受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

攻玉社中学校 ●6月11日(火)

創立150年の伝統校。校訓「誠意・礼譲・質実剛健」の下、社会の規範を学ぶ

 今年、創立150年を迎えた攻玉社中学校・高等学校は、江戸時代末期の1863年に蘭学者であり、明治六大教育家の一人でもある近藤真琴によって始められた蘭学塾を前身としています。校名の「攻玉」とは、中国の古典『詩経』の「他山の石以て玉を攻(みが)くべし」から引用したもので、そのまま建学の精神として現在まで受け継がれています。

 学校紹介DVDの上映後、学校長の今西理朗先生が登壇。同校の教育について、「女子の視線を気にせずに伸び伸びと活動できるのは男子校ならではの魅力です。部活動や行事など、さまざまな場面で、男同士の人間関係の規範やモラルを学ばせたいと考えています」と話します。そのために実践しているのが、「誠意・礼譲・質実剛健」の三つの校訓に基づく教育です。誠意とは、約束を守ること、過ちを繰り返さないこと、親の信頼に応えること。礼譲とは、日常のあいさつができること、他者の人格を認めること。そして質実剛健とは、見た目だけでなく中身を充実させること。「これらを徹底させる指導を心がけています」と今西先生は言います。

 学習面では、一貫教育のメリットを生かした無理・無駄のないカリキュラムを作成し、充実した授業を行っています。そのために活用しているのが、生徒から授業についての意見を聞く「授業充実のための調査票」です。先生たちも、これを参考にして授業を改善しているとのこと。今西先生も「『板書が汚い』『早口だ』などの批評を受けて反省しています」と笑って話します。

 一方、授業の進度が速いため、遅れがちな生徒をつくらないように指名制の補習を実施して、赤点を取らないように徹底的に指導しています。「高校は単位取得制なので、赤点があると原級留置になることもあります。そうならないように、教科担当者が個人的に指導していますが、改善されない場合には原級留置もあり得ます。なぜなら『攻玉社に受かる力があったのに赤点を取り続けるのは怠けているからだ』と判断せざるを得ないからです。必要なときは厳しく指導するからこそ、生徒と教師の信頼関係が生まれるのだと確信しています」と結びました。

 続いて、学校生活と入学試験の説明を、募集対策部部長の水上薫先生が担当。同校の特色の一つである国際学級については、「試験科目は国語・算数の2科または英語(筆記・リスニング)の選択制です。入学後は、国語・数学ではクラスを2分割して授業を行い、特に英語は滞在していた国によって力の差があるため、習熟度別にしています」と説明しました。

 さらに、新入生校外オリエンテーション、耐久歩行大会、芸術鑑賞、林間学校など多彩な学校行事を紹介。進学対策として、OBを招いての「キャリアガイダンス講演会」や「大学先輩に聞く会」、予備校講師による「進路講演会」を行っていることについても触れました。

 閉会後は、配布された校内図を手に、各自で校内見学へ。授業中の中学教室や、理科実験室、温水プールなどを見学しました。


地上7階・地下2階建ての1号館。各学年の教室や最大1500名を収容できる体育館兼講堂があります
http://www.kogyokusha.ed.jp 別ウィンドウが開きます。

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