受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「21年7月号」より転載/21年6月公開)

光英VERITAS
中学校・高等学校

探究型学習を基軸としたプログラムを推進
次世代のリーダーに必要な資質を育む

 建学の理念である「和」の精神の下、先進的な学びでグローバル人材の育成をめざしてきた聖徳大学附属女子中学校・高等学校が2021年4月から共学化し、光英VERITAS中学校・高等学校として再出発しました。探究型学習を基軸とした同校の教育について、副校長の大野正文先生と、探究推進部部長で国語科の望月美紅先生にお話を伺いました。

生徒がみずから「問い」を持ち
楽しみながら理解を深める

副校長 大野 正文先生(右)
探究推進部 部長・国語科 望月 美紅先生(左)

 光英VERITAS中学校・高等学校は、「探究的学びを通じて、人・社会・自然に貢献する自覚と実践力のある次世代リーダーの育成」を新たに教育目標として加えました。それを中高6年間で実現するため、すべての教育活動の基軸として据えたのが「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」と呼ばれる探究型学習のメソッドです。探究推進部部長で国語科の望月美紅先生は、「各教科の授業では、正しい答えを求める基礎・基本学習にとどまらず、その知識を活用して生徒がみずから『問い』を持つ学びを重視し、探究サイクルを回すごとに理解が深まるように指導しています」と語ります。

 その一例として今回は中1の数学と理科の授業を取材しました。

 この日の数学のテーマは「正負の数の乗法・除法」。最初に前回の授業で学んだ内容を振り返ったうえで、今回の到達目標として「乗法の計算ルールがわかる」「交換法則の成立がわかる」「積の符号の決まり方がわかる」の3項目をクラス全体で確認すると、グループワークが始まりました。ジョーカー(0点)と、A(1点)から5までの4色のトランプを使い、隣の生徒同士が手札を交換。クラブとスペードは正の数、ダイヤとハートは負の数として手持ちのカードを計算し、数が大きい人が勝ちというルールでゲームを進めながら学習しました。

 理科は「植物の根や葉のつくりの共通点と相違点を調べよう」をテーマに、セイタカアワダチソウ、ヤブラン、イヌムギを観察。ルーペを使って葉の裏側や根の形状などを調べ、得た情報をスケッチしてレポートを作成しました。

 数学・理科とも、生徒は積極的に授業に参加し、活発に意見を交換していました。望月先生は「アクティブラーニング、グループワーク、協働学習、レポート・論文の執筆、プレゼンテーションなどを取り入れ、生徒が学ぶ楽しさを実感しながら、課題設定能力・論理的思考力・問題解決能力を高めていくよう指導します」と語りました。

全学年対象の「探究科」で
教科の枠を超えた研究に取り組む

正負の数の乗法・除法の計算問題を、トランプを使ったゲームを通じて「日常」につなげ、理解を深めます

 同校では2015年から全生徒がiPadを所持するようになり、ICTを活用した探究学習に力を注いできました。2019年度からはその内容を学年ごとに体系化し、全学年対象の「探究科」として、毎週水曜日の6時間目に授業を行っています。

 「探究科」のカリキュラムについては、さまざまな教科の教員から成る「探究推進部」が中心となり、各学年の発達段階に合わせて到達目標を定めたうえで、具体的な内容を組み立てていきます。望月先生は「中1はまず探究の手法を学び、インタビューや調べ学習などで収集した情報を新聞にまとめ、発表します。学年が上がるにつれて、グループや個人で研究を深め、その成果を外部に発信する力を鍛えていきます」と説明しました。さらに、高校では「探究ゼミ」という少人数のゼミ形式の授業が行われ、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマに、教科の枠を超えた総合的な研究に取り組みます。

 また、教科横断によるクロスカリキュラムにも力を注いでいます。望月先生は「たとえば、国語の時間に日本語で俳句について学んだ後、英語で俳句を作りました。また、戦争に関する詩を鑑賞し、社会科の教員がその時代背景について解説するなど、多角的な視点を与えることで生徒の興味・関心を広げています。学習意欲を高めるため、今後も各教科へとクロスカリキュラムを拡大していきます」と抱負を語りました。

授業では前回の「振り返り」を必ず行い、到達目標をクラス全体で共有してから指導に移ります

生徒はルーペを使って観察した根や葉について、他者に伝わるようスケッチし、レポートを作成します

3種類の植物を手に取り、根と葉を分解しながらじっくりと観察。共通点と相違点を見いだします

東京理科大・早稲田大と連携
探究を深め「自己調整力」を養う

 この探究型学習のメソッドは、共学進学校としての学びの核となる「英語・グローバル教育」「理数・サイエンス教育」「小笠原流礼法」はもちろん、学校行事、部活動、委員会活動などにも反映されていくことになります。また、2020年度には東京理科大学と連携協定を締結しました。理数・サイエンス教育で共同研究を行うなど、さらに探究を深めていく予定です。副校長の大野正文先生は「探究サイクルを回すことで『自己調整力』が身につけば、必要な学びや行動を生徒自身で組み立てられるようになります。これは、次世代のリーダーに必要な資質でもあるのです。今後は早稲田大学ICC(異文化交流センター)の協力を得て、グローバル人材の育成にも力を注ぎます。外部と連携を強化し、探究型学習の場を拡充していきます」と語ります。

 さらに、学習・進路サポート体制を強化するため、レベル別の学習システム「ヴェリタス・アフタースクール」を新たに導入しました。放課後午後7時まで利用できる自習室には、東京大学、千葉大学医学部、慶應義塾大学などの学生チューター7名が常駐し、学習や進路の相談に対応。また、定期考査前の期間と、長期休暇中にはレベル別の補習・補講を行い、学力の底上げを図ります。

 大野先生は「成長のチャンスは各教科の授業だけではなく、学校生活のあらゆる場面に広がっています。男子が入学し、校内に躍動感やダイナミックさが感じられるようになりましたが、今後は生徒が主体となって行事運営や委員会・クラブ活動などに取り組み、『生徒の生徒による生徒のための学校』を自分たちの手で作ってくれることを期待しています」と語りました。

《学校のプロフィール》

光英VERITAS中学校・高等学校

所在地
 〒270-2223 千葉県松戸市秋山600
 北総鉄道「北国分」「秋山」駅より徒歩10分、JR「松戸」駅よりバス19分、JR「市川」駅よりバス22分 TEL 047-392-8111  0800-800-8442
H P veritas.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会(要予約)
06月26日(土)9:30~
入試説明会(要予約) 各回9:30〜
10月16日(土)、11月6日(土)、12月11日(土)、1月8日(土)
オープンスクール(要予約)
07月11日(日)9:30〜
08月09日(月・振休)9:30〜
08月29日(日)13:30~
個別相談会(要予約) 各回9:30〜
11月13日(土)、11月27日(土)、12月25日(土)、12月26日(日)
3・4・5年生対象学校説明会(要予約) 各回9:30〜
11月27日(土)、2022年2月12日(土)、3月12日(土)
聖徳祭(文化祭)
09月25日(土) 9:00~15:00
09月26日(日) 9:00~15:00

※学校説明会を10:00~開催。要上履き

■新型コロナウイルス感染症予防対策のため、大幅に日程および内容を変更する場合があります。HPで確認のうえ、ご予約ください。

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