受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

浅野中学校 ●8月24日(土)

密接な人間関係を築きながら将来進むべき道を見つける

 1920年に実業家・浅野總一郎氏によって創立された浅野中学校は、1980年代から大学進学実績を着実に伸ばし、首都圏有数の進学校となりました。人気も高く、同校で行われた説明会には、多くの保護者が集まりました。

 校長の阿部義広先生は、「本校は進学校ですが、6年間をただ大学進学に向けて勉強するという学校ではありません。部活動や学校行事を通じて、教師や友人、先輩・後輩と、濃密な人間関係を築きながら、自分の生き方を模索し、その結果、見つけた目標のために進学することを望んでいます」と話します。

 同校の教育理念の根幹には「各駅停車」と「文武両道」がありますが、各駅停車とは、けっしてのんびり勉強をするということではありません。阿部先生は、「時折、足を止めて心を静め、足元を見つめる余裕を持つということです。勉強以外にさまざまな体験や出会いを得る6年間を送ってほしいと考えています」と述べ、登山や農業体験をする中1・2の林間学校の様子を紹介しました。

時間の使い方を考えさせる生活・学習指導を徹底

 学習面については、6年間を3期に分けた中高一貫教育を実施。「形成期」である中1・2では友だちづくりや基本的な生活・学習習慣を身につけさせるため、きめ細かい指導を徹底しています。

 英語・数学・理科では2年間で中学校の学習内容をほぼ終了し、3年からは高校課程に入ります。当然ながら授業の進度は速くなりますが、生徒の理解度を把握するために単元ごとに小テストを実施。遅れがちな生徒に対しては追試や補習、長期休暇中の講習などを行っています。「各教科ともに、ただカリキュラムを消化するだけでなく、いかに生徒たちの興味を引き出すかを念頭に置いた授業を心がけている」とのことで、グローバル社会で求められる能力を養うため、日々の授業でも、自分で考え、発言する機会を多く設けているそうです。

 そして、高2からは生徒の希望に合わせて文系・理系のコースに分かれ、高3ではさらに志望校別の7クラス体制となり、志望大学に合わせた密度の高い授業を展開しています。「文武両道の下、部活動を大いに推奨しているため、高2までは部活動に力を入れる生徒がほとんど。だからこそ、志望校別クラスを高3から設定しているのです。限られた時間をどのように使うかは自分次第。中1の段階から、『部活をやるなら、自分の勉強の形を確立させろ』と強く言い聞かせています」とのこと。このような指導が、高い進学実績につながっているといえます。

 2014年度入試については、「教科間の休み時間を5分延長する以外には変更点はありません」とのこと。同校では、受験生の実力を見るために、自分で考えて答えを導き出す問題を多く出題しています。「そのため、難易度は高くなります。判定は4教科の合計点で行います。2〜3年間の過去問を解いてください」とのアドバイスもありました。

 最後に、学校生活を紹介するDVDが上映され、100人もの在校生が続々登場。友だち、先生、部活動、学校行事など、同校の魅力をそれぞれのことばで熱く語りました。

 現在、同校では、95周年事業の一環として、新しい体育館と図書館の建設が進んでいます。この日の説明会では施設見学は行われなかったものの、緑豊かなキャンパスで元気に部活動に励む浅野生たちの姿が見られ、その校風を肌で感じることができました。


ベイブリッジを見下ろす広大なキャンパス。敷地内の半分は「銅像山」と呼ばれる自然林になっています
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