受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「17年10月号」より転載/17年9月公開)

実験・観察を重視した理科教育で
みずから考え、発信する力を育てる

 「普遍的な愛で他者に尽くす人間の育成」をめざすカリタス女子中学高等学校は、キリスト教に基づく人間教育を重んじる一方、生徒の主体的・能動的な学習姿勢の育成にも力を注いでいます。特に理科では、自然と人間のかかわりを理解することを目的に、さまざまな実験や校外学習を実施。多様なプログラムを通して、生徒の「考える力」を育てる同校の理科教育について、入試広報委員長の引地一男先生に伺いました。

中1・2は週1回理科実験を実施 校外学習では地域への理解を深める

多摩川で観察「タマロジー」  カリタス女子中学高等学校の理科教育の特徴としてまず挙げられるのが、実験の多さです。知識や技術の習得はもとより、理科への興味・関心を引き出すために、中1・2では週1回、2年間で約70回の実験を実施しています。また、約40人のクラスを2分割して実験の授業を行うことで、「きめ細かい指導を徹底するとともに、生徒一人ひとりの意欲的な参加を促します」と引地先生は話します。

 一方、中学で実施する校外学習「Tamalogy(タマロジー)」では、同校から徒歩10分の距離にある多摩川や多摩丘陵に赴き、河原の植物観察(中1)、水生昆虫の観察(中2)、生田緑地での地学実習(中3)など、学年ごとのカリキュラムで自然を探究。自然環境の形成や人間とのかかわりを学びながら、地域に対する理解と関心を深めます。

 このほか、希望者対象の新江ノ島水族館見学や、観音崎・長瀞・箱根(3年一巡)への地学巡検など、校外研修のプログラムは多彩です。7月中旬に行われた尾瀬野外研修は今年で36年目を迎え、中2から高2までの希望者19人が参加。2泊3日で約30キロの道のりを踏破しながら、尾瀬の草花や生物と触れ合いしました。

「書く」作業で培う発信力 理科教育は生徒の進路にも影響

高2化学のプレゼンテーション 同校では、生徒の思考力・判断力・表現力の育成に向けて「発信力教育」を実践しており、さまざまな場面で「書く」課題を設けています。理科でも、身近な樹木について調査し、1枚のポスターにまとめる「樹木ウォッチング」や、多摩動物公園で1種類の動物を長時間掛けて観察する「動物園実習レポート」などの課題があり、写真やスケッチ、図版などを多用した、完成度の高い作品が毎年提出されます。

 さらに高校では、実験の結果や考察、グループ研究の成果などを報告する際に、パワーポイントを使用したプレゼンテーションも行います。「高校生ともなると内容の質も上がり、なかには英語での発表に挑戦する生徒もいます」と引地先生。中学から「書く」作業を積み重ねることによって、生徒たちの表現力、プレゼン力は着実にアップしつつあるようです。

 また、こうした理科教育は生徒の進路にも大きな影響を与えており、理系や医歯薬系への進学を希望する生徒が増加。これに伴い、昨年、今年と高2・3では理数クラスが2クラスになっています。最後に引地先生は、「自然も人間社会も、個々が独立しているのではなく、関連し合って成り立っています。本校の理科教育を通して、そうした総合的な学びを体験してほしいですね」と結びました。

《学校のプロフィール》

カリタス女子中学高等学校

所在地:〒214-0012 神奈川県川崎市多摩区中野島4-6-1
交 通:‌JR南武線「中野島」駅より徒歩10分、
     JR南武線・小田急線「登戸」駅より徒歩20分、
     またはバス5分
TEL:044-911-4656
H Phttps://www.caritas.ed.jp/ 別ウィンドウが開きます。

Information

学校説明会
10月29日(日)10:00~
入試説明会・入試過去問解説(要予約)
11月23日(木・祝)9:30~、14:00~
カリタスDEナイト(要予約)
11月  8日(水)18:00~
12月20日(水)18:00~
カリタス見学会(要予約)
12月  9日(土)14:00~

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