受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「21年6月号」より転載/20年5月公開)

東京農業大学
第一高等学校中等部

学ぶことの「楽しさ」を分かち合う
生徒と教員で共に創る「一中一高ゼミ」

 体験・経験・観察などを通して、学ぶことの楽しさやおもしろさを見いだす「実学教育」を展開している東京農業大学第一高等学校中等部。教育理念は、実学で「知」を耕し深めていくという「知耕実学」です。2018年度よりスタートした「一中一高ゼミ」では、教科や学年の枠を超えて、生徒みずからが学びに向かうための知的好奇心を養います。同校の取り組みについて、進路指導部部長である奥田修司先生と主任の岡田康介先生に伺いました。

「知」の裾野を広げ「知」を磨く
自由参加で自主性を尊重

「一中一高ゼミ」は、指揮者指導のゼミや、英文学に登場する食べ物を実際に作るゼミなど、生徒の知的好奇心をくすぐる印象的なテーマばかりです 「一中一高ゼミ」の特徴は、学年や教科の垣根がなく自由に参加できるところ。掲示板での告知だけで生徒が自分で情報を入手し、主体的に参加することを大切にしています。「用意したテーマに興味を持った生徒が来てくれるので、こちらの問い掛けにきちんと答えてくれますし、教員も含めた参加者全員で楽しく学んでいます」と岡田先生は言います。

 教員の趣味が反映されているゼミが多いのも特徴で、実際に 「60・70年代ロックが好き」と言う岡田先生は、「ロックンロール入門」と題したゼミを開講。音楽そのものを楽しみながら、曲が作られた時代背景や社会情勢にも触れ、「曲に込められた差別や戦争に対するアーティストの思いなども説明・推測しながら、生徒と共有・議論した」と言います。

 さらに、2020年度からは東大合格を目標とする「Tゼミ」もスタート。その一環として、中3以上を対象に「D模試」という校内オリジナル模試を実施しています。「東大レベルの模試なので1問も解けない生徒もいます。しかし、それに挑戦し、一日がかりの解説を受けることで、『自分もがんばれるかもしれない』という気持ちになる生徒が多く、D模試の刺激は大きいです」と、奥田先生は語ります。

知的好奇心の養成が
高い目標に挑戦する自走力を育む

学年の枠がないので先輩が後輩に教える機会が増えます。一部のゼミではOB・OGによる講演もあり、同校ではこのような循環も大事にしています

 「Tゼミ」設立の背景には、東大をめざす生徒が年々増えていることが挙げられ、それは一中一高ゼミの効果の表れでもあると言います。岡田先生は「一中一高ゼミに参加する生徒は、高2・高3になると、難関大学をめざす傾向があり、学問に対する意欲や興味・関心が養えていると実感しています」と話します。難関大学に合格するためには“良い答案”が書けるようになることが必要ですが、その前提として知的好奇心をしっかりと持つのが不可欠です。同校では、一中一高ゼミで学問的なおもしろさを知り、知的好奇心を醸成することで、高校生になって実際に入試問題を解くときに、きちんと問題意識を持って取り組めるようになるのだそうです。

 「一中一高ゼミもTゼミも、テーマは違えど、教員が『おもしろい』と思うことを生徒に伝えているという部分では同じなのです。学ぶおもしろさを知ることでみずから学びに向かい、われわれがおもしろいと感じることに共感する生徒がもっと増えてほしいですね」と、奥田先生は笑顔で話しました。

《学校のプロフィール》

東京農業大学第一高等学校中等部

所在地:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-33-1
交 通:小田急線「経堂」駅より徒歩15分、東急田園都市線「用賀」駅よりバス7分「農大前」下車
TEL:03-3425-4481
H Pwww.nodai-1-h.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

Information

【学校説明会】要予約

  9月19日(日)10:00~
10月24日(日)10:00~
  1月  9日(日)10:00~

【入試対策説明会】要予約

12月  5日(日)10:00~、14:00~

【体験授業・クラブ体験】要予約

  7月22日(木・祝)
    9:00~、10:20〜
  13:30〜、14:50〜

【桜花祭】(文化祭)

  9月25日(土)10:00~
  9月26日(日)10:00~

※変更の場合があります。詳細はホームページでご確認ください。

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