10月30日(土)
オープンスクール
  6月  5日(土)
合唱コンクール
  6月25日(金)
文化祭
  9月18日(土)・19日(日)
体育祭
10月28日(木)

※詳しくは学校ホームページでご確認ください

ページトップ このページTopへ