受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「21年10月号」より転載/21年9月公開)

横浜女学院
中学校高等学校

「探究学習」と「クロスカリキュラム授業」で
物事を深く、多面的にとらえる力を培う

 横浜女学院中学校高等学校は、創立以来、多角的かつグローバルな視野を持ち、国際社会に貢献できる女性の育成に取り組んでいます。この目標を達成するために、同校では「探究学習」と「クロスカリキュラム授業」に力を入れています。具体的にどのような学びなのか、社会科担当の岩田賢先生と、理科教育ファシリテーターの今井智章先生に伺いました。

当時の国民になりきって
歴史上の出来事を深く学ぶ

社会科担当 岩田 賢先生 同校では、2018年度から「国際教養クラス」と「アカデミークラス」の二つにクラスを分け、生徒の志望に合わせたカリキュラムを実践しています。このうち国際教養クラスでは、学びをより深めるために、探究学習を理科と社会で週に2時間行っています。

 「中2の社会では、『フランス革命ゲーム』という探究学習をします」と話すのは、社会科担当の岩田賢先生。18世紀末ごろのフランス国民になりきり、当時の格差社会を疑似体験します。「各生徒に、性別・身分・生活水準などが記された『身分カード』を配布して、自分がその立場にあるなら、どんな国になってほしいかを考えます。身分や資産状況の違いによって、生徒たちの答えはさまざま。公平とは何かといった、現代社会にも通じる普遍的なテーマとつなげることで、歴史上の出来事をより深く学びます」(岩田先生)

 中2の理科の探究学習では、生物と電気の単元を統合して、「電気で動く臓器の模型」を作成します。理科教育ファシリテーターの今井智章先生は、「ものづくりの過程で、失敗と工夫を繰り返しながら、電流や電圧など、電気の原理を体感的に学び、自分たちの体内にある臓器のしくみを再現することで、体がいかに巧妙につくられているかを感じてもらっています」と、経験から多くの学びを得られると説明します。

一つのテーマを
複数の視点で見つめる

理科教育ファシリテーター
今井 智章先生

 学びを深める試みとして、同校では「クロスカリキュラム授業」にも取り組んでいます。たとえば、技術革新といった「関連概念」を設定して、各教科でその概念に関連する話題を取り上げます。この教科横断型授業は、視野を広げ、物事をさまざまな側面から見る力を身につけることが狙いです。「電気は理科の単元ですが、いつ・誰が発明したのか、政治・経済にどのような革新がもたらされたのかなど、教科の枠を超えて考えることができます。一つの知識が、ほかの教科とどのようにつながるのか、複数の角度から物事を考えてほしいと思います」と今井先生。そして岩田先生もこう続けます。「ESD(持続可能な社会の発展のための教育)の授業で『平等』について扱った際、多くの生徒が歴史の授業で学んだことと照らし合わせて、完全な平等が本当に良いことなのか、批判的な思考を持って向き合っていました。別の側面から見るというクロスカリキュラムの成果が表れたと感じています」

 同校では今後、国際教養クラスのみならず、アカデミークラスでもこれらの学びを取り入れ、多面的に物事を考える力を伸ばしていくとのことです。

《学校のプロフィール》

横浜女学院中学校高等学校

所在地:〒231-8661 神奈川県横浜市中区山手町203
交 通:JR根岸線「石川町」駅徒歩7分
TEL:045-641-3284
H Pwww.yjg.y-gakuin.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

Information

【学校説明会】要予約

10月06日(水)10:00~
11月13日(土)10:00~
12月18日(土)09:15~
01月08日(土)08:30~

【ミニ説明会】要予約

10月25日(月)10:00~
11月15日(月)18:30~

※日時や内容は変更になる場合があります。詳細は学校ホームページでご確認ください。

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