受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「21年9月号」より転載/21年8月公開)

山手学院
中学校・高等学校

2021年度も高い進学実績を実現
「失敗経験」が学ぶ意欲を刺激する

 山手学院中学校・高等学校は、1966年の中学開校以来、「世界を舞台に活躍でき、世界に信頼される人間」の育成を建学の精神として、教育活動に取り組んできました。コロナ禍においても、オンライン端末を活用したハイブリッド授業や、留学の代替プログラムを実施しており、その成果は大学合格実績にも表れています。進路指導部部長の片山真巨人先生と国際交流部部長の永野浩樹先生に、同校の進学実績を支える教育の特色についてお聞きしました。

国公立大学に95名が合格
MARCHの合格者数も増加

進路指導部部長
片山 真巨人 先生

 高い大学合格実績を誇る山手学院では、今春も国公立大学に95名、早慶上理に216名が合格。MARCHの合格者も555名と昨年より50名多く、コロナ禍においても例年と変わらない進学実績を実現しています。

 その理由について、進路指導部部長の片山先生は「オンライン授業をいち早く開始できたため」と話します。「もともと、4月からオンライン授業を取り入れようと、生徒全員にタブレット端末を配布するなどの準備を進めていました。そのため、政府からの休校要請に対しても、大きな混乱もなくオンライン授業を開始することができたのです。カリキュラムの遅れを招かなかったことが、例年と変わらない進学実績を実現できた最大の理由だと思います」

 オンラインでも、生徒たちが楽しく学べるように工夫を凝らしました。たとえば理科では、授業動画を配信するだけではなく、家庭にあるものを用いた実験も行いました。紫キャベツを使って緑色の焼きそばを作るなど、週に1~3回の実験を実施。身の回りのものへの興味を引き出しました。

 「オンライン授業を行うなかで、生徒からの質問に対する回答をほかの生徒も共有できるなど、オンラインならではの利点を多く発見することができました。2021年度はこの経験を生かし、対面授業とオンライン端末を組み合わせた、ハイブリッド授業をさらに展開させたいと考えています」と、片山先生は今後の展望を語りました。

うまく話せない悔しさが
さらなる飛躍につながる

国際交流部部長
永野 浩樹 先生

 同校は、創立時から国際教育に力を入れていることでも知られています。2020年度は、通常なら中3生全員が参加するはずだったオーストラリア・ホームステイの代替行事として、「Power in ME」と称した3日間のプログラムを実施しました。これは、国内のいろいろな大学で学ぶ留学生数十名を招き、少人数のグループで、留学生に英語で質問をしたり、近隣の観光地を案内したりするというもの。最終日には、3日間の活動をまとめ、英語でプレゼンテーションや質疑応答を行いました。

 「生徒たちには非常に良い刺激になりました。ネイティブの留学生を目の前にして、うまく話せない生徒もたくさんいたようですが、考えをもっときちんと伝えられるようになりたい、相手のことをもっとよく知りたいと、英語を学ぶ強いモチベーションにつながったようです」と、国際交流部部長の永野先生は手応えを感じています。

 生徒の英語学習への意欲を刺激するプログラムはほかにもあります。中3と高1・2を対象とした希望制の「エンパワーメントプログラム」では、「Power in ME」と同様に日本で学ぶ留学生を招き、少人数のグループをつくって英語によるディスカッションを4日間にわたって行います。プログラム実施中は、外国の文化など多様なテーマについて話し合い、何度もプレゼンテーションを行う、まさに“英語漬け”の日々を過ごします。希望制のプログラムのため、参加者は英語学習に対して強い意欲を持っていますが、最初はうまく話せず、悔しい思いをする生徒がほとんど。それでも、プログラムの最終日には、初日には想像もできないほどの自信に満ちた表情で、堂々と英語を話すようになるそうです。

 「英語教育においては、各プログラムでの失敗経験と、それを克服する経験を繰り返すサイクルをつくることがとても重要だと考えています。悔しい思いをすると、『次こそは』と決意を新たにします。学ぶ意欲を途切れさせず、自発的な学習を促すことができるのです。こうしたサイクルによって、大学受験まで生徒の意欲を持続させていることが、本校の強みの一つです」と永野先生は説明し、「失敗こそが学びのエンジンになるのです」と強調しました。

GLPの一つ「エンパワーメントプログラム」の様子。留学生との議論を通じて、国際感覚を培います

国際交流プログラム「Power in ME」の最終日の様子。3日間の成果をまとめ、英語で発表しました

新たなキャリア教育を開始
個性を伸ばし、未来への道を開く

 同校では、昨年度から、国際教育の一環としてグローバルリーダープログラム(GLP)を実施しています。その目的は学力テストでは測れない、生徒の「非認知能力」を培うこと。たとえば、先ほど紹介したエンパワーメントプログラムもGLPの一つです。こうした英語に関連したプログラム以外にも、SDGs(持続可能な開発目標)を達成するための方法をグループで考えて実践したり、身の回りの問題を解決するためのコンテンツを企画・制作したりと、生徒たちの創造力とそれを発揮するための知識も育みます。

 GLPの狙いの一つは、非認知能力のなかでも、特に「対話する力」を伸ばすことにあると永野先生は指摘し、その理由をこう説明します。「中学生は、コミュニケーション力がまだまだ未熟です。たとえば国際交流プログラムでは、英語力があっても、自分の意見をまとめて発信する力がなければ、吸収できる学びが少なくなってしまいます。対話力は一朝一夕で身につくものではないため、本校では中1から、課題解決に取り組むプログラム『プロジェクトアドベンチャー』などによって対話を深める力を育てています。今後はGLPを通して、学びの土台となるコミュニケーション力、対話する力をさらに伸ばしていきたいと考えています」

 昨年度のGLPでは、『身の回りに変革を与えるイノベーターになろう』をテーマに、災害時に使用できるテントとポンチョを一体化させた商品を作るなど、教室のなかだけではできない学びを実践したそうです。「生徒の『非認知能力』を伸ばすために、これからもさまざまな試みを行っていきます」と、永野先生は話します。

 最後に、片山先生と永野先生は、同校をめざす受験生に次のようなメッセージを送りました。

 「山手学院は、たくさんの経験と失敗を楽しく積み重ねながら、『自分らしさとは何か』を発見できる学校です。本校の生徒は、楽しく学ぶことにかけては、すばらしい才能を持つ子ばかり。われわれ教員も、そんな生徒たちから日々刺激を受け、新たな発見をしています。充実した6年間を過ごしたいという受験生は、ぜひ、本校の入試にチャレンジしてください」

《学校のプロフィール》

山手学院中学校・高等学校

所在地
 〒247-0013 神奈川県横浜市栄区上郷町460
 JR根岸線「港南台」駅より徒歩12分 TEL 045-891-2111
H P www.yamate-gakuin.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

《各種行事日程のお知らせ》

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11月06日(土)10:00~12:00
11月27日(土)14:00~16:00
入試直前説明会(要予約)
01月15日(土)10:00~12:00

※日時や内容が変更になる場合があります。
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