受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

School Now

(「22年7月号」より転載/22年6月公開)

光英VERITAS
中学校・高等学校

探究的な「英語・グローバル教育」で
地球規模の課題に向き合う実践力を培う

 2021年4月に現校名に変更し、共学校となった光英VERTAS中学校・高等学校。建学の理念である「和」の精神の下、人間教育を礎とした先進的なプログラムを実践しています。学校生活全体に波及させているのが、「ヴェリタス・トルネード・ラーニング」と呼ばれる連鎖的探究学習です。「理数・サイエンス教育」「小笠原流礼法」とともにその軸となる「英語・グローバル教育」について、英語科の冨田万貴子先生に伺いました。

小笠原流礼法で学ぶ日本の伝統が
国際交流のツールとなる

 育成する生徒像として「人・社会・自然に貢献する、地球を守る自覚と実践力のある次世代リーダー」を掲げる光英VERTAS中学校・高等学校は、全教科にグローバル教育を取り入れています。英語は、グローバル教育における重要な要素として位置づけています。

英語科教諭
冨田 万貴子 先生

 英語の「4技能5領域」として、「読む」「聞く」「書く」「話す(コミュニケーション・プレゼンテーション)」のスキルを向上させる取り組みの一つが、iPadを使った「英語多読活動」です。朝学習の時間に週2回、中1から高2までの全生徒が行います。英語科の冨田万貴子先生は、多種多様なジャンルのなかから本を選ぶポイントとして、「自分の興味・関心にマッチすること」「辞書を引かなくても理解できるレベルであること」を挙げ、「途中でやめずに読み続け、たくさんの英文に触れると、次第に読解力・語彙力が伸びていきます。また、お薦めの1冊を英語で紹介するプレゼンテーションの場も設け、アウトプットにつなげています」と説明しました。このほか、外国人教員による週2回の「英語CP(コミュニケーション&プレゼンテーション)」では、英語劇などのアクティビティーを通して発信力を養います。また、全学年が対象の「オンライン英会話」は、生徒自身が「相手に伝わる喜び」を感じ、学習意欲の向上にもつながっています。

 英語学習と連動したグローバル教育も充実しています。中学では、台湾の中学生と英語で文通をする「ペンパルプログラム」が昨年度から始まりました。「アニメの話題など、互いに趣味・趣向が合う同年代同士の生徒が楽しそうに交流しています」と冨田先生。高2は英語の授業のなかで、オーストラリアの姉妹校締結を予定しているMoruya High Schoolの生徒とオンラインで交流を深めました。「生徒がみずから着付けた浴衣姿で礼法室から配信し、現地の生徒からリクエストされた日本語のことばを毛筆で書いて披露しました。本校では全学年で週1回、小笠原流礼法の授業があり、校内の礼法室で礼儀作法から和服の着付けまでを幅広く学びます。それは、このような国際交流の場で生かすことができるだけでなく、自国の文化を見つめ直す機会にもなります」と冨田先生は話します。さらに、6月には、クアラルンプールで開催された“Malaysia-Japan Festival 2022”という大規模な祭典にオンラインで参加しました。

SDGsや環境問題も重点的に扱い
真のグローバルリーダーを育成

5月27日に行われた、台湾の新民高級中學とのオンライン交流の様子

 英語に関する年間行事も多彩です。たとえば、入学前の春休みには英語に親しむ「入学前英語研修」が行われます。ほかにも、英語でディスカッションや外国人への街頭インタビューに挑戦する“The Super Fun English Experience”(中1~3の希望者対象)、中1全員でアクティビティーに取り組みながら一日中英語漬けで過ごす“Tokyo Global Gateway”などがあります。

 また、国際理解教育として、JICAの職員による講演会や、衣料品メーカーによる学習プログラムを実施し、発展途上国の実情を学んでいます。このほか、毎朝のホームルームで新聞の1面に触れ、SDGs(持続可能な開発目標)についてのプレゼンテーションなども行っています。冨田先生は「変化の激しい現代を生き抜くには、地球規模の課題をしっかり理解することが大切です。そのために、世界共通語である英語を身につけさせたうえで、世界へと視野を広げる多彩な取り組みを行っています」と話しました。

 海外留学プログラムも充実していて、オーストラリア修学旅行(中2)、イギリス語学研修(希望者対象)、ニュージーランドターム留学(希望者対象)などを企画しています。また、同校は2019年よりAFS(高校生の交換留学を主な活動内容とする国際教育交流団体)のホストスクールに登録されました。交換留学は異文化を理解・体験できる貴重な機会となり、今年度は数名の生徒がイタリアをはじめ、世界各地の高校で学ぶ予定です。さらに、「早稲田大学異文化交流センター」との連携による交流プログラムでは、留学生と協働学習をする機会があります。生徒は自己表現力や語学力を高めることの重要性を知るとともに、多様な角度から思考を深めるきっかけにもなっています。そのほか、留学を専門に扱う企業と提携して、海外大学に推薦入学できる制度も設けており、所定の成績を取れば、卒業後はアメリカやカナダの一流大学への留学も可能となりました。冨田先生は「将来的には、海外大学に進学することが当たり前のような環境を整えていきます」と結びました。

Student's Voice
「苦手意識のあった英語が
好きになりました」

浅見 優希くん(中2)

 ぼくはバドミントン部に所属していますが、今年は男子の後輩が入部したので、とてもうれしいです。中1のころに参加した学校行事では、「入学前英語研修」が思い出に残っています。外国人の先生が中心となり、英語でゲームをしたり、自分たちでデザインしたマークをチームごとに発表したりして、友だちづくりのきっかけにもなりました。夏休みには“The Super Fun English Experience”に参加しました。外国人の先生による指導の下、万華鏡作りや紙すき体験をして、楽しみながら英語に触れられたので、それまでは苦手意識のあった英語が好きになりました。

 日々の学習には、友だちとわからないことを教え合いながら取り組んでいます。また、「ヴェリタスアフタースクール」という自習室に週3回ほど通っています。落ち着いた雰囲気なので、読書やプレゼンテーション用の原稿作成にぴったりです。大学生のチューターが常駐しているので、いつでも質問できるのも良いところです。

 ぼくは、英語教育に力を入れている点や礼法の授業がおもしろそうだと思い、光英VERTASを選びました。実際に入学してみて、これらの授業が充実していることを実感しています。

《学校のプロフィール》

光英VERTAS中学校・高等学校

所在地
 〒270-2223 千葉県松戸市秋山600
 北総鉄道「北国分」「秋山」駅より徒歩10分、JR「松戸」「市川」駅よりバス20分 TEL 047-392-8111
 フリーアクセス 0800-800-8442
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《各種行事日程のお知らせ》

学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。
https://www.veritas.ed.jp/admission/jhs/info_session.html

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