Spotlight
(「20年10月号」より転載/20年9月公開)
横浜女学院
中学校高等学校
ESDとCLILを2本柱とした学びで
世界で活躍する女性を育てる
キリスト教精神に基づく「愛と誠」を校訓に掲げる、横浜女学院中学校高等学校。ESD(持続可能な開発のための教育)を重視しており、世界の問題について考え、解決に向けて行動できる人を育てる探究型学習を導入する一方、教科学習と英語学習を組み合わせた内容言語統合型学習「CLIL」にも力を入れています。特色ある同校の教育について、広報主任の宮下直樹先生に伺いました。
世界で起きている社会問題を
自分の目線でとらえる「ESD」
ESD活動の一環として、ブルーアースプロジェクトに参加。環境問題について学びました 横浜女学院中学校高等学校では、「ESD(持続可能な開発のための教育)」と、「CLIL(内容言語統合型学習)」を2本柱とした、独自の教育を行っています。
「ESD」の目的について、宮下先生はこう説明します。「世界の問題について考え、解決に向けて行動する過程で、思考力やデータ分析力を養うことが狙いです。世界の一員としての自覚を持ち、あらゆる社会問題を自分の問題としてとらえるきっかけになればと思います」
CLILの授業の様子。互いに意見を交わします 毎週水曜日には「ESD Time」という時間を設け、生物多様性・エネルギー・多文化共生・国際の4分野からテーマを決めて話し合います。1年間かけてワークショップやフィールドワークに取り組んだ後、成果を論文にまとめて発表します。「生徒たちには、世界の人々が抱える苦しみを人ごとのようにとらえず、自分にできることは何かを真剣に考えてほしいと思います。そうすることが、豊かな人間性の育成にもつながるのです」
各教科を英語で学ぶ「CLIL」
英語で発信する力を養う
「CLIL」では、ESDで扱うテーマや、理科などの英語以外の教科を「英語で」学びます。「英語科の教員と連携しながら授業を進めます。たとえば、わたしと英語科の教員で行ったCLILでは、さまざまな感染症について英語で学ぶだけではなく、〝横浜で感染症が発生した〟という設定で、英語で注意喚起をする課題にも取り組みました」と宮下先生。プログラムの最終授業では、ドイツのヨハネス・グーテンベルク大学マインツの教授を招いてプレゼンテーションを行ったそうですが、「全員が堂々と発表してくれました」と、生徒たちの成長に手応えを感じています。
同校では、2018年度から国際教養クラスを新設し、従来の普通クラスと特進クラスをアカデミークラスに一本化しました。国際教養クラスでは、英語教育と国際教育により一層力を入れ、国際社会で通用する知識と教養の習得をめざすとのこと。ESDとCLILを足がかりとして、国際社会に関する視野を広げていく予定です。
今後の展望について、宮下先生はこう話しました。「コロナ禍において、新しい授業の形を模索するなかで、オンラインだからこそできるアイデアも生まれました。今後は、ICTツールを積極的に用いながら、ESD・CLILのプログラムをより充実させようと考えています」
《学校のプロフィール》
横浜女学院中学校高等学校
●所在地:〒231-8661 神奈川県横浜市中区山手町203
●交 通:JR根岸線「石川町」駅徒歩7分
●TEL:045-641-3284
●H P:www.yjg.y-gakuin.ed.jp
Information
【学校説明会】要予約
10月 1日(木)10:00~
11月14日(土)10:00~
12月19日(土) 8:30~
1月 9日(土) 8:30~

【ミニ説明会】要予約 20組限定
10月23日(金)10:00~
11月16日(月)18:30~
※日時や内容が変更になる場合があります。学校ホームページで必ずご確認ください。
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