Spotlight
(「20年9月号」より転載/20年8月公開)
聖学院中学校・高等学校
海外の名門大学への進学者が増加
PBL型の探究プログラムがその背景に
創立以来、キリスト教に根ざした人間教育を行う聖学院中学校・高等学校。「Only One for Others」(他者のために生きる個人)を教育理念に掲げ、多様な海外研修や、PBL(問題解決)型の探究プログラムなどを展開し、グローバル人材の育成をめざしています。海外大学への合格実績も着実に伸ばしている同校。広報部部長の児浦良裕先生と、9月に海外名門大学進学を控えた2人の卒業生に話をお聞きしました。
「原体験」を大切にした海外研修で
世界に通用する人間力を養成
今春の卒業生でペンシルバニア大学に進学する山本康太さん(右)と、ワシントン大学に進学する杉山天望さん(左) 近年、海外の難関大学に多くの進学者を輩出している同校。その背景には、きめ細かい英語教育のほか、生徒が主体性を持って取り組める海外研修や、中学段階から豊富にそろえたPBL型の探究プログラムがあります。
同校の卒業生で今年、ペンシルバニア大学に進学する山本康太さんは、高3のときにカンボジアの社会起業家を支援する研修に参加。「ラベンダージープ」という女性ドライバーによる現地ツアーのプロジェクト・リーダーとして、仕事内容の提案からプロモーション動画の作成、SNSでの宣伝まで行いました。山本さんは「リーダーとしてみんなを成功に導けたことに達成感を感じました。この経験は大学進学後も、また、社会に出てからも役立つと思います」と話します。
一方、ワシントン大学に進学する杉山天望さんは、高校3年間、「みつばちプロジェクト」という有志の団体に所属していました。これは、校内の養蜂場でハチミツを採取し、社会とのかかわりを学ぶことを目的とするもの。杉山さんは高3でリーダーを努め、「最終的に会社を起業して、自分たちのプロジェクトの広め方などを考えたことで、思考力や問題解決力が身につきました」と振り返ります。
海外大学への入試は、入学審査基準となるテストのスコアはもちろん、エッセイの内容、課外活動やコンテストの受賞歴なども評価の対象となります。山本さんと杉山さんも、習熟度別の英語の授業では、中1から、帰国生など英検®2級以上を持つ生徒を対象とするSSコースに所属し、そこで優秀な成績を収めていますが、海外の名門大学は、それだけでは評価してくれません。児浦先生は、「2人の在学中に取り組んだ課外活動が合格の決め手になったのではないか」と分析します。
新たなプログラムを導入し
海外大学を志願しやすい環境に
同校では今後、海外大学への進学希望者が増加することを想定して、英語SSコースの授業改訂をしました。現在は、ネイティブ教員の指導の下、プレゼンやエッセイの練習を行うほか、英字新聞などを使って社会問題に触れ、ディスカッションをしながら、実践的な表現方法を学べるようにしています。また、アメリカやイギリスの難関大学が加盟するUPAA協定校推薦制度を設置し、進学体制も整えました。
さらに、2021年度より高校グローバルイノベーションクラスを新設。学校独自の科目として、SDGs(持続可能な開発目標)を英語で学ぶ「Immersion」や、すべてが探究・PBL型の授業で構成される「STEAM」のほか、課題解決に向け、生徒が協働・研究活動を行う「PROJECT」の三つを設定し、グローバル社会を生き抜く思考力や表現力を養っていきます。
「英語を学ぶ」ではなく、「英語で学ぶ」というCRILL学習を行い、グローバル社会に役立つ英語力を養成する同校。今後の新しい取り組みに期待が高まります。
※英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
《学校のプロフィール》
聖学院中学校・高等学校
●所在地:〒114-8502 東京都北区中里3-12-1
●交 通:JR山手線「駒込」駅東口より徒歩5分、東京メトロ南北線「駒込」駅3出口より徒歩7分
●TEL:03-3917-1121
●H P:www.seig-boys.org

Information
【学校説明会】要予約
8月29日(土)10:00 ~
9月26日(土)10:00 ~
10月24日(土)14:30 ~
11月 6日(金)18:30 ~
11月28日(土)10:00 ~
12月19日(土)10:00 ~
1月 9日(土)10:30 ~
【授業見学会】
10月 3日(土)11:30 ~
【創立114周年記念祭(文化祭)】
11月 2日(月)、 3日(火・祝)
10:00~15:00
※日時や内容が変更になる場合があります。学校ホームページで必ずご確認ください。
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