受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

Spotlight

(「22年6月号」より転載/22年5月公開)

東京農業大学第一
高等学校中等部

“学ぶ楽しさ”を知って自走力を育む
芽生えた強い意志で「夢の創造と実現」へ

 実学によって「知」を耕し深めていく「知耕実学」を教育理念とする東京農業大学第一高等学校中等部。本物に触れる・体験する・考え実行するという三段階を経て、学ぶことの楽しさを見いだす「実学教育」を展開しています。今回は、この春、校長に就任した幸田諭昭先生と、「一中一高ゼミ」と「SDGs研究会」を担当する桐生正史先生に、お話を伺いました。

好奇心を養う「一中一高ゼミ」
学年を超え、教員も一緒に切磋琢磨する

「一中一高ゼミ」では、学年を超えた“あこがれの連鎖”が起こるのも魅力です 「本校の教育理念である『知耕実学』について、わたしは、とてもすてきなことばだと感じています。“本物”に触れて感じたことに対して、生徒たちは考え、判断し、表現していく。この過程は、学力を向上させるために必要不可欠です。生徒たちが『知耕実学』を通して夢を創造し、それを実現できるような学校をめざします」

 この4月に東京農業大学第一高等学校中等部の校長に就任した幸田諭昭先生は、こんなことばで、これからの抱負を語ってくれました。

 幸田先生は、「本校では、多種多様な行事やゼミが日々行われています。一つひとつをきちんと身につけられれば、やがて大きな力になるでしょう」と続け、なかでも「一中一高ゼミはとても良い取り組みだ」と言います。

 「一中一高ゼミ」とは、教科や学年の枠を超えて、生徒みずからが学びに向かう知的好奇心を養うゼミのことで、参加は自由。昨年度は年間で80もの講座が開かれ、教員の趣味が反映されているものが多いのも特徴です。担当の桐生正史先生は、「昨年は『東急線』というテーマから、『東急線と小田急線の都市計画の違い』についてまで話が発展したものがありました。生徒も教員も“この分野に興味のある一人の人間”として、授業とは違う感覚で切磋琢磨しています」と言います。

「SDGs研究会」では校外活動をサポート
夢に挑戦するさらなるエネルギーに

校長 幸田 諭昭先生

 一方で、昨年は外部で行われるコンクールの紹介や参加のサポートをする「SDGs研究会」が組織され、約15のチームがおのおのの大会に参加し、活躍しました。

 たとえば、金融知力普及協会主催の「高校生模擬起業グランプリ」に参加した生徒たちは、「修学旅行で使えるような、高校生ならではのフェイスパックを作りたい」と、東京農業大学の教授にコンタクトを取り、国産のエミューオイルを使用した自然派パックを開発して、金賞を受賞しました。「わたしたちが思っていた以上に、生徒たちはもっと主体的でエネルギーにあふれていました」と桐生先生は驚きます。また、ヤマハ主催の「ボーカロイド教育版作曲コンテスト」に参加した生徒たちは、中学校高等学校部門で最優秀賞に輝きました。これは、音楽科の教員による一中一高ゼミが発展したものだそうです。さらに、昨年秋に開かれた全日本高校模擬国連大会には2チームが参加。惜しくも世界大会への出場は逃したものの、「後輩たちには世界に行ってほしい」と、生徒主催で同好会を発足しました。

 「このような取り組みに参加してきた生徒は、学ぶ楽しさを知ることで、みずから“より深く”“より広い”学びに向かっていきます。そして、そのなかでどんなに高い目標にもチャレンジできるエネルギーが芽生えるのです。今後、生徒主催のゼミがもっと増えて、生徒同士で高いモチベーションをつなげていく好循環ができるとうれしいですね」と、桐生先生は期待します。

《学校のプロフィール》

東京農業大学第一高等学校中等部

所在地:〒156-0053 東京都世田谷区桜3-33-1
TEL:03-3425-4481

Information

学校説明会などの情報はこちらよりご確認ください。
https://www.nodai-1-h.ed.jp/?page_id=16

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