受験ライフをサポートする 進学情報誌 さぴあ

さぴあは、進学教室サピックス小学部が発行し、内部生に配布している月刊誌です。

学校説明会レポート

逗子開成中 ●10月31日(木)

新しい時代を切り開くグローバル人材を育成

 2013年に創立110周年を迎え、制服のデザインを中高共通に変更した逗子開成中学校・高等学校の特徴は、逗子湾のすぐそばという恵まれた環境を生かして、ヨット帆走と遠泳の海洋教育を行っていること。その分、自然の猛威に対する意識がしっかりしており、津波を想定しての、近隣の小山への避難訓練も毎年実施。水や食糧を備蓄しているのはもちろん、各教室には防災頭巾、ライフジャケットも配備しています。

 あいさつに立った校長の高橋純先生は、「豊かな自然と向き合いながら、『開物成務』の精神を貫いています」と説明。校名の由来にもなっているこのことばは、「人間性を開拓・啓発し、人としての務めをなす」という意味があります。つまり、同校の目的は「生徒に実社会に羽ばたくための入念な準備をさせること」で、21世紀の現在では「グローバル人材の育成」を推進しています。

 昨今は、就職面において"国籍"という垣根が取り払われつつあり、自主性や協調性、コミュニケーション能力といった個人の能力が、より重視されるようになっています。同校ではこうした国際競争力を持った人材を育てるため、「授業」「海洋教育」「国際交流」の三つに力を注いでいます。

 まず、「授業」では、ディベートや記述、実験などにも力を入れ、日本の若者の弱点とされる応用力を鍛えています。また、自力で海に出る「海洋教育」は、インターネットの普及で希薄になった"本物体験"の最たるものでしょう。そして「国際交流」では、中3でニュージーランドを、高2でマレーシアなどのアジア各国を訪問。異国の空気を肌で感じることは、自分自身や日本を再発見することにつながっています。

 高橋先生は、「本校の生徒はタイプもさまざまです。それぞれが自分の居場所を見つけ、失敗も経験しながら大きく成長していきます。独自の行事も多いので、校風がお子さんに合っているかどうかを確かめてから選択してください」と結びました。

読解力・思考力・表現力。この3点が入試のポイントに

 続いて、毎年7月に逗子海岸で行う中3の遠泳実習の映像が上映されました。同校には、入学する時点でまったく泳げない生徒が毎年3割ほどいますが、そういう子どもたちでも、校内のプールで練習を重ね、立派に約1・5キロの距離を泳ぎ切れるようになります。水泳が得意な生徒は友人のフォローにも回り、この行事が生み出す達成感や一体感は、人生の宝物になるそうです。

 2014年度入試については、特に変更はなく、2月1日(1次)、3日(2次)、5日(3次)の計3回実施されます。繰り上げ合格は、1次の次点者、2次の次点者というように、純粋に各回の得点順に連絡することになっています。

 また、入試問題には同校の教育方針が反映されており、入学後の授業内容にも通じる「読解力」「思考力」「表現力」を重視した問題を出題しています。入試委員長の小西信行先生からは、「まずは基本事項をまんべんなく身につけてください。語句などは丸暗記するのではなく、体系的に自分でまとめながら覚えるとよいでしょう。そして、得た知識をつないで、自分の考えを組み立て、それを論理的に伝えられるようにしておくこと。文章でも計算式でも、どんどん書いてみることが重要です」とのアドバイスもありました。

 説明会終了後、参加者はグループに分かれて校内を見学。中2がヨット帆走を終えて海から撤収する様子など、充実した学校生活を送る生徒の姿も見ることができました。


校舎は塀の代わりに生け垣で囲ってあり、町と一体になっているような雰囲気です
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