Spotlight
(「21年8月号」より転載/21年7月公開)
香蘭女学校
中等科・高等科
自分の世界を広げる「探究」は
すべての学びの礎
生徒それぞれが「賜物」を活かす
ライフデザイン
キリスト教の信仰に基づいた人間教育と高度な教養教育を土台とする香蘭女学校中等科・高等科。神様から与えられた「賜物」に気づき、一生をかけて大切に磨き、社会や人のために役立てていくことができる女性の育成をめざしています。6年間でその賜物をどのようにして見つけ、将来にどう活かしていくのか。教務部長の清水由起子先生と入試広報室長の桜井千枝先生に伺いました。
今年度スタートした「探究」
情報収集や課題解決の手法を学ぶ
1人で思考する生徒、パーテーションを挟んで意見交換をする生徒、それぞれが学びを深める探究の時間
同校では、今年度から中2・3で「探究」の授業を始めました。現在は、情報収集の方法やプレゼンテーションの仕方など、探究の基礎を学んでいるところ。清水先生は「探究はすべての学びにつながる『要』となるものです。その手法を身につけると、授業はもちろん、ホームルームや校外活動、部活動などにも生かすことができます」と話します。
授業では、好きなスピーチを選んで発表したり、読み物を読んで考えたことをビジュアル化して、説明したりする作業を行います。生徒は幅広いテーマと向き合うなかから問いを立て、その問いを考えるなかでまた新たな問いに出会います。その作業が繰り返されることで、思考が深まっていきます。教員はそれを支え、生徒は「神様からの賜物とは何か」を探しながら、歩みを進めていきます。
来年度からは高1・2でも「探究」を導入。高1では、自分でテーマを選び、論文を作成します。中等科の「探究」から積み重ねて、体系的に手法を学び、自分なりのテーマで執筆していく予定です。
卒業生がみずからの経験を語る
キャリアガイダンス
東急大井町線・池上線「旗の台」駅より徒歩5分の自然に恵まれた環境
やりたいことを見つけたら、それを将来どう生かすのかを考えることが、ライフデザインにつながります。その参考になるのが、卒業生によるキャリアガイダンス。社会人や大学生の先輩たちを招き、自分の進路選択について語ってもらいます。
社会人の卒業生の職業は、大学講師・テレビ局のディレクター・看護師・主婦などさまざま。生徒は「先輩が中高時代をどのように過ごしてきたか」を聞いて、今やるべきことを考えます。卒業生は「自分も先輩の話を聞いてがんばれたので、後輩の役に立ちたい」と、喜んで力を貸してくれるそうです。
「生徒が安心して自分の進路に進めるよう、きめ細かくサポートします」と語る桜井先生。この春の卒業生158名のうち6割の97名が、推薦入学制度のある立教大学に進学しましたが、推薦が決まった生徒も、英語やレポートなど大学につながる学習に手を抜かずに取り組みます。「一般受験をめざす生徒は『推薦の生徒もがんばっている』と刺激を受けます。また、推薦の生徒にも一般受験の生徒を応援する雰囲気があります」
最後に、清水先生と桜井先生から、受験生にメッセージをいただきました。
「生徒がお互いに認め合えて、誰にでも居場所があります。自分でやりたいことを探して、前に進みたい人には最適な環境です」(清水先生)
「人によってさまざまな道があっていい、と感じられる学校です。自分の賜物を見つけて、それを追究してほしいと思います」(桜井先生)
《学校のプロフィール》
香蘭女学校中等科・高等科
●所在地:〒142-0064 東京都品川区旗の台6-22-21
●交 通:東急大井町線・池上線「旗の台」駅より徒歩5分
●TEL:03-3786-1136
●H P:www.koran.ed.jp
Information
【学校説明会】要予約
9月18日(土)14:30~
11月12日(金)10:30~
【入試説明会】要予約、6年生対象
12月17日(金)10:00~、14:00~
【ヒルダ祭(文化祭)】
10月 2日(土) 9:00~16:00
10月 3日(日) 9:00~15:00
【バザー】
11月23日(火・祝)10:00~15:00
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