受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「19年10月号」より転載/19年9月公開)

横浜女学院
中学校高等学校

「CLIL」を活用した実践的なプログラムで
「真の」グローバルな人材を育成

 「キリスト教教育」「学習指導」「共生教育」の三つを教育理念に掲げる横浜女学院中学校高等学校。スーパーグローバルハイスクール(SGH)アソシエイト指定校として、国際的な社会問題を扱う探究型学習「ESD」と、教科学習と英語教育を組み合わせた内容言語統合型学習「CLIL」を導入し、独自のカリキュラムを実践しています。ここでは、エネルギー問題をテーマとした高2の「コミュニケーション英語」の授業の様子をレポートします。

現地の人と接する機会を通じて、
テーマについての理解を深める

ESDの一環として行われる発表  「世界の人々と協働できる女性の育成」をめざす同校では、「ESD」と「CLIL」を教育の柱に据えた充実のカリキュラムを実施しています。ESD(持続可能な開発のための教育)とは、討論やプレゼンテーションを通じて、環境問題をはじめとする現代社会の課題を解決する力を養うことを目的とする教育です。さらに同校では、ESDの時間に日本語で学習した時事問題や、理科や社会科などの教科を、周囲と協働して英語で学ぶ授業を展開しています。これが内容言語統合型学習「CLIL」です。

 この日、編集部が取材したのは、高2の「コミュニケーション英語」の授業です。テーマは「世界のエネルギー問題」について。45分授業を2コマ続けて実施し、自然エネルギーを開発する企業で働く多様な国籍の社員7名を交えて、英語でディスカッションを行います。生徒たちはこの日のために、数コマの授業を通してエネルギー問題の基礎的な知識や専門用語について学び、準備を重ねてきました。

 まずは、4~5人のグループに分かれ、社員が一人ずつその輪に入り、ハンドゲームで緊張をほぐします。教室内が和やかな雰囲気になったところで、いよいよディスカッションの開始です。エネルギーに関係のある話題であれば内容は自由なので、「火力発電」によって引き起こされる「温暖化」から話を広げるグループもあれば、「原子力発電」の危険性について議論するグループもありました。

 英語科主任の白井龍馬先生は、「毎回取り上げたテーマの集大成として、外部のネイティブの方との交流の場を設けるのは、語学力の向上を図るためだけではありません。それぞれの分野の専門家から、各テーマに関する各国の最新事情について学ぶためでもあります」と話します。

「本物」に触れることで、
学ぶことの本当の意味を知る

授業当日の様子。各グループで活発に意見が飛び交います  広報委員長で理科教諭の宮下直樹先生によれば、「CLILの授業でうまくコミュニケーションができない理由は、専門的な知識不足、もしくは英語の語彙力不足のどちらかが考えられます。この課題に直面した生徒たちは、みずから意欲的に学ぶ姿勢を見せてくれます」とのこと。これは、中3のときに生徒全員が参加するニュージーランド研修においても同様で、姉妹校の学生とうまく意思疎通ができなかった生徒たちは、その悔しさをばねに大きく成長するそうです。

 最後に、宮下先生に今後の展望をお聞きしました。「英語に限らず、ほかの教科でも、授業で扱うテーマについての専門家や現地の人と接することで、さらに見識を広げてほしいと思います。そして、学校で学ぶさまざまな教科が、実際に社会で役に立つということを明確にイメージできるようになってほしい。そのために、今後も『本物』に触れる機会を増やしていく考えです」

《学校のプロフィール》

横浜女学院中学校高等学校

所在地:〒231-8661 神奈川県横浜市中区山手町203
交 通:JR根岸線「石川町」駅徒歩7分
TEL:045-641-3284
H Pwww.yjg.y-gakuin.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

Information

【学校説明会】要予約

10月  2日(水)10:00~
11月16日(土)10:00~
12月21日(土)  9:15~
  1月11日(土)  8:30~

【ミニ説明会】要予約 20組限定

10月25日(金)10:00~
11月18日(月)18:30~

【なでしこ祭(文化祭)】要予約

11月  4日(月・振休)・5日(火)
10:00~15:00

ページトップ このページTopへ