受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

富士見中学校 ●7月4日(木)

特進クラス撤廃で一体感がアップ。仲間と共に自己実現をめざす

 富士見中学校は、「純真・勤勉・着実」を建学の精神に、心豊かで社会に貢献できる自立した女性を育成しています。9年前に特進クラスを撤廃したことで生徒の間に一体感が生まれ、行事の盛り上がりが格段にアップしたそうです。意欲的なムードのなか、大学合格実績も躍進し、その効果に注目が集まっています。

 初めにあいさつに立った高校教頭の佐藤真樹先生は、「進路指導・学習指導・人間教育の三つのバランスを重視しています」と説明。生徒の自己肯定感を育み、興味・関心を引き出す授業を重ねて、自主性と協調性を大きく伸ばす。これが、70年以上も続く同校の教育の基盤です。佐藤先生は生徒と教員の距離の近さについても触れ、「特進コースの撤廃後は、成人式に卒業生が戻って来るようになりました。これもうれしい変化の一つです」と笑顔を見せました。

 一方、6年間の取り組みのなかで特に気を遣っているのが、中1生への指導です。3日に1度の席替えを行うことで交遊関係を広げるなど、楽しく学べる環境づくりを意識しています。また、学年を問わない指導のポイントは、生徒のモチベーションを高めること。そのために、“気付き”を誘発するグループワークや、OGによるさまざまな講演会などを実施し、生徒が自然な形で自分の将来と向き合い、進んで勉強するよう道筋をつけています。同時に行事やクラブ活動も推奨しており、対人能力と社会性を養成。教員チームも参加する合唱祭などの思い出とともに、生徒を次のステージへと送り出しています。

 この日は教科指導の一例として、数学と社会の概要も紹介されました。中学の数学では、生徒に“解く楽しみ”を伝えるため、結果よりも過程を重視。視覚的理解を促す教具も活用して、苦手意識を持たせないようにしています。一方、社会は単なる暗記科目ではなく、物事の背景を考えることを重視し、身近なアイテムの裏話などで知的好奇心を刺激するほか、現役弁護士を招いての模擬裁判なども行っています。

 中学入試については、合格発表時に合格者と共に繰り上げ合格の候補者の発表も行っていることが伝えられました。掲示、インターネット上で繰り上げ合格の候補者を明示し、空きが出ればすぐに電話で連絡しているとのこと。こうした情報を確認した参加者は、その後、校内を見学。随所に飾られた美術作品にも目を懲らし、学校の雰囲気を確認していました。


都内の女子校では珍しい土のグラウンド。体育祭では高3が裸足で伝統のダンス「扇の舞」を踊ります
http://www.fujimi.ac.jp 別ウィンドウが開きます。

ページトップ このページTopへ