受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

開成中学校 ●8月27日(火)

潜在的な能力を開花させる充実した授業と多彩な課外活動

 サピックス主催としては初となる開成中学校の説明会が、なかのZERO(大ホール)で開催されました。多くのサピックス生があこがれる都内最難関の男子進学校とあって、当日は800人以上の保護者が来場。夏休みということもあり、子どもたちの姿も見られました。

 説明会に先立ち、サピックス教育情報センター部長の広野雅明先生が、「多くのサピックス生がめざす開成中のことをよく知ってもらいたいと考え、今日の説明会を企画しました」と会の趣旨を話し、受験対策や合格の目安などについて詳しく説明をしました。

 そして登壇した校長の柳沢幸雄先生は、「世間で言われている開成と、実際の開成とはかなり違うのではないかと日々感じています」と前置きをし、同校がめざす教育について、「お子さんが親御さんの年齢になったときに、充足感と肯定感を持って自分の人生を振り返ることができる、その土台を6年間で築いてほしい」と話しました。

 開成という校名は、中国の古典『易経』のなかにある「潜在的な能力を開花させて社会に貢献できる人材となる」という意味のことば「開物成務」に由来します。「そのためには、まずは自分の好きなものを見つけて、なりたい将来に結びつけること。そして、それを達成するために今すべきことを考える"トップダウンアプローチ"が必要です。その手段として本校では、充実した授業と多彩な課外活動を用意しています」と熱く語ります。

 授業は各教科で、学問の本質を見通した深みのある内容を展開。たとえば、理科では、中1の段階から物理・化学・生物・地学に分けて授業を行い、「教室で理論を学ぶだけでなく、実験室や博物館、自然の中などで実体験をさせています」とのこと。一方、芸術科目も大切にしており、音楽ではピアノを1人1台ずつ用意。「中1では両手で演奏できるようになり、中2では自作の曲を披露するまでになる」そうです。

先輩が後輩の面倒を見る世界に広がるOBの絆

 課外活動については、スライドを使いながら、50以上にも及ぶクラブや同好会、1年間をかけて準備する6学年縦割りの運動会などが紹介されました。中1の夏に実施される水泳学校では、現役大学生から70代までの水泳部OBが指導係として同行するのが恒例とのこと。「先輩が後輩の面倒をよく見るというのが開成の校風です。142年の歴史のなかで約3万5000人の卒業生を輩出しています。そのOBが強い絆で結ばれているのです」と述べ、地域や職業ごとに結成されている「開成会」についても説明しました。そのほか、海外に出る開成生のためにOBが相談を受ける「グローバル開成会」やフェイスブックを活用したOB会などがあることも紹介し、「皆さんのお子さんが、たくましくリーダーシップを取れる開成生となり、卒業後も運動会の話などで盛り上がる日が来るのを心より楽しみにしています」と締めくくりました。

 続いて、学校生活の様子を収めたDVDの映像に合わせて、広報担当の有山智雄先生が解説します。授業、運動会、文化祭、ボートレースなどの様子に続いて、後半では5人の生徒にスポットを当て、中学入学直後の姿と高2になった姿をそれぞれ紹介。この5人は、「特に人選したわけでなく、たまたま教室に残っていた生徒」とのことですが、小学生の面影を残す少年たちが、部活動などでリーダーシップを取るまでに成長する姿には目を見張るものがあり、ご自身も開成OBである柳沢先生と有山先生が語る「開成の教育の成果」を何より証明していると感じさせてくれました。

 休憩を挟んだ後には、質疑応答の時間も設定。保護者から多くの質問が寄せられ、「開成の真の姿」を知る貴重な機会となりました。


「質実剛健」「自由闊達」な校風の下、時代をリードする数多くの人材を輩出する男子進学校の名門
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