Spotlight
(「20年9月号」より転載/20年8月公開)
法政大学第二
中・高等学校
付属校ならではの生きた学びで
「出会い、向き合い、『自分』をつくる」
建学の精神に「自由と進歩」を掲げる法政大学の付属校として、1939年に開校した法政大学第二中・高等学校。長らく「知の担い手」となる男子の育成に努めてきましたが、2016年の新校舎完成を機に女子にも門戸を開き、現在は活気あふれる文武両道の共学校として、中高大の10年一貫教育を行っています。そんな同校の教育の特色について、校長の北詰昌敬先生に伺いました。
他者との交わりのなかで
自分自身の“質”を高める
校長 北詰 昌敬先生 同校が共学化したのは、2016年のこと。多様性を尊ぶ世界の流れも踏まえた改革で、これを機に新たなスローガン「出会い、向き合い、『自分』をつくる」を制定しました。以来、さまざまな学問に触れ、自身の内面をしっかりと見つめる教育を実践していますが、「本校が特に重視するのは、自分とは異なる他者との出会いです」と校長の北詰昌敬先生は言います。多様な人々と手を取り合い、課題解決に尽くそうとする姿勢は、これからのグローバル社会を生きるうえでは重要です。この精神を育むため、同校ではあえてクラスも均等に編成。高校からの入学生とも混合クラスで学び、個性豊かな仲間と互いに刺激を与え合っています。
もちろん、単に同じ時間を共有するだけでは、真の相互理解は望めません。同校では「対話」を大切にしており、日々の授業でも討論や発表を多く実施。生徒は活発なディスカッションを通して、多角的な視点を養っています。
また、各種行事の運営も生徒が担当します。「時には対立も起こりますが、互いに歩み寄って体育祭などを作り上げる生徒の姿は、本当に頼もしいですね」と北詰先生。こうした良き共同の経験は、法政大学が掲げる「自由を生き抜く実践知」にもつながっています。
大学受験にとらわれず
未来につながる学びを実践
付属校ならではの豊かな学びを支える多機能なキャンパス 異文化に触れる機会が多いのも、同校の特色の一つです。希望制の海外研修や留学制度を用意しているほか、海外からの留学生の受け入れにも積極的です。生徒による「国際交流委員会」も設置し、留学生のサポートやインターネットを介した海外の中高生との交流、留学を終えた生徒の報告会なども行っています。
一方、教科教育では、基礎学力を高めるのは当然として、図書館を使った探究型授業なども実施。生徒は資料の調べ方やまとめ方を一から学び、中3の社会では卒業レポートも作成します。
こうした学びは、大学受験にとらわれない付属校だからこその魅力に満ちています。進路については、卒業生の約9割が法政大学に進むため、高3の3学期は進学予定の学部ごとのクラスに再編成。春からの学びに直結する授業を行うのも同校ならではです。
「たとえば、法学部進学者は模擬裁判に挑むなど、生徒は自分でテーマを決めて調査・研究・発表を行います。こうした経験を積むことで、進学予定の学部での学びに対する心構えができるようです」と北詰先生は話します。
このように、同校が重視するのは、未来につながる「生きた学び」です。知識を習得するだけではなく、それを活用する力を育む教育は、今後ますます注目されるに違いありません。
《学校のプロフィール》
法政大学第二中・高等学校
●所在地:〒211-0031 神奈川県川崎市中原区木月大町6-1
●交 通:JR南武線「武蔵小杉」駅より徒歩12分、JR横須賀線「武蔵小杉」駅より徒歩15分、東急東横線・目黒線「武蔵小杉」駅より徒歩10分
●TEL:044-711-4321
●H P:www.hosei2.ed.jp
Information
【中学校学校説明会】要予約
9月12日(土)10:00~
9月26日(土)10:00~
10月17日(土)14:30~
11月21日(土)14:30~
※9月19日(土)、10月11日(日)、11月8日(日)にオンライン説明会を実施
【学校公開日】要予約
9月5日(土)10:30~
※すべて変更の可能性があります
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