受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

東京都市大学等々力中学校 ●9月10日(土)

さまざまな改革によって、志願者数も急増

 大規模な学校改革によって成果を上げている学校は少なくありませんが、なかでも東京都市大学等々力中学校は注目を集めています。2009年、母体である都市大グループの再編成に伴い、東横学園から校名を変更。その翌年には共学部を新設して男子にも門戸を開き、新校舎を建設するとともに、独自の教育システムを導入しました。その結果、初年度入試からたくさんの受験生を集め、続く2011年度入試では、共学部の志願者数を実に6割も増やしました。

 同校が模範としているのはイギリスのパブリックスクールです。そして、日本の将来を託せる人材を育成するために、「ノブレス・オブリージュ(高潔な若人が果たすべき責任と義務)」を教育目標に掲げています。あいさつに立った校長の海老原大樹先生は、「昨年度は校舎などの設備面を整え、東大生中心のチューターが常駐する自学自習のフロアも拡大しましたが、本年度は教育力の強化に努めています」と説明。教員数を大幅に増やし、ていねいな研修を行うことで授業の質の向上を図る一方、生徒の能力に合わせた各種の講座を用意しているほか、予備校講師による出張講座も実施しています。さらに、イギリスのオックスフォード大学やラグビー校と提携するなど、英語・国際教育にも力を入れています。海老原先生は「共学部を新設してまだ2年。校内をご覧になって、忌憚のないご意見をお聞かせください」と、改革を続ける姿勢を示しました。

 また、同校では「システム4A」と「システムLip」という特徴的なカリキュラムを採用しています。前者は月曜から金曜の朝に到達度テストを行い、答案の傾向をアナライズセンターで採点・分析し、基準点に満たない生徒は放課後に適正課題に取り組むというもの。後者は、読解力や説明力を高めるオリジナルの授業です。ほかにも都市大と連携した「理数教育」や、グループ内にたくさんの企業を有する五島育英会(東急グループ)であることを生かした「キャリア教育」、そして本年度から中学に導入した、給食を通じての「食育」など、さまざまな取り組みで生徒の成長を促しています。

 最後は気になる2012年度入試について。募集人数は、特選一貫コースが30名から60名に、特進一貫コースが70名から60名に変更され、2コース間でスライド合格を出すため、問題の難易度を統一することも発表されました。


昨年9月に完成したばかりの5階建ての新校舎。この3月にはグラウンドの人工芝の張り替えも完了
http://www.tcu-todoroki.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

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